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11月 KOZUKA 513の南天は色づき 南房総は紅葉のシーズンを迎える【KOZUKA 513 shop paper vol43 2022/11】

すっかり蝉の声は聞かれなくなって、夜になると虫の声が盛大。
とにかく盛大なのだ。春~初夏の田んぼの蛙の声、夏の蝉の声、秋の虫の声。ときどき「どうしてそんな音を出して走らねばならぬ・・・?」なバイクの群れの声・・・じゃなくて音。
田舎暮らしは決して静寂の中にいるのではなく、様々な音の中で暮らしているのだ。


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南天の実が赤く色づいてきた
南天はメギ科ナンテン属 中国原産の常緑低木
乾燥させた実は咳止めとして薬用植物とされる いわゆる「南天のど飴」
もっとも鎮咳作用があるのは 本来呼吸中枢の麻痺作用があるからであって
素人がやたらと手を出していいものでもないらしい
実だけではなく 見栄えがよく殺菌・防腐効果のある葉は
料理のつまとして使われる
常緑樹ではあるけれど晩秋には紅葉する種類があり
KOZUKA 513の南天は紅葉する
美しい緑だけでなく 季節の移り変わりをも感じさせるから
料理の彩に重宝する
 
江戸時代の昔から「難を転じる」の語呂合わせで
「厄除け」の力があるとされる
鬼門や裏鬼門 便所のそばなどに植えられたり
赤い実が「火伏」の力があるとして玄関前に植えられたりしたそうだ
KOZUKA 513の古民家も 鬼門・裏鬼門に当たる北東と南西
その昔は屋外の離れ厠であっただろう場所に 南天の木が植えられている
大切にされてきた建物なのだな
 
南天の実が色づくと いよいよ南房総は紅葉のシーズン
KOZUKA 513から君津・木更津方面に抜けるルートの一つ県道182号上畑湊線
通称「もみじロード」は 志駒川沿いの木々が見事な紅葉を見せる
もう一方のルート 県道88号線は道が細く整備されていないけれど
こちらも趣深い
南房総の紅葉は11月下旬から12月上旬にかけてが見頃
一足遅い紅葉見物は 車でドライブもいいし
バイクや自転車のツーリングでも抜群
紅葉を眺めながら走る
つくづく日本の四季っていいなと改めて感じる
そんな晩秋
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今年の田んぼも終わり、この後は彼岸花、虫の声、紅葉・・・すっかり秋の様相になる。
のだけれど、この時期の田んぼは、実は瑞々しい緑になっている。刈り上げた稲の残った株から新しい葉が見事に育っているのだ。そんな田んぼがあちらこちらにあって、一見5月ぐらいの田園風景に見えたりする。その昔は2期作も行われていたとも聞く。「稲刈りの終わり=冬の支度」な東北では考えられないこと。
それでもやっぱり秋は忍び足で近づいてきているらしい。空調を止め、開け放った窓の外の空気は涼しくて、今夜は窓を開けたままゆっくりと眠れそうだ。虫の声さえ気にしなければだけど。


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