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#閑話休題(1) なぜブルーブックか。なぜジョンバーチ協会か

ジョンバーチ協会のことを、検索して見て下さい。
Googleを使えば、最初に出てくるのは、Wikipediaの簡単な紹介です。たぶん「いわゆる極右」と出てくるでしょう。

そのWikipediaの英語版にはかなり詳しい歴史が描写されています。ですが、ここでも「極端な主張」というニュアンスで貫かれていると思います。

このnoteにも、そのWikiを詳しく翻訳された方がいらっしゃいます。ですが、そのWiki自体のニュアンスに引っ張られている状態です。

おそらく、ジョンバーチ協会は日本では全く知られていないか、少し知っていたとしても「極右団体」、もしかしたら「あのダミ声の変なヤツ、トランプと組んでいる潰れそうな右翼」くらいの知識がこの国の知性が持っている限界かも知れません。

私も全く知りませんでした。でも、興味を持ったのは林千勝先生の以下の動画がきっかけでした。


正会員 10万人 雇用職員 220人 支持者 400-500万人 リーチできる人数が数千万人 (1970年時点)
現時点での会員数は未発表だが、おそらく勢力は拡大。

林千勝先生動画より

ドナルド・トランプが大統領になれた力はこのジョンバーチ協会だというのです。

コトバンクの情報


「1970年代末には会員数は約 10万人といわれた。反共を鮮明にしたニクソン,レーガン共和党政権の登場とともに次第に衰退した。現在はほとんど活動していない。」

は間違い、あるいは意図的な嘘の引用なのでしょう。)そして、日本の保守の力を結集するためには、こうした勢力が日本にも必要だと。

ジョンバーチ協会の強さは、「資金力」「組織力」「理念」この3つだと思います。このうち、一番大事なのはなんでしょうか?

それは「理念」だと思います。

この「理念」を顕す本が「ブルーブック」なのです。

残念ながら、日本で簡単に検索すると、ジョンバーチ協会は右翼、という言葉で終わってしまい、ブルーブックまでたどり着く人は稀でしょう。

ちょうど今参院選中で、すでに「保守」の旗を降ろしてしまった自民党の脇で、「参政党」や「くにもり」など、いくつかの保守系団体が勢力を増してきました。

それは結構なことなのですが、すでに成功して一定の力を持つ組織の「理念」を学ぶ意味はあると思います。彼らのメディアがあるのだから、それを見ることも良いのですが、日本人には逆にわかりにくい。

彼らのバイブルにあたる、ブルーブックは、日本ではなぜか翻訳が出ていません。それを見ておくことは、今の日本人には必要ではないでしょうか。

日本では長らく、「保守」につながる考え方は、「右翼」「極右」と片付けられて、顧みられない傾向がありました。アメリカのwikiを見ると、実はアメリカでさえ、そうであることが見えてきます。

ところが今や、保守は「思想」というより、私たち国民が生き残るのに必要な食料や水、空気に近い必須な情報理念になってきました。

それがわかるのは、日米の報道の違いです。アメリカでは、ワクチンやウクライナ、大統領選挙について、CNNとは違う報道をしている局がいくつもあります。それもタッカーカールソンなどがいるFOXだけではありません。草の根のメディアも力強い。

残念ながら日本のマスコミだけ見ている日本人は、日本のことも、世界のことも、まったくわからないどころか、間違った情報を信じるしかありません。その状況を作ってしまったのは、すっかり骨抜きになった日本の政治です。よく日本会議が右翼とか言われますが、もし彼らが機能していたらこんな極端なメディア状況ではないでしょう。

もはや日本では、ごくストレートな生な真実を『極論』。異常で極端な主張を「常識」と呼ぶ世界になってしまいました。

真夏に屋外で皆がつけている「マスク」がそれを象徴しています。

心ある科学者や医者なら否定するはずのこの傾向を、誰も止められない。こんな異常な世界に住んでいる私たちは、「思想」、それも誰かに押しつけられたのではない、基礎からよく考えることの重要さをあらためて感じざるを得ません。

困ったときは「古典」にいくのが人生のセオリー。聖書を読むのも良し、仏教を学ぶのもよし。しかし全体主義、極左がいつの間にか世界のヘゲモニーを握ってしまった今、国家主義、あるいは国民主義、もっといえば「幸せ」の哲学、現実的な哲学を学ぶには、「ブルーブック」は必要な哲学なのではなかろうか、と思います。

ま、まだ全部読んでいないので、そう「期待」しているだけですが。

お付き合い下さいませ。


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