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南房総でこれほどの雪が積もることはめずらしい 2022年の年明けは日本各地が大雪に見舞われた【KOZUKA 513 shop paper vol33 2022/02】

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南房総で雪が降ること まして積もることはそうとうめずらしいのだと思う
2022年の1月7日は大雪になり 「鴨川のチベット」と称されるここ金束は
真っ白な雪景色になった 何本もの竹が雪の重みで折れたのには驚いた
 
日本全国を見渡すと なんだか今年は雪が多いような気がする
北海道や東北・北陸 日本海側であれば 積雪も吹雪も大雪も当たり前
でも 関西・中国地方の北側 まして九州北部の大雪のニュースを見ると
なんだか心穏やかではいられない どうか大きな事故や被害がありませんように
 
「雪は豊年の瑞(しるし)」と言う 雪が多ければ雪解け水が豊富 干害の心配がない
雪と用水の巡り合わせ 稲作の国ならではの古からの言い伝えなのだと感慨を深くする
「雪形(ゆきがた)」は 冬の間山々に降り積もった雪が春になって解け出し何かしらの形に見えるものを言う
残雪そのものが形を作る「ポジ型」と 雪が解けた山肌が形を作る「ネガ型」がある
雪形は日本の各地で言い伝えられ それは米作りや農作業と結びついている
吾妻小富士(福島県)の「種まきうさぎ」はポジ型
鳥海山(山形県)」の「種まき爺さん」はネガ型
どちらも雪解けの春に見られ 米の播種に適した季節の訪れと人々は知る
気象統計も天気予報もない昔から 日本人は自然の兆しを頼りに農作を営んできたのだ
 
まだまだ凍てつく日々が続き 冬の星空は冴えわたり 春の訪れなどほど遠く思える
それでも 2月4日の立春を過ぎれば暦の上では春
今が盛りの一面の菜の花 もうすぐ咲くだろう沈丁花の甘い香り 春はもうすぐそこ
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