見出し画像

HiHi Jetsという夢

2024年9月19日。
この日のことを私はこの先ずっと忘れないと思う。
たまたまこの日は出張で移動しているときで、電車の中でNetflixを見ていたとき、そのメールは来た。

「HiHi Jetsからのお知らせ」

ジュニア情報局に加入して2年。HiHiからお知らせをもらうことなんてなかったし、「お知らせ」っていいイメージがない。ほんの少しだけ「デビューだったらいいな」なんて思いながら急いでメールを開いて、少し震えながら動画を再生した。

「私、髙橋優斗は、退所いたします。」

頭をガツンと殴られたような気がした。
いつから私は、「HiHiがいつデビューするか」しか考えていなかったのだろう。誰かが抜けること、グループが解散することを考えていなかったのだろう。いや、考えたくないのはもちろんだが、過信していた。
ここまで人気を得たジュニアは、あとはデビューの順番を待つのみだから、なんならたぶん次のデビューはHi美あたりだってみんながみんな思っていたから、目の前にデビューが近づいている中でもう辞める人はいないだろうって、私を含めみんながみんな、当たり前のように思っていた。
芸能界に、アイドルに、ジャニーズに、当たり前なんて、永遠なんてなかったってことをオタクはようやく思い出した。

通信量が気になった私は、大事な一言だけ聞いてページを閉じた。ツイッターを開いて、みんなの言葉が見たくなった。そこにあったのは、デビューさせられなかった事務所の責任を問うもの、ゆうぴへの感謝の思いを綴るもの、止めてくれなかった猪狩を責めながらも誰よりも猪狩を愛おしく思うもの…そこに、ゆうぴに対するマイナスな言葉は全くと言っていいほどなかった。誰も不仲すら疑っていなかった。
それ以上に、ゆうぴが辞めるということが、「ジュニアのひとつの時代の終わり」とまで言われていた。「担当じゃなくても震える」と言われていた。
それだけ大きな存在になっていた。

2024年9月29日。
退所が発表されてから10日。
毎日メンバーが交代でブログを更新している。最初の優斗は改めての挨拶を。そこからのメンバーたちは1人ずつ優斗への思いを述べてくれた。そして今日は本当は優斗のはずだったが、最後となる明日のためにはしもっちゃんが順番変更で今日投稿していた。

「だぁ〜くねすどらごん(だぁどら)」が925万回で止まっていたことに気づいたオタクが、9/19から呼びかけた。
"めざせ1000万回"
たくさんのオタクがその声に応えた。
優斗を惜しむ人たちが再生してくれた。
そして今日、ちゃんと言えば28日の深夜、1000万回到達。

端から端まで最速で移動

暗闇の中で見つけた希望

やめたくないから毎日思考

錯誤の上に繰り出す奇行

毎日 進展 たまに有頂天なるけど

勝つこと ここらで証明

当然 挑戦 完全 勝利で 掴み取る頂点

俺らが HiHi Jets

「だぁ〜くねすどらごん」

優斗を愛する、HiHiJetsを愛する、ジュニアを愛する、ジャニーズを愛する全てのオタクの気持ちが詰まった1000万回。橋本涼がブログで受け取ったと伝えてくれて、胸がじわっと温かくなった。

そして、5人では最後のYouTube更新。
ノニま10の37分コース。

自分たちの場所を、最後まで大切にする姿は素敵だ。
嵐の活動休止を経験した私は、グループを大切に想う人たちのことをよく知っている。
きっと彼ら自身が5人でいることを強く望んだはずだ。
オタクが想像する以上のことが、きっと裏では行われている。でも彼らはアイドルだから、偶像だから、私たちには笑顔も涙も全て見せる。それがどこまで本当で、どこまで本心かはわからない。

Hiしかは5人旅。後半戦は優斗のいなくなった世界で放送される。5人がドライブを選択したところ、たったあれだけのことなのにグッときてしまった。
行かないでって残酷だけど言ってしまいたくなる。

