見出し画像

脱摂理に至る経緯(2019-20年)

X(旧Twitter)で摂理に関して色々と投稿してきたので、それを備忘録として記しておこうと思い、投稿。

脱会するまでの経緯
摂理内では教役者、伝道師をしていて脱会する前に男性信仰スターの決裁をもらったが、経済功績者として献金を要望されたり、韓国の鄭明析氏との面談の際の献金、献品を氏の秘書に横領されたことで、疑惑や違和感を持つようになった。教団関係者や日本摂理の事務局長、幹部の人たちは皆知っていたので、それを一部の人間に伝えたが、確認するとだけ言われて結局有耶無耶になった。それが個人的には非常に辛かったのと、組織的な問題や歪な構造があることを前々から気づいていたのもあって脱会するに至った。
個人的に伝道した人は10人前後(持続的に摂理に定着)、講義などは百数回以上している。教会を超えた知人や友人や戦友のような人たちは年代問わず摂理内に沢山いた。敢えて名前は伏せるが、当時在東京の教会に所属していて距離的に人も教団とも近かった。私が伝道されたのは2008年〜2009年で、2019年〜20年に脱会をしたので10年近く在籍していたことになる。大学以前、高3になるタイミングで伝道をされた。

親戚が先に2008年に伝道されていて、その影響で声かけをされて、上京するタイミングでスポーツ(バレーやサッカー)を通じて摂理内のイベントに参加するようになった。1年ほど周りの諸先輩方や社会人とそのサークルを通じて交流して妙な違和感はあったが、情報共有や学歴や能力的にも優れた人たちが多かったので楽しかったし、毎週のように参加しているうちに他のイベントや行事にも呼ばれて所謂、伝道のために管理されていた。聖書の話を聞くまでに既存メンバーの家族・一族ということもあって慎重に管理されていたと後日談で聞いた。

交流から10ヶ月後から聖書の話(BS・御言葉・30講論)を聞くようになり、3ヶ月ほどで全て聞いて、教会の礼拝に初参加するようになった。その際に上京してから殆ど仲良かった人たちが教会に居て、スーツを着て、鄭明析氏の写真が堂々と飾ってあったことに衝撃を受けたが、人間関係と今までの生活スタイルを変える勇気はなくて信じてみようと通い続けるに至った。

礼拝の御言葉では生活信仰、日々の実践が1番重要だからそのようにして教理やそれによる経験をずっと刷り込まれる。振り返ると、経済犯罪や詐欺師と同じなのだが、正しいことと嘘を織り交ぜるから非常に巧妙に納得しやすいように私たちの脳に擦り込ませていく。そこに優しい人たちの温もりや人間関係、選民思想的な自分は特別であるという錯覚をミックスされるので、心地良く感じてしまうというような具合だと思う。全てをうまく言語化できるわけではないのだが、今までの行動指針や自分の哲学、信念みたいなものを強制的に摂理内の御言葉で埋め尽くされてしまうので、妙な自信や自負心のようなものが芽生えてくる。それに酔ってしまうと摂理という団体から自力で離れるのは難しくなってくる。

教会では自分の信仰の実践として伝道や聖書の通読回数、新入生への講義などといった面で信仰度合いや教会内での扱い、評価、見られ方が変わってくる。
精力的に結果を出している人はやはり注目されるし、年長者のメンバー達からも優しく接してもらえるし、協力してもらえたりする。

殆どの人が大学生時代に伝道されている人たちばかりなので、大学生の気持ちがわかる人が多い。お金が無い大学生には飯を奢ってあげたり、就活を手伝ってあげたり、個人的に有益なことを社会人からしてもらえる摂理は良い自分の場所だと認識させるようにもしている。全ては鄭明析氏からの愛だと言って。。

私は非常に家柄的にもそうだが、学歴や就職先も一般的に言えばエリートだと言われるような扱いを摂理内で受けてきたのでチョウン牧師やポンソク牧師、日本信仰スターのトップだったヒョナ牧師(日本で布教を始めた最初の人)と何度もお会いしていた。摂理内の秘密組織で、表上では公表されていない経済的功績者・献金功績者の集まりであるホアム(虎の岩)という組織にも呼ばれた。
(チョウン牧師や韓国からの要人がいらっしゃる際には厚い経済支援やサポートをするグループ)

そういう具合に摂理内でも自分が選ばれた存在であるという選民思想は自分の中に浸透してしまっていて、信仰的自負心や鄭明析氏から受けた手紙や愛を真実だと錯覚していた。2018年頃から教団幹部や伝道について、組織について話す機会が増えた。摂理の宗教法人化計画や刑期を終えた鄭明析氏にどのように日本摂理として迎えるのか、などetc.

