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The Guardian書評 2024年度



(0411)

みなさんこんにちは今回は
Elon Musk predicts superhuman AI will be smarter than people next year
イーロンマスクの予想:超人的なAIが来年人間よりも賢くなるだろう
という記事を紹介・翻訳します

要約:イレギュラーがない限り、超人的なAIは来年存在する可能性があると、イーロン・マスクは述べる。

ここで述べられている「スーパーインテリジェンス」は全ての人間の複合能力よりも賢いと定義されることがある。

マスクは「ターミネーターの未来を回避すべく、重要なアジェンダである」とした。

一方で、マスクの予測は悪名高くテキトーに作られています。2016年に彼は2年以内にテスラがニューヨークからロサンゼルスまで自律的に運転できるようになると誤って予測しました。

また、2017年に脳チップスタートアップの最初の製品が4年後に市場に出ると予測しましたが、実際に世に出たのは7年後でした。

(0418)

みなさんこんにちは今回は
Israel will ‘exact price from Iran … when time is right for us’, war cabinet minister says – Middle East crisis live
「私たちが正しいのであれば、イスラエルはイランによることに値する」と戦争内閣の大臣は発言する。
という記事を紹介・翻訳します。

要約:(内容はライブで更新されている。ここでは要約を載せる)

・イスラエル国防軍は今晩早くにイスラエルに接近したイランによるUAVを傍受したと.

・アントニオニオ・グレーテス国連事務総長は、イランによるイスラエルへの報復攻撃を受けて、日曜日に最大限の警戒を求めた。

・ヨルダンのビッシャー・ハサウネ首相が、「危険な道」につながると声明を出した。

・ヨルダンはイランによる内政干渉(とヨルダンがみなしたコメント)に対して講義するためにイラン大使を呼び出した。

・ジョーバイデンは記者団に対して、「私たちはイスラエルを守ことにコミットしている。」とした上で、目的はあくまで紛争の終結であると表明した。

・イスラエルに対するイランの行動は「正当な自衛行為だった」とシリアのファイサル・メクダド外相は日曜日にイランのホセイン・アーミール・アブドラヒアンに電話で語った。

・米国の航空会社ユナイテッド航空は紛争地域の緊張の高まりを受けて、ニュージャージー州ニューアクからテルアビブへの日曜日の予定フライトをキャンセルした。

(0425)

みなさんこんにちは
今回は
Soiled nappies and karate: AI-rendered Putin biopic to be released
汚れたおむつと空手:AIがレンダリングしたプーチンの伝記映画が公開される
という記事を翻訳・紹介します

要約:ポーランドのベサリール監督の映画は、AIがレンダリングしたロシア大統領と、ロシアの侵略中にウクライナの映画製作者によって撮影された映像を用いて制作される。

AIがレンダリングした中心人物をフィーチャーしたロシアのウラジーミル・プーチン大統領の新しい伝記映画の「世界初演」が9月26日に発表された。

監督曰く「20000ショットのためにプーチンをスタジオに招待することは選択肢になかった。オンラインで入手できるアーカイブ資料では、映画の使用に適した高解像度のディープフェイクのトレーニングはできなかった。」

「その結果、2年の開発を経て、先駆的なAI主導の技術を生み出し、人間のモデルに頼ることなく映画のキャラクターを作ることができた」とのこと。

映画の予告では汚れたおむつを着たプーチン、空手、 ボリスエリツィンと対決するショットが公開されている。

(0502)

みなさんこんにちは
今回は
Jeepney strike under way in Philippines as deadline to modernise nears
→近代化の期限が近づいているため、フィリピンでジプニーストライキが進行

要約:フィリピンでは政府主導のジプニーの近代化に反対するためにストライキが行われている。

政府は第二次世界大戦時から残された米国のジープを再利用して作られたジプニーを近代化し、環境に優しく安全機能を備えたものに転換しようと考えているようだ。

一方でドライバー・オペレーターたちは高価なジープを買う余裕がなく、危機に瀕している。

新車にはヨーロッパの排出基準を満たすエンジンやモーター、Wi-FiにCCTV、エアコンが装備されている。これらは280万ペソほどかかり、現在利用されている15万ペソ-20万よりはるかに高いと考えられる。現在は179000台のジプニーが走っており、その大部分が15歳ほどであり、何千人ものドライバーたちが生計の危機に晒されてしまう。

さらに、ベテランドライバーは「近代化ジプニーは長続きしないだろう」と指摘する。はじめに、ドライバーが新型ジプニーに不慣れである点、そして、運賃が高くなり乗客が離れてしまう点が理由としてあるという。

(0509)

みなさんこんにちは
今回は
Number of writers jailed in China exceeds 100 for first time, says report
→報告書:中国で投獄された作家の数が初の100人超