2024年9月30日。
ただの月末。年末でもない。でも、なんだか寂しい。

私がHiHiJetsと出会ったのは………、


いつだ?笑

思い出せないけど、SixTONESと出会った流れで知った。あまりに子供すぎて推す気持ちにはなれなかった。まだ自分もガキだったので。
でも、2019年のおいでSunshineは歌が好きすぎてよく見た。2022年あたりから少クラでHiHiJetsが出ていると見るようになった。嵐のカバーも嬉しかったけど、SMAPのカバーが似合いすぎて好きだった。お気に入りは編集して保存するくらい。
2023年、墜落JKと廃人教師を見た。深夜ドラマが好きだったから。
橋本涼が気になってしまった。
ノリで申し込んだ「わっしょいcamp」が当選した。一緒に行く友達がHiHi担になっていたので、流れで橋本涼のうちわを頼んだ。
わっしょいで生のHiHiJetsを見たとき、橋本涼を見たとき、目が離せなかった。好きだ!と思ってしまった。
終わってすぐオンラインショップで生写真を購入した。
TikTokを見て、保存ボタンを押した。

そこからはもう少し気合を入れてHiHiJetsを見るようになった。YouTubeも見るようになった。
9月。気づいたら母がHiHiJetsのYouTubeを見ていた。4本くらい見ていた。富士山の動画がお気に入りだった。
秋クールで作間が大活躍していた。母はすっかり作間がお気に入りで、「ながたんと青と」のDVDを買ってどハマりしていた。アクスタをメルカリで買っていた。

ジャニーズが苦しい状況に立たされる中でも、細々と応援していたけど、いろいろなものが信じられなくなった。そんな中でも頑張るジュニアたちが、愛おしくてたまらなかった。

そして、BINGOの新潟公演が当たった。嬉しかった。
母に聞いてみると、「いこうかな」という反応。
まさかの母と2人旅。親孝行なのか?お金も多めに払った。
母のためにグッズを買った。うちわを持った写真を撮った。
初めてのHiHiの現場はすごく楽しかった。後ろの方だったけど、外周近くて何度も近くでメンバーを見れた。
橋本涼からはファンサ全くもらえなかったけど、作間が手を振ってくれて母は喜んでいた。
翌日は新潟市内を観光した。母とお酒も飲んだりした。

母とHiしかを見たり、母にブログを読ませたりした。
口を開けば「いつデビューするかな」「早くデビューしてほしいな」と言っていた。
HiHiJetsをちゃんと推すようになってから、まだ1年しか経っていない。もっともっといろいろな景色を見たかった。国民的アイドルの階段を駆け上がる姿を、君たちになら想像することができたんだ。

HiHiJetsのYouTube更新は日曜日だけど、おまけで今日もあげてくれることになっていた。運営に感謝。
あがったのは、「HiHi Jets」。
なんだかそれだけでグッとくるものがあった。

サムネに書かれた言葉よ…

「ゆうぴ、おつかれさま。
 約束しよう、またいつか…一緒にね。」

YouTube概要欄より

こんな温かくて、切なくて、愛おしい言葉があるだろうか。(反語)
きっとこの言葉は、4人から優斗へのメッセージ。
オタクもそう願わずにはいられない。
いつかまた、どこかで、5人が重なるところがあればいいな。それがオタクから見えるところでも、見えないところでも。

そして21時。
ブログ「伝記」で優斗が最後の投稿をした。
有料ブログなので本文は載せないが、感謝に溢れた優斗らしい文で、決して長くなく、最後には「じゃ!」で終わる。思わずふふっと笑ってしまった。
まるで明日も会えるかのような、そんな明るい挨拶。
だからこそ余計に、明日から会えないことが悲しくて仕方ない。

2024年10月1日
実は疲れ果てて寝落ちして、夜はぐっすりだった。
普通に目覚めた。今日は休みだった。
窓の外を見た。普通だった。
スマホを開いた。トレンドに僅かに残る優斗の文字。
宣材写真が4人になったことで現実を知るオタクたち。
スノのグッズが戦争状態らしい。今も世界は回っている。

髙橋優斗はどんな空を見上げているだろうか。
きっと実感なんて湧かないんだろうな。

ずっとずっと、当たり前にジュニアのセンターにいてくれてありがとう。キラキラしたジャニーズの夢を見させてくれてありがとう。HiHiJetsとして5人でデビューすることを夢見る日々を与えてくれてありがとう。

こんなに愛されて、愛を持って送り出されたジュニアはなかなかいない。
これまでたくさんの幸せをくれたからこそ、どうかこれからは自分のさらなる幸せを求めてほしい。
そう願わずにはいられない。

たった1年だけど、ちゃんと応援してみてよかった。
楽しかった。これからも愛し続けるよHiHi Jets

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?