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「敷金・礼金0円」がやっぱりお得?ちょっと待ってください!

こんにちは。野原洋です。今日は敷金と礼金についてのお話です。

そもそも敷金とは何でしょうか。

敷金とは、アパートなどの借主(賃借人)が、「家賃の支払い」や「部屋を損傷させた場合の修理費」などの金銭債務を担保するため、賃貸借契約時に貸主(賃貸人)に渡すお金のこと。

SUUMO(スーモ)住宅用語大辞典

では礼金とは何でしょうか。

礼金とは、賃貸借契約時に、借り主から貸し主に支払われる一時金(つまり契約時に1回だけ支払うお金のこと)の1つで、貸し主、つまり大家さんに対して、部屋を貸してくれるお礼の意味合いで渡されているもの。この礼金は、返還されないのが一般的。

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まとめると、礼金は返って来ないけど、敷金は返ってくることがあるのです。

ある不動産屋さんに聞いたのですが、礼金は大家さんや不動産を所有する企業の思わくで、金額が簡単に変わるものだそうです。

例えば、皆さんが千代田区内にワンルームマンションを所有しているとします。それを賃貸してお金を稼ぐことにしましょう。その際、以下のような家賃・礼金設定が考えられます。

① 家賃10万円/月、礼金1か月(=10万円)、共益費5000円/月

② 家賃10万5千円/月、礼金0円、共益費5000円/月

2年間(24か月間)、お家を貸すとしたら、①と②のどちらの方がよりたくさんのお金が入ってくるか、わかりますか?

たくさんお金が入ってくるのは②の方です。

また、お家を借りる人のなかに「礼金0円の方が得だ!」と考えている人たちがいたら、その人たちは②のような条件の家を探しますよね。そのように「礼金0円」という条件は大家さんなどにとって、お家を借りてもらいやすくする工夫にもなるのです。

賃貸住宅を選ぶときには、2年間など、住む予定の期間に合わせて、家賃だけでなくかかる費用の総額を計算するのも、全体で費用を節約するためには大切です。

最近の住宅賃貸借契約では、書面でかかる費用の総額を月あたりでわった金額を示す場合もあります。

そういった金額を予め計算して、複数の物件の比較に利用すると良いかも知れません。

今回はここまでです。お一読、ありがとうございました。

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