要約:中国で投獄された作家の数は100人を超え、半数近くがオンラインでの投稿によって投獄されている。

この報告は、水曜日に発行されたPen Americaがまとめたレポートである2023 Freedom to Writeインデックスで明らかにされている。

表現の自由を行使するために世界的に投獄された人々の総数は少なくとも339人と推測され、中国は世界の投獄された作家の3分の1近くを占めている。中国で投獄された作家の数が100人を超えたのは初めてである。国境なき記者団の中国で拘留されたジャーナリストやメディアワーカーの集計などの他のデータベースは、2020年にそれらの数にはカウントされていない。

闘争の末投獄された人々の中には、武漢でのCovid-19パンデミックの初期に報告したとして逮捕された後、2020年から刑務所に入っている市民ジャーナリストのZhang Zhanがいる。

Freedom to Writeインデックスの他の何人かの作家は、当時Twitterとして知られていたWeChatやXに批判的な声明を投稿した後、2020年5月に逮捕されたSun Qingなど、政府のCovid政策についてコメントする標的にされた。

サンは「国家権力の転覆を扇動した」として逮捕された。

(0516)

みなさんこんにちは。今回は
Biden announces 100% tariff on Chinese-made electric vehicles
→バイデン、中国製の電気自動車に100%の関税を発表
という記事を要約・紹介します。

要約:米国のジョー・バイデン大統領は、米国のメーカーを安価な輸入品から守るための一連の措置の一環として、中国製の電気自動車に100%の関税を課すと発表した。

世界の2大経済大国間の貿易緊張が高まる中、ホワイトハウスは180億ドル相当の中国製品に、より厳しい抑制を課していると述べた。

EVの関税引き上げだけでなく、ホワイトハウスはリチウム電池を7.5%から25%、重要鉱物を0から25%、太陽電池を25%から50%、半導体を25%から50%に上昇させた。

そして鉄鋼を0から7.5%、アルミニウム、個人用保護具の関税は25%に上昇させた。関税の増加は妥当な措置であるとバイデンは述べた。

中国政府は多額の支援金をEV部門に支給しており、過剰生産能力を有している。

一方で国内の経済は低迷しており、年間3000万台のEVを生産しているのにも関わらず、国内では2200-2300万台しか販売されていない。

(0523)

みなさんこんにちは
今回は
Revealed: Meta approved political ads in India that incited violence
→METAは暴力を扇動したインドの政治広告を承認した
という記事を要約、紹介します

要約:ガーディアンが独自に入手した情報によると、FacebookとInstagramの親会社であるMetaは、インドの選挙中に偽情報を広め、宗教的暴力を扇動する生成系AIの政治広告を承認した。

広告は、インドの6週間の選挙中に扇動的または有害である可能性のある政治的コンテンツを検出およびブロックするためのMetaのメカニズムをテストするために、India Civil Watch International(ICWI)と企業の組織であるEkoによって作成され、FacebookとInstagram上のすべての広告のデータベースであるMetaの広告ライブラリに提出された。

Facebookは、「害虫を燃やそう」や「ヒンドゥー教の血が流れている、侵略者は燃やされなければならない」など、インドのイスラム教徒に対する中傷を含む広告、ヒンズー教の至上主義の言葉や政治指導者に関する偽情報を含む広告を承認した。

また、別の承認された広告は、パキスタンの旗の写真の横にある「インドからヒンズー教徒を消去したい」と主張する野党指導者の画像をAIで生成し処刑を求めるものであった。

(0530)

みなさんこんにちは
今回は
Pope Francis allegedly used offensive slur during discussion about gay men
→教皇フランシスコは、ゲイの男性についての議論中に攻撃的な中傷を使用したと伝えられている
という記事を要約・紹介します。

 要約:教皇フランシスコは、同性愛者の男性を神学校に入学させることについて司教との議論中に攻撃的な中傷を使用したと伝えられている。

87歳の教皇は、先週ローマでの司教との非公開会議でゲイの男性について発言したとされている。

そこでは、同性愛者の男性が、司祭を訓練するためのカトリック神学校に入学すべきかどうかを問いたようで、イタリアの司教会議(CIE)がしばらくの間熟考していたそうだ。

議論の中で、司教の一人がフランシスに何をすべきか尋ねたとき、法王はゲイの男性の入学反対を繰り返し、すべての人を受け入れることは重要であるが、同性愛者は二重生活を送る危険を冒す可能性があると述べた。

彼はその後、いくつかの神学校では、大まかに「faggotness(オカマ)」と訳される下品なイタリア語である「frociaggine」が多く所属しすぎていると主張した。

La Repubblica、Corriere、Adnkronosは、無名の司教を引用し、教皇は軽蔑的な用語を「冗談」として使い、彼の周りの人々は疑惑の中傷に驚き、困惑したと述べた。ある司教はコリエーレ・デッラ・セラに、教皇はその用語が不快であることに気づいていなかったかもしれないと語った。

