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左利きを考える、左うすぽー研究室。

車のエンジンをかけるとポーンと軽快に8月13日は左利きの日ですと教えてくれた。
そうかそんな日があったなんて思い出す。

『左利きの日は左利きの生活環境の向上に向けた記念日である。1992年8月13日、イギリスにある「Left-Handers Club」により、右利き用だけでない誰もが安全に使える道具を各種メーカーに対して呼びかけることを目的に提唱・制定された。同日は提唱者の誕生日である』とのこと。

左利きとして55年、ずっと不器用だと思って生きてきました。トマトを切ろうと包丁を握ると潰れるし、工具を使うもうまくビスを留められないし、ただ鉛筆でノートに書いているだけなのに手が真っ黒になるし、財布からお金を出すときもあたふたするし。

でもね、ある時それは世界が右利きを中心に作られているからだと気づきました。自販機や自動改札で体を捻るのも、デスクの電話が左に置いてあるのも、つけ麺の麺が右で汁が左とか、寝ぼけたホテルのモーニングでふたを開けるスープに沈むレードルにこの世の終わりを感じるのも。

マウスを操作するのに邪魔なので腕時計はしなくなりました。

けど、ただ悲観に暮れてるいだけではダメなんだと、とある現場で出会った職人さんに教えられました。揃える工具がすべて左利き用でスマートに進める作業。初めて見る左きき用のスケールに感動しました。文字がさかさまじゃないと。

なんでこれからは左利きだと悲観するでもなく、右利きの社会に窮屈に合わすでもない、左利きの左利きによる左利きのための道具を考えるを探り、実現させたいと思った夜。

そんな想いで左利きの日常のギャップやモノやコトをテーマに書き記していきます。

近い未来に左利きの道具を扱う場を作るを野望に持って『左うすぽー研究室』はじめます。

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