12月の足音


耳をすませば、鈴の音がきこえはしないのだが
何かがやってこようとする、そんな気がする12月

新しく生まれかわる年の前に
何かがたくさん滑りこんでくる

一年を納めるというより
街は騒がしく、私たちを急き立てる


サンタクロースは、今も昔も準備に忙しい
ケーキにチキンにいろんなチラシが舞い込んでくる

お正月はどうするの?
そう言ってくる人や、情報

お正月も仕事です
でもきっと、新しい静かな朝


師も走る12月

割引されたクリスマスケーキ
年越しに呑むお酒

24日の枕元
指先に感じる窓の冷たさ

全てを大きな渦で巻き込んで
やってくる静かな朝


12月の足音



#フィクションとノンフィクションの間

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