(0606)

みなさんこんにちは
今回は
Disinformation crisis unit on rapid alert around European elections
→欧州選挙周辺の迅速な警戒態勢の偽情報危機ユニット
という記事を要約・紹介します。

要約:ヘイトスピーチやフェイクニュースとの戦いは多くの利害関係者にとっての急務となっている。

EUの指導者たちは、木曜日から日曜日にかけて行われる予定の世論調査への外国の干渉を非常に懸念しているため、重大な事件が発生した場合に行動を起こすよう、警戒チームに通知した。

当局は、偽情報の量は「津波レベル」に達したと評価するものの、政治指導者は対応が後手後手になって いることも事実である。

選挙における偽情報対策は、特に選挙の正当性に対する攻撃に対して対抗するものが主となっている。

偽情報対策ユニットの高官は「10年前、ドナルド・トランプは票の操作などは行わず、ただ選挙の結果を疑うことがいかに簡単でいかにコストがかからないかを示した」と言及した。

さらに対策は各投稿に注目するのではなく、「誰がトリガーとなるか」ということに着目する必要があるという。

(0613)


みなさんこんにちは。今回は
Revealed: drug cartels force migrant children to work as foot soldiers in Europe’s booming cocaine trade
→麻薬カルテルは、ヨーロッパで急成長しているコカイン市場で、移民の子供たちを労働力とせざるを得ない
という記事を、要約・紹介します。

要約:ガーディアンの調査によると、ヨーロッパ中の何百人もの身寄りのない児童移民が、コカインに対して高まる需要を満たすべく、より強大になっている麻薬カルテルの労働力となることを余儀なくされている。

カルテルがヨーロッパのコカイン市場を100億ポンドにまで拡大しようとしているため、EU当局はパリやブリュッセルなどの都市を有する西ヨーロッパで活動するコカインネットワークによる、アフリカの子供たちの産業規模の搾取について警告している。

さらに、児童保護機関は、脆弱なアフリカの子供たちの「無制限の」供給を利用しているコカインマフィアは、子供たちが十分な薬物を販売できなかった場合、拷問やレイプといった手段を通じてコントロールしていると指摘した。

子供たちは誘拐されて労働力にされている場合もあるようだ。毎年数千人の身寄りのない外国人未成年者がEUの国境を越え、姿を消しているという。

(0620)

みなさんこんにちは。今回は
'Can’t look away’: Israel-Gaza war driving rise in news consumption among gen Z Australians, report suggest
→「目が離せない」イスラエル・ガザ戦争がオーストラリアのZ世代のニュース閲覧の向上に一躍買っていると明らかに

という記事を要約・紹介します。

要約:最新の電子ニュース研究によって、若いオーストラリア女性が、イスラエル・ガザ戦争への興味関心によって、従来より多くのニュース記事を消費するようになったということが明らかにされた。

キャンベラ大学のニュースとメディアの調査センターによると、半数以上となる51%のオーストラリア人が、1日に一回以上ニュースにアクセスしており、これは去年の結果の3%増という結果だった。

オーストラリア人の若い女性に限っては5%以上の増大であり、国際情勢への不安の情勢を反映したものであると研究者は指摘する。

すべての世代は、第二次世界大戦からベトナム戦争、9/11からトランプまで、彼らに影響を与えるより広いトピックとの関わりに彼らをより深く引き込む「ニュースモーメント」を持っているようだ。

Z世代は全体的に社会情勢不安の影響を受け、そしてイスラエル・パレスチナ紛争への恐怖がニュースモーメントとなっているようだ。

(0627)

今回は
Ex-Fujitsu engineer tells Post Office inquiry Horizon was ‘working well’
→元富士通のエンジニアは、郵便局の問い合わせにホライズンが「うまくいっていた」と語った
という記事を要約・紹介します

要約:郵便局で働いていた元ITエンジニアは、英国史上最大の誤審として説明されたスキャンダルにおけるソフトウェアの中心的な役割にもかかわらず、ホライゾン会計システムは「一般的に、うまく機能している」と主張している。

請負業者富士通の元シニアエンジニアであるガレス・ジェンキンスは火曜日、スキャンダルの調査で4日間の尋問を受けた。国有郵便サービスは、支店の口座の財政不足疑惑に基づいて、900人の郵便局運営者を不当に起訴した。

しかし、これらの不足の多くは、オペレーターが使用を余儀なくされた会計システムのバグやエラーによって引き起こされていた。

富士通はスキャンダルの中心にホライゾンシステムを設計し、構築した。日本所有の会社から「著名なエンジニア」として表彰されたジェンキンスの2回延期された尋問は、調査中に他のどの証人よりも長く続くだろう。

