ちせ

同居人 保護猫3匹とキンカチョウ🐈🐾‪🦜‬ NOTEには、短編小説(ホラー、コメディ、ヒューマン)と、ウクレレの練習動画などを載せています。 趣味 小説を書くこと、ウクレレ、 Switch よろしくお願いいたします🙇‍♀️

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最近の記事

【15分で読めます】青と赤の接点(ミステリー・ホラー)

バスに揺られて、そろそろ1時間近くになるだろうか。 高橋亜樹美は、「ふう」っとため息をついた。 最初は10人ほどいた乗客も途中のバス停で降りていき、今は中年の女性と中学生らしき男の子、そして亜樹美だけとなった。 車窓に目を向けると、若葉色の田んぼが美しく輝いているのが見えた。 今日は、目が覚めるような晴天だ。 雨の多いこの地方では、天気予報で晴れマークだとしても、完全に晴れることはほとんどない。 晴れていても、どこか薄雲がかかっているような、すっきりしない感じなのだ。

¥200
    • 【短編小説】僕らも悩んでる(5分で読めます。コメディ)

      太陽さんの悩み(50億年才) いつからだろうか。 僕は光を放つ事が苦痛になっていた。 遥か昔から全宇宙を照らし、それなりに満足していたはずだったのに。 でも最近、暗闇に身を投じたい欲望に駆られるんだ。 不眠ぎみでいつも疲れている。 グッスリ眠りたくても明るすぎて眠れない。 「太陽だから光るのが当たり前」って言われるのもつらい。 もう光りたくない。 こんなの本当の自分じゃない。 それなのにみんな俺に期待する。 「明日は晴れるかな」 「てるてる坊主しよう!」 それ

      ¥100
      • 【短編小説】星の降る夜(5分で読めます。ヒューマン)

        「雨、早くやまないかな」 紫陽花の葉にちょこんと乗っていた、カタツムリのサムが呟いた。 同じ葉っぱにとまっていた、アゲハ蝶のミアが不思議そうにサムに尋ねる。 「えっ? 君達カタツムリは、雨が大好きだと思っていたけど違うの?」 それを聞いたサムは、首を横に振った。 「それは思い込みだよ。 ずっと乾燥してたら僕らは死んじゃうから湿気は必要だけど、雨は好きじゃない。 雨が降り始めると、ツノの先端にある目玉に雨粒が当たって痛いし、僕達は貝の仲間だけど肺呼吸しているから、大雨

        ¥100
        • 【短編小説】僕は野良猫(5分で読めます。ヒューマン)

          僕は雪を見ると、心がキュッとなる。 真っ白な景色は、切ない記憶を呼び戻すから。 もう過ぎ去った時間なのに、今も僕の心を締め付ける。 僕は、野良猫だった母のもとに生まれた。 母は、僕達を空き家の軒下で産み育てていた。 そんなある日、夜になっても母は帰ってこなかった。 お腹の空いた僕達は母を呼び、鳴き続けた。 その声を聞いた通りすがりの猫が「お前達の母さんは、近くの道路で車に轢かれてた」と教えてくれた。 まだ幼かった僕達は、空腹をこらえながら、これからどう生きていくかを決

          ¥100
        • 【15分で読めます】青と赤の接点(ミステリー・ホラー)

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