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エルデンリング古竜信仰RP #12
・前回
エルデンリング古竜信仰RP #11|えびやろう (note.com)
前回は円卓でさらなる別れを経験するまで進んだ。
今回は再び腐れの地を旅していく!
プレイヤー・ネーム:Thorvald
素性:放浪騎士
・今回のプレイ記録
Thorvaldは狭間の地をトレントと旅したのち、王都への道であるデクタスの大昇降機を訪れていた。
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それというのも、いよいよ王都を目指す道が開かれたことを、二本指やギデオンから聞かされたためだ。
彼らの言では、二人のデミゴッドを討ち、二つの大ルーンを手にしたThorvaldには、エルデンリングを修復し、エルデの王となる資格があるのだという。
『今や、王都の封印も君を拒みはしまい』
ギデオンからその言葉を聞き、Thorvaldは居ても立ってもいられなくなった。(そんな封印があったのは初耳だったが)
エルデの王となること。古竜の力を取り戻すこと。
Thorvaldの旅の目的の多くは、王都にこそ在る。
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だが、デクタスの昇降機の仕掛けを動かすことは、叶わなかった。
近場に居た指婆の話では、昇降機を動かせるのは、デクタスの割賦を揃えた者だけだという。
デクタスの割賦という存在自体は、実はThorvaldはすでに把握していた。
というか、その片割れはすでに手に入れている。
以前リムグレイブを旅した際、どこぞの砦の宝箱でこれを発見していたのだ。
しかして、幸運もそこまでだ。
もう一つの割賦。これの在り処であるというファロスの砦。
それは、ケイリッドの奥深く、竜塚と呼ばれる地にあるのだ。
つまりは、またあの厳しい腐敗の地を、駆け抜けなけばならなくなったわけだ。
さっそくケイリッドの地へ向かったThorvaldであったが、道すがら、意外なものを発見した。
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エオニアの腐れ沼の近くで、未発見の祝福の光を発見したのだ。
これを追うかThorvaldは迷ったが、もしやすれば割賦の在り処へ繋がっているかと思い、光を追いかけることに決めた。
腐れ沼の踏破には、トレントを頼ることになった。
彼とてこのような沼地を走るのは気分がよくなかろうが、少なくともトレントが腐れによるダメージを受けている気配はなかった。
が、道中。
そのトレントが突然消えた。
沼の真っ只中で足を止められたThorvaldは困惑したが、どうやらトレントは危険な侵入者の存在を察知したようだ。
ミリセントなる女が、沼から湧き出てこちらに襲いかかってきたのだ。
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如何なる輩か知るよしもないが、剣の技は見事なものであった。
それから沼の中心を抜け、祝福の光の先を目指して探索していると、Thorvaldは奇妙な男との出会いを迎えた。
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男の名はゴーリー。
彼はサリアの街の近くの小屋でただ一人、ぽつんと椅子に腰掛けていた。
ゴーリーは、こちらが沼を越えてなお壮健であることを称えつつ、とある娘を救済したい旨を話した。
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救済を与えたい娘の名は、ミリセント。
(さっきそんな名前のやつに襲われたのだが……?)
彼女は腐れの病に冒されており、これを治療してやりたいとゴーリーは言う。
そのためには『無垢金の針』なる道具が必要であり、エオニアの沼のどこかにあるというそれを、こちらに探してもらいたいそうだ。
対価は、小屋からほど近くにあるサリアの街の秘密。
このゴーリーという男はどこもかしこも怪しかったが、先のミリセントという娘が気になったため、Thorvaldは話に乗ることにした。
さっそく針の捜索に取り掛かったThorvaldだったが、針の持ち主は、小屋から近くに居た。
そう、持ち主……その持ち主が、恐ろしく問題だった。
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オニールなるその戦士は、あのラダーンのように、腐れによって正気を失っていた。彼は霊体を呼び、部隊での攻撃をしかけてきた。
なればとこちらも狼の遺灰を呼び出したが、そこからはただただ、激戦だった。
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オニールの手勢とこちらの狼たちは、ほぼ相打ちとなった。
残るはお互い大将のみであったが、こちらには一つ大きな利があった。
それは、トレントの足の速さだ。
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トレントの足の速度を乗せて攻撃し、相手の攻撃が届く前に離脱する。
すり抜けざまの攻撃を繰り返し、いつしか宿将も動きを鈍らせたが、それでは終わらなかった。
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オニールは、まだ使える手勢を隠していた。
1対4の戦いを強いられたが、それでもやはりトレントの足こそが勝利の鍵であった。
雷のエンチャントを施した剣も、鎧の相手にはよく効いてくれた。
幾度目かの斬撃を受け、オニールはとうとう地に倒れ伏した。
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オニールの懐には、無垢金の針があった。
折れ砕けてしまってはいたが。
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ゴーリーに針を渡すと、彼はそれを検分し、修復する術を見つけたようであった。
針を直すにはしばしの時間が必要とのことであったため、Thorvaldはその時間を利用し、サリアの街を探索することとした。
街では、さほどの出来事は起きなかった。
ゴーリーから街の仕掛けは聞き出していたし、透明化した魔術師も、はぐれ狼たちの鼻までは誤魔化せなかったからだ。
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そして、一晩も経つ頃には、針の修復も終わっていた。
すでにサリアの裏道も開いてある。
Thorvaldは、その先の教会で伏しているというミリセントの下へ向かった。
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ミリセントは、崩れかけた教会の中で腐敗に苦しんでいた。
エオニアの蝶も多く、腐敗の気配が濃い中でだ。
腐敗の患者に近づくべきはない。
そう警告をしてきたミリセントに、Thorvaldは無垢金の針を手渡した。
針を身体にせば腐敗がおさまる。
ミリセントはそれを信じられないようであったが、どうせこのまま腐るよりはと、針を刺すことを受け入れた。
ミリセントは、針を刺すや否や、そのまま眠りに落ちた。
Thorvaldはもしや判断を誤ったかと一瞬焦ったが、彼女は安らかに眠っている様子でほっとした。
しばしの後。
教会を訪れると、ミリセントはすっかり病から立ち直ったようであった。
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彼女は腐れから立ち直ると同時に自身の記憶を幾らか思い出したようで、自身の使命のために旅に出るのだという。
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彼女はまず、ゴーリーのいた小屋に向かったが、そこはカラッポであった。
彼女は腐敗で胡乱になった記憶を頼りにここを訪れたようだが……。
それからミリセントの旅立ちを見届けると、ゴーリーはひょっこりと小屋に姿を見せた。
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ゴーリーは、若者の旅立ちを老人が邪魔するものではないと語った。
ここに知己がいることで、旅の足を鈍らせるべきではないと。
語ることは全て立派だが、このゴーリーの話し方が、Thorvaldには怪しく思えて仕方なかった。
含むような笑い。張り付くような笑顔。
そうした顔をする輩がまっとうであった例をThorvaldは知らない。
ミリセント、ゴーリーと別れ、Thorvaldはひとしきり旅の目的を果たしたような心地になった。
──が、肝心なことが、すっぽりと頭から抜け落ちていた。
デクタスの割賦。その在り処であるファロスの砦。
沼のそばで見つけた祝福の光は、どうやら割賦とはまったく関係がなかったらしい。
Thorvaldは息をつき、それから気を取り直す。
いいではないか。少なくとも今日は一つ、良いことをしたはずだ。