調査は、郵便局と請負業者が起訴を進めることを決定する前にバグの存在を知っていたかどうか、そして起訴中にホライズンに関する重要な証拠を隠蔽したかどうかを部分的に調査している。

ジェンキンスがシステムに対する問題を認めず、あくまで郵便局運営者側に責任を求めているようである。

(0704)

今回は
Tobacco giant accused of ‘manipulating science’ to attract non-smokers
→タバコ業界の巨人は「‘科学を操作して’非喫煙者を惹きつけている」とし非難される
という記事を要約・紹介します。

要約:タバコ会社「フィリップ・モリス・インターナショナル」は科学者の研究活動や研究者の支援活動の金銭的な支援を通じて科学を操作している、と非難されている。

PMIからリークされた情報によると、加熱タバコであるiQOSを非喫煙者に売り込むために、政治家・医師・東京オリンピック等々をターゲットにしていたことが明らかとなった。

さらに、京都大学に対して、第三者機関を通じて禁煙に関する研究資金を提供にしていたという。資金提供を受け公的な記録は見つからなかったものの、ギリシャで開催された科学会議においてその関与があったと述べた。

また、東京大学の教授が運営するライフサイエンスコンサルタントであるFTI-Innovationへは月に20000ポンドが支払われており、PMIの社員は内密にしておくようにと話していたという。

さらに、ジャーナルニコチン・タバコリサーチに掲載された論文は2012-2020の間に漏洩した24の企業文書に基づいていたという。これらの戦略は科学の行動や出版に影響を与え、科学活動を隠すために歴史的に行われたことに酷似しているという。

資金提供を通じた科学のコントロールは消費者の意思決定に有害であるし、公衆衛生政策を減速させ、弱体化させてしまう恐れがある。

(0711)

今週はRussian playwright and director given six years in jail for ‘justifying terrorism’
→ロシアの劇作家と監督は「テロリズムを正当化」した罪で6年の懲役刑を言い渡された
という記事を要約します。

要約:ロシアの軍事裁判所は、シリアでジハード主義者と結婚する女性についての劇を制作したことを理由に、劇作家と演出家のユーヴゲーニヤ・ベルコヴィッチとスヴェトラーナ・ペトリークチュクに対し、「テロを正当化する」としてそれぞれ6年の懲役刑を宣告された。

ベルコヴィッチとペトリークチュクの逮捕は昨年5月に起き、これによりロシアの芸術コミュニティには衝撃が走った。ロシアがウクライナに軍隊を送った以来、クレムリンからの前例のない圧力に直面している。

月曜日に判決が出された際、裁判官は検察が先週求刑したのと同じ長さの刑を宣告したこれは最高刑の1年短い期間である。

ベルコヴィッチ(39歳)はウクライナに対するロシアの軍事攻勢を批判する詩を書いており、彼女の支持者はこの裁判がそれに関連していると考えられている。

ヒューマン・ライツ・ウォッチのヨーロッパおよび中央アジア担当副ディレクターのレイチェル・デンバーは、「これらの女性がまったくばかげた罪で、公正でない裁判で有罪判決を受けたことは、ベルコヴィッチがウクライナに対するロシアの戦争に抗議したことへの明白な報復だ」と述べた。

アムネスティ・インターナショナルも「表現の自由を行使しただけで狙われている」と述べ、二人の即時釈放を求めている。

(0718)

今回は
Trump appears with bandaged ear at Republican national convention
→トランプは共和党全国大会で包帯を巻いた耳で現れる
という記事を紹介します。

要約: ドナルド・トランプは、週末に起きた暗殺未遂から生還して初めて公の場に姿を現した。彼はミルウォーキーで開催された共和党全国大会の初日にドラマチックな登場を果たし、会場中からの大歓声を浴びながら9時ごろにコンベンションホールの床に現れた。トランプは右耳に包帯を巻いており、「USA!」や「fight!」という声援が飛ぶ中、入場した。彼はその後、トッカー・カールソン、議員バイロン・ドナルズ、そして当日彼を副大統領候補に指名したJDヴァンスを含む著名な共和党員とともに特等席に座った。

共和党全国大会では、トランプを「アメリカ・ファースト運動」の「建国の父」と称えるスピーチが行われ、彼の生還を神の業と位置づける声も上がった。演説者たちはジョー・バイデン政権下でのアメリカの衰退を描き、トランプ政権下ではこれらの問題が存在しないと主張した。その他、セネター・ティム・スコットやクリスティ・ノームらもトランプの暗殺未遂事件に言及し、神の介入があったと述べた。会議ではさらに、民主党とその政策を「アメリカ、我々の制度、価値観、人々に対する明白な脅威」として批判する声もあった。共和党全国大会は、バイデンとトランプの選択肢をフレームするための共和党の自信に満ちた最終段階に向けて、その決意を示している。


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