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コモン武器の効率計算について[PSOBB Ephinea鯖]

我がチーム「vA1s-key」のリーダーであるmewkeyさんから
「高属性コモン武器の堀り効率についてクエスト毎のデータを調べてほしい」と提案がありました。
今回はこれについて紹介していきたいと思います。


高属性の定義

コモン武器の高属性期待値についてはフォーラムで適宜計算していました。
これを従来法とし、今回新しく紹介する計算方法を「v式」と定義します。

高属性の定義として、各計算方法で異なる点は以下の通り。
・従来法:属性値75以上が発生する確率を求める。
・v式:属性パターン4が発生するエリアのみの期待値を求める。

従来法では属性値75以上を参照するため、属性パターン2の発生率から計算していました。実質全てのエリアを網羅することになります。

ただ、パターン2,3の高属性発生率はパターン4と比べると明らかに低く設定されています。また、パターン2の最高属性値は未鑑定状態を含めると75、パターン3は85が最大となります。つまり、これらのパターンでは属性値90以上が狙えないことを意味します。

これらのことから、パターン2,3はパターン4と比べて明らかに弱く、無視できる値と判断できます。(あと、従来法は計算が複雑で面倒です)

また、従来法はアイテムボックスの存在を無視していました。これは私がアイテムボックスのドロップ状況についての知識を持ち合わせていなかったためです。最近wikiを見て知識を新しく習得しました。



v式の計算方法

ここで具体的な計算方法を記載します。

① クエスト毎の武器ドロップ期待値を求める。

武器ドロップ期待値
=(各エネミーの出現数×各DAR)の和×固有枠選定率
+武器確定Box数+非確定Box×Box武器率

〇計算上の注意点
・エネミーは武器を落とすものに限定します。
・アングイッシュは原則考慮しないものとします。
・レアエネミーの発生は考慮しないものとします。
・分裂する敵(バルクローなど)は基本的に1体も分裂させないものとします。(分裂させる場合は別途記載します)
・召喚系の敵(レコンなど)は無視します。
・イベント限定アイテムやレアアイテムによるドロップ機会の減少は微小であるため無視します。
・未鑑定武器のドロップ率の違いは誤差と判断し無視します。
・固有枠選定率は1/3とします。
・Boxは武器を確実に落とすものと中身がランダムなものがあります。
 これらをそれぞれ区別します。Box武器率はULTだと7~9%で、
 エリアによって異なります。

② 高属性の付きやすさを計算する。

高属性の付きやすさ
=武器ドロップ期待値×テーブル倍率

テーブル倍率はエリアに充てられる属性パターン分布から定めました。
・4/3/3(遺跡1,海岸,CCA,地下砂漠1,坑道ボス地点)→1
・4/4/3(遺跡2,プラント上層,地下砂漠2,ガル・グリフォン地点)→2
・4/4/4(遺跡3,プラント下層,制御塔,地下砂漠3,ラスボス地点)→3
※それ以外のエリアは全て0とし、計算外とします。

エリアを複数跨ぐクエストはエリア毎にドロップ期待値を計算し、それぞれに倍率をかけてそれらを合計します。

コモン武器の効率を求める。

コモン武器の効率
=高属性の付きやすさ÷周回時間

周回時間
=クリアにかかる時間+ロビーorシティ移動時間

クリアにかかる時間は安定してクリアできる時間。(編成状況によって大きく前後する可能性あり)
ロビーorシティ移動時間は部屋建てや装備を整える時間。1分を想定しています。



実際に計算してみた

実際に計算してみるとどうなるかやってみました。
表はエクセルでまとめたものになります。

対象のクエストは
遺跡、海岸、CCA、プラント、制御塔、地下砂漠を含むHBR対象クエストに需要の高いMSB(ガル・グリフォン討伐まで)を加えたものとします。
RBRとしなかったのはサンプル数確保のためRBR導入時に対象から外れたクエストを入れておきたかったからです。

これらを偏差値計算のサンプルとします。
偏差値を持ちだしたのは期待値を定量的に評価しやすくするためです。

その他のクエストは偏差値は計算するものの、偏差値を計算するためのサンプルに入れないものとします。(状況が特殊でサンプルに入れるとそれに引っ張られてしまう恐れがあるため)

