子猫がやってきた
職場の大先輩から子猫保護の要請があり、出動。
8月初旬の暑い暑い日、子猫がいるというお宅にうかがうと、生後3ヶ月ほどの子猫が3つコロコロと転がっている。
目撃情報では母猫は既におらず、子猫も3匹だけということだった。
本当は母猫を捕獲して避妊するのが一番の目的だったけど、3日待っても母猫は現れなかった。
一方、子猫は捕獲器を設置して30分で黒1匹にキジトラ2匹を確保。
捕獲器がガシャン!と音を立てて閉まっても、黒猫はお皿のチャオチュールを必死に舐めていて自分が閉じ込められていることにも気づいていない。
チャオチュールの入ったお皿がピカピカになったところで
はっ、、、!ぼくちん閉じ込められてる、、!
と気づいだところでときすでに遅し。
フーーーッ!!
シャーーー!!
とか言ってみるけど、よっぽどお腹が空いていたのか捕獲器の中からわたしの中指ほどの太さしかない腕をいっぱいいっぱいに伸ばして空になったチャオチュールを自分の元に寄せていた。
ガッシャンガッシャンと子猫の入った捕獲器を車に乗せ、3匹の子猫たちと家路を急ぐ。
帰ったらノミ取りの薬をもらいに動物病院へ行って、泥だらけのこの子たちをお風呂に入れなければならないし、うんちがでた子から順番に動物病院に連れて行ってうんちに虫がいないか検査をしてもらわないと。爪も切って、里親探しのポスターをつくり、ネットにアップもしないといけない。昔つくった里親譲渡の誓約書はどこやったかな。新しく作り直さないと、、、、。
やるべきことは山のようにある。
はやく帰ってやらないといけないのに、息をするのも忘れてフガフガとチャオチュールを舐める痩せたこの子たちの今日までを想像して溢れる涙に、帰りの車を何度も脇に止めた。
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