あの時も同じことを思っていた

5年前、ももかがまだ2歳の頃
おれは、てっきりももかが寝ついたと勘違いして気を緩めてしまった
そこで口をついて出た言葉は、子供が親の口から聞けば、とてもショックを与えるような失言だった

ももちゃん、こっそり起きていた
うーうー、うなって、手足をバタンバタンさせて
明らかに不快な気持ちを表現している
おれは、間髪入れずに抱きしめて
違うよ、違うよ
ごめんね
と何度も言い聞かせた

ももちゃん怒ってる、って
どうして?って聞いたら
お父さんがそう感じてるからって
怒ってくれてた
その、状況、環境になのか
それとも、父親に対してなのかはわからない

いま、2023年、9月
相変わらず、おれは毎日一度はあの時と同じ気持ちになる

おれがそう思ってしまうのは、環境などの原因じゃないんだろうな
生まれつき、もしくは育つ過程でそう思うことで、つらすぎる現実から逃げていられたんだろうと思う

ということは、いまの俺にそれは必要な思いだろうか
いつでもタフな現実を、もっと自分の成長へつなげられるように
そういう瞬間にできるだけ気づくよう自分をみつめ
何度も検討し、訂正し、繰り返し

いつか乗り越えられれば、いま在る幸せを昔よりも大切にできる人間に近づけるかな

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