遺跡はバルクローをすべて分裂させるプランも入れてみました。クエストの後に*があるものがそれになります。
LHPに限ってはリーダーの要望でアングイッシュ2適用でエリア1のみを全周した場合(周回時間9分)を入れてみました。**がつくものがそれになります。

また、AOシリーズは出現数がランダムで評価が難しいため除外します。

各クエストの高属性コモン武器効率。DARのブーストはないものとした。
周回時間はかなり詰めたものとなっている。斜体はRBR対象外のクエスト。

計算式からテーブル倍率が高く、周回時間が短いクエストが偏差値が高い傾向がみられます。具体的にはプラントや遺跡2,3を含むクエストです。

特にプラントのクエストが抜きんでています。
PW3がトップなのは予想されていた方は多いじゃないでしょうか。経験が多く慣れているため周回時間を短くできることやBoxの多さが他のプラントクエストを引き離す要因となっています。

LDRは奪還シリーズのプラント版になります。通常のクエストと違い一部の敵にはヘルが効かず、ボスには攻撃2倍系のEXが無効(ヴィジャヤは有効)になっているのが厳しいですが、数字だけ見ると優秀です。RBR期間中もこの縛りは撤去されなかったのが辛い。

LHP**はA2であるため凍結時間が非常に短く、さらに敵は相当強化されているため難易度は非常に高くなっています。その分のリターンは十分あると言ってよいでしょう。
反面、バルクローを分裂させずに全周した場合のLHPは偏差値が低い方に位置しています。周回時間が長いことや敵の数がやや控えめであることが影響しています。

偏差値が低いのはCCAや地下砂漠1のクエスト。あのNMU3ですら偏差値が50を下回っており、4/3/3の信頼性の低さがうかがえます。
塔は周回時間が長いため偏差値としてはまずまずの位置になっています。LCVは難易度が低く周回時間を短くできるため効率が良いです。

この計算では全周を前提としているため一部のクエストはこの数字を実現するのは難しいものもあり得ます。例えばEN4やSU14は分岐が多くすべてを攻略するのは困難です。クエストの最大火力として考えていただければ幸いです。



その他

クッキークエスト(ブースト込)

 遺跡(5分で8.1)>プラント(6分で7.8)>地下砂漠(6分で4.4)

遺跡が若干効率が良さげ。PW3を凌駕するスペックです。

周年イベント限定クエスト(ブーストなし)

遺跡(5分で6.1)>プラント(6分で4.8)>地下砂漠(6分で3.0)

遺跡が一歩出ている印象。
実際にはブーストが入るためこれより高くなると思われます。

クリスマス限定クエスト(ブーストなし)

CF1(15分で1.7)、CF2(22分で2.9)、CF4(20分で1.6)
DD1(18分で1.3)、DD2(20分で2.5)

EP2が若干優勢。前半のエリアを跨ぐため効率としては微妙。

・その他偏差値の高かったもの

総督府4-4(12分で6.5)偏差値73.6

遺跡3を攻略することやアラン、クローが多いこと、
分岐部屋があるため手分けして効率良く攻略できることなど有利な点が揃っています。隠れた良クエスト。

問題は4-4を受注するために4-3を各キャラでクリアしなければならない点。
準備が非常に大変です。メンバーで使えそうな色を揃えておくと良いでしょう。

Maximum Attack 4th Stage -2B-(16分で4.8)偏差値62.6

CCAプラント下層を攻略するクエスト。
マキシマムアタックなため敵が非常に多いです。ヘルで解決する状況が多いです。
少しでも効率を上げたい場合、2RにしてCCAをB、プラントをA(塔はナシ)にすると若干効率が良くなると思います。(15分で4.9、偏差値63.5になります)



感想

計算が簡単になってやりやすくなりました。
パターン4のあるクエストだけを追えばよいので非常に楽です。

従来法よりも定量的になった気もするので、フォーラムの記事でもv式を採用しようかなぁと思ってたり。


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