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図画工作に対して思うこと

こんにちは。

久々の投稿となります。
今回は図画工作に対して自分の思っていることについて書いていきたいと思います。
なぜ、図画工作について書くのか。絶対なんで?て思った人多いことでしょう。
私はいつも趣味や夢についてnoteをたまーに書いていますが、こんなに抽象的で趣味でも好きなことでも特技でもない「図画工作」をテーマに書いているなんて謎ですよね。
はっきり言うと、課題がこのnoteで出たから。まず、noteでレポートを出すなんて考えたこともなかった。でも自分はたまにnoteを書いたり、他の蹴球部のブログを読んだりしていて親しみがあり、普段、Wordでレポートを書くよりもSNSに投稿するような感じで書きやすかったように感じる。そして、これからの教育界において、紙に感想を書くだけではなく、このようにオンラインで書いてオンライン上で提出ということが当たり前になるのではないかと私は思う。

では、前説は置いておいて、本題の「図画工作」に対して思ったことを今回の授業を受けた上で書いていこうと思います。そこから小学校図画工作のありうべき未来についてまとめていきます。

はっきり言って、私は図画工作が嫌いである。
その理由は、絵を描いたり、版画を掘ったり、作品を鑑賞したり、工作したり、私にはすべて美術のセンスもなく、うまく書けなくて非常につまらなかったからである。例えば、鑑賞だったらその作品の何が良いのかわからなかったり、いつまでこの作業に取り組むのかと感じたりして学んでいる意味も何を自分は学んだのかもよくわからなかった。なのに時間割の都合や音楽、体育と比べたときにまだ簡単なのは図工だと勝手に思ってこの図画工作研究Ⅱを取ることにした。そして、この授業もまた絵を描いて作品作ってレポート提出なんだろうと思っていた。
しかし、それは第1回目の授業ですべて覆された。2回目以降の授業では、初めてはいいすぎかもしれないが、記憶にある中で初めて、

「図工って楽しいんだな」

と感じた。
それはTwitterにつぶやくほどであったことを未だに覚えている。
この授業では、

・ポップアップカード

・動画作成

を行った。

ただそれだけを聞くとなんだって思う人がいるかもしれない。また、それだけでは私は面倒そうだなというイメージだけで楽しいなんて思わない。完成までのプロセス、先生の手立て、取り組ませ方など様々な部分で今まで受けてきた授業とは違った図工の授業だったから楽しかったのだろうと今の私はそう考える。まあ、ただ単に大学の授業だし、先生になるための授業だから当たり前に違うでしょって思う人もいるかもしれない。それもあるとは思うけれど、実際に子どもたちがやっても楽しそうだなと感じた。


1つ目に行ったポップアップカード作りでは、まず誰に作るのか、誰宛に送るのかということを一人一人設定した。今までの図画工作では、「誰に」という部分を考えたことがなかった。「誰に」送るのか、「誰のため」なのかということを考えることで、そのためにその作品を作成する。そうすることで「この人のために作ろう」、「どうしたら喜んでくれるのか」を考えながら作品を作ることに繋がり、よりよい物を作ろうという意欲が沸く。また、今回はポップアップカード作りがほぼ全員初めてだったため、ポップアップカードの型紙を切る練習から始まった。レベルが低い物から始めていき、最後にはとても難しい構造の型紙を切った。私はこの活動が特に楽しかったことを覚えている。一つずつ段階を踏んで「できた!」という達成感を感じること、実際に完成して開くという体験をすることがそう感じさせていたのだろう。自分はそう捉えた。また、レベル1から最後の複雑な構造に至るまで、自分の成長を感じ、最初は図工苦手だしこんなに細かくて複雑なものなんて無理だと諦め半分だったが、一つずつ段階を踏んで最後には学んだことが大きなものになっており、自分は意外とこういうのが得意なんだなって気づいた。これこそ子どもたちに体験させてあげたいと思った。そこに至るまではやはり先生の手立てというものがとても大事になると思う。今回も先生がレベルの低い物から高いものまでよく合ったものを提供してくれた。そのレベル設定が肝心であり、低すぎてもつまらないし、高すぎてもすぐあきらめてしまうため、先生が言っていたように「適切なチャレンジをどう探すか、見積もるか」を児童一人一人の実態を観察して把握した上で考えていく役割が教員にはあると思った。
でもそのように嫌っていた私ではあるが、図工をやっていて楽しかったことは何回かある。それは、中学の時のレタリングをした時である。その時教えてくれた先生は今、アンビグラムという180°回転させると違う文字になるという作品を作っていて昨今人気になっている先生である。今までの絵を描いたり鑑賞したりという元からある図工のイメージとは違うものを行うこと、それこそ楽しく新鮮な気持ちとなるため、これからの図画工作は、その時の時代に合わせたものを授業内容に取り入れていくべきだと思った。


ポップアップカード作成の次に動画作成を行った。ポップアップカード作成を行った後、次は何をするのだろうと待ち構えていたら、動画作成だった。動画作成なんて図工でやるんだというのが最初の本音だった。またこれもポップアップカード作成と同様に「誰に」というのを最初に設定した。今回も見る対象が思い浮かばずなかなか手こずった。結果的に一緒にこの授業を受けている人に少しでもサッカーの魅力、学芸大蹴球部の魅力を伝えるというコンセプトになった。動画には、自分の撮った写真、実際の会場でのゴール映像等を用い、アプリを駆使しながら完成させた。完成させた後、みんなで鑑賞会を行った。まず、動画作成という新しい授業内容について、GIGAスクール構想が進む日本ではこれから当たり前になるようなものだと感じた。一昔前までは、動画作成は考えられなかった。パソコンやスマホの普及により動画を自分で作ったり、はたまたそれを本業として生活しているYouTuberが存在したている(よく見ているのでバカにはしてない笑)。今の大人よりも子どもたちの方が詳しかったりもする。ポップアップカード作りのところにも書いたが、子どもたちの実態をよく理解し、子どもたちに合った授業内容、用いる題材をその時代に合わせて変えていく必要があると思う。

また、制作後の鑑賞会はとても有効であると思った。今まで私が受けてきた図画工作では、自分の頑張ったことや工夫したところなどは紙に書いて提出したり、作品の題名とともに書いたりしていた。友達の絵の鑑賞は、作品を見ることでしかなかった。そのため、今回の制作後の鑑賞会はとても新鮮で、いろいろなことに気づくことができた。「こういうところが意外と大変だったんだ」や「それ気になってた!」など新たな発見だったり、共感したりと自分一人ではわからない部分を知って余計に作品の面白さや素敵さを感じることができると思った。また、自分への褒めポイントを聞いて、「伝わってよかったな」とか「作ってよかったな」という気分になった。この鑑賞会では、動画には様々な要素が関わり合っているということをとても実感した。音、文字、速さなど…毎日楽しく見ている動画は意外と奥が深いのだなと思った。鑑賞会で様々な作品を見て語り合ったからこそ学んだ。

今回、2つの制作を元に図画工作に対して自分が考えたことをまとめてみた。単に絵を描いて、工作して終わりという今まで通りの内容だけではなく、時代に合わせて、子どもたちに合わせて授業内容、授業形態を変えていく必要性があると感じた。これこそ、小学校図画工作のありうべき未来なのではないかと思う。また、作品制作が肝心なのではなく、それまでのプロセス、作り終わって鑑賞するまでのプロセスの中でたくさん身に付けていくこと、そのプロセスの中で友達や先生とたくさん関わり合って学ぶことが図画工作の醍醐味なのではないかと考える。

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