組織的な問題、構造上の問題が幾つかあって伝道目標の達成や聖殿建築(教会となる物件の購入)など触れるにつれて少しずつ違和感や妙な胸騒ぎは始まっていた。鄭明析氏の出所後に韓国の月明洞に2ヶ月ほど滞在し、そこで面談や行事に参加している際に氏の秘書に渡した直接献金が受け取られていないことが発覚して、違和感は確信に変わっていった。教団に報告しても確認すると言われて結局有耶無耶になった。他にも月明洞の新聖殿、重機購入の経済支援を強く要望されたことも一因だった。

直接鄭明析氏に会って話したことある方なら分かるが、彼自信は非常に熱心に話もすることができるし、男女問わず接している。物事を多く知っているし、どのようにすればいいかもアドバイスをしてくれる。ただ、性的趣向や自分の地位を利用した性的搾取という裏の一面があったということはNetflixや2023年3月のチョウン牧師の告白・懺悔を聞くまでは半信半疑だった。

報道やNetflixが全て正しいとは思わないし、誇張表現もあるとは思う。それはメディアの特性として伝えたいことを大きく表現するというのは当たり前だから。
しかし、事実として起きた事と告発している人たちの勇気ある行動には敬意を持っていかなければならないし、脱会したメンバーや現役メンバーには事実を知る権利がある。教団は2006年の裁判の内容も現在進行中の裁判についても現役メンバーには見ないように伝えている。そういう特定の情報を隠す体質はずっと変わらない。後ろめたいことや全てを曝け出せない組織体質であったことが根本的に私が脱会する理由となった。Netflixを見てそれまで私に連絡してきた現役メンバーや当時同年代で一緒にメンバーとして接してきた人たちは脱会をするようになっていった。私もXで投稿しているのは事実として現役メンバーとして摂理にいた時に起きていた事と、立場によって情報統制がされていたことを知ってもらいたかったからである。そして私が伝道してしてしまった人たちや影響を与えて定着させてしまったメンバーが一人でもうまく摂理から脱会できるように祈っているからである。自分の人生を歩んで欲しいという願いです。

私も2018年19年、20年というのは脱会してから暫く精神的に苦しかったが、仕事で紛らわせていました。また、家族や妻の支えがあって崩壊することなく現在も生きています。特に脱会して暫くは待ち受け画面にしてた鄭明析氏は消せなかったし、教団や教会の組織が悪いのであって氏は本物だから個人として信仰を守っていこうというような歪な考えによって自分の脱会を踏ん切りつけていました。
この1−2年で脱会者の告白やチョウン牧師の告白、Netflixなどが公開されて多くの脱会者が摂理を抜け出せるようになりましたが、私が脱会したときにはそのようなものはなく、ただ一人で戦っているようで孤独でした。

その孤独と闘い、自分の人生に責任を持つのは結局自分であり、神様は全てをご存知であると確信があったので私は今も自分の時間と人生を過ごすことができています。今から脱会を考えている現役メンバーの方たちには正しく物事を見極め、事実を認識されるように願うばかりです。私は特に氏に対して悪く言うつもりも、悪評をするつもりもないし、正直摂理という組織がどうなろうがどうでもいいです。後世と歴史がこの摂理という組織が行なってきたことには評価を自ずと下すでしょう。他の方が発信しているように教義や講義内容をその都度変えて矛盾や辻褄合わせをしているのは事実です。

私が接してきた人や伝道してしまった人が抜けられるよう祈っています。
故・安倍元首相が凶弾に倒れた時、私はカルト宗教の歪な思想と2世や若い人への影響は凄まじいものだと思いました。2世の人は親が家庭局で事実上、生活圏から抜け出すことが不可能で、生まれた時から刷り込まれた思想は成長するにつれてその歪さに苦悶葛藤することが目に見えています。そういうところから社会問題としてさまざまな問題が今後生まれるでしょうし、摂理も統一教会の後追いのような歴史があるので日本でも似たような問題を起こす予感がしてなりません。

長くなりましたが、脱会を考えている現役メンバーの助けとなれば幸いです。
脱会しても神様の裁きや鄭明析氏からの裁きはありません、全ては自分の人生だという強い確信と自立心を持って自分の時間を生きてください。あなたが摂理を脱会したからと言って教団や教会の人たちは暫く連絡してくるだけで忘れます。そして脱会者は地獄に行くと思っています。引き上げの御言葉を聞いてきた現役メンバーは脱会が凄く怖いのは理解できますが、その御言葉を伝えていた韓国の教役者やチョウン牧師、啓示者たちは自らの過ちを認めています。なので勇気を持って行動に移すことを願っています。私がこれまで見てきた摂理内の歪な違和感や事実はXにて投稿を続けていく予定です。また、教団の管理していたデータや動画・音声資料、献金名簿などは今後何かの社会的な助けになるように人権や法律に抵触しない範囲で扱われるように活用していきたいと考えています。


P.S.
個人的に考えている摂理がこのように内部崩壊していったのは元々の摂理としての体質や鄭明析氏の行動が原因だと考えています。しかし、特に2019年前後に日本摂理の現役メンバーが最盛期を迎える人数がいたことを考えると刑期中の鄭明析氏を不当裁判、十字架の象徴として祭り上げて自由の効かない氏に変わってチョウン牧師と教団幹部の一部たちが計画的にこの組織を大きく、そして信者を増やしていったんだと考えています。結局、刑期中は身体的自由がない氏は性的搾取などをすることは勿論できず、全てはチョウン牧師と教団の一部の要人幹部たちが指揮をとっていました。そして手紙への返事や御言葉の代作・代弁をしていたのだと。韓国司法が正常に機能する機関として認識できるかは一旦置いておいて、彼の主張はあくまでも同意の上での性交渉だったと述べている事実がもう既に信じてきた摂理を裏切るものです。今後成約時代1000年を作ると述べた摂理の御言葉はこのような稚拙で歪な思想・教理だったということを改めて認識できるでしょう。










この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?