夜明け前



目測を誤って、指先を切ったような

寝不足の目に、染み込む朝日のような

後悔がついてくる痛み



こんなじゃなかった

いやそうだよ、こうだよ。

思い知らされる。


うそじゃないんだよ。

ホントウのことだよ。

忘れてないよ。



魂だけを燃料に生きていたい

うそじゃないよ。

でも、身体のなかに棲んでいる。


明日が来なければいいのに

そう思って、ギラついた目で

朝日を迎える


うそだよ。

本当は身体のなかに棲んでいる。


金属のような、血の匂い

なんで、魂でだけ生きられないのか

わからない


欲しいものは、そんなにたくさん無いのに

ただ、そこに向かっていたいだけなのに

眠らないと、食べないと、生きられない。


なんで、生きてるのかわからない

なんで、魂だけで生きられないのか

わからない


超常ならざるもの


明日はきて、また、明日はきて。

とめどなく流される

身体という乗り物にのって

刺さるほど勢いのいい、投げ銭。 お待ちしております。