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GⅠ日本ダービー 2024 全頭評価

① サンライズアース
評価:C

前走皐月賞は4角でレガレイラとの接触が
不利に働いたと見解があるが、
勝ち馬との1.4秒差は評価に劣る。
外への膨れ具合も体幹の非力さを表している。
初鞍上の池添騎手がどう先導するだろうか。
今回2度目の関東輸送。初の左回りで相手強化。
内枠を生かし切れるビジョンが見えにくい。

② レガレイラ
評価:A

ルメール騎手に戻り、再挑戦。
4戦すべて上がり最速。
何より評価に値するのは函館の新馬戦だ。
上がり34.3を使って0.2秒差の完勝。
しかも余力たっぷり。
函館1800mの新馬戦において
上がり34秒前半使ったことのある勝ち馬は
データ上一頭もいない。
34秒後半はいるが、
ほとんどが逃げ切りのもの。
初戦からクラシック馬だと確信した。
内枠に入ったのも血統面からの距離延長も
舞台が中山から東京に戻るのも好条件。
昨年のスキルヴィングと同枠番。
宿願を果たす景色もみたい。

③ ジューンテイク
評価:C

9戦という中々の場数を踏んでのダービー。
中2週のローテはかなりの酷。
内枠は功を奏したかもだが、初の東京。
未来騎手の折り合いには問題ないが、
相手関係で割引。

④ ビザンチンドリーム
評価:C

3戦すべて出遅れ。大舞台の出遅れは致命傷。
鞍上も初騎乗の西村騎手へ。
阿吽の呼吸がいきなり取れるとは到底思えない。
坂口調教師も東京2400mは初の試み。
粗略な見解だが、ここは静観でいいだろう。

⑤ ダノンデサイル
評価:C

皐月賞の除外で今回ダービーへ負荷もなく
リフレッシュした状態での体勢だと思うが、
陣営はダービーを視野に入れた
皐月賞の出走だった分、
除外通達は予想外の痛手だろう。
相手関係も皐月賞より上がる。
母父にコングラッツと東京適正は高いが、
ハイペースの消耗戦向きだと目算してる。
ここでの浮上は厳しいだろう。

⑥ コスモキュランダ
評価:C

近3走から見て、持続力は一級品。
皐月賞の捲るような走りで
ジャスティンミラノと0.0秒差の2着は
とても強い競馬だった。
だが、現在6人気は
皐月賞の過剰人気だと見ている。
ぼくなりの見解だが、
力のいる中山や馬場が渋った
時計のかかる展開に突出する馬だろう。
東京に必須な機敏な脚色には欠けている。
奇想天外な騎乗センスを持つデムーロ騎手が
どう仕掛けてくるか。

⑦ ミスタージーティー
評価:A 穴

現在17人気だが、
人気以上の走りをすると予想。
前走皐月賞は中3週と間隔が詰まったローテで、
最後の直線は荒れた内を通っての10着。
僕はここを度外視する。
評価に値するレースはホープフルS。
大外枠18番から出遅れからの5着。
上がり2位で1着馬とも0.5秒差。
残り200m辺りで馬群の壁が進路を阻み、
残り100m切ったあたりから
進路を見つけ猛追。
この馬は距離が延びた方が
いい脚を使えると確信。
それに今の藤岡佑介騎手は一段と強くなった。
大穴にこの馬を推奨。

⑧ アーバンシック
評価:B

外枠入ったら切ろうと思っていたが、中枠へ。
距離も会場も鞍上も問題ないだろう。
何よりの不安要素は、11年目にして
GⅠ勝利数が1勝のみという調教師の成績。
それも地方の交流戦。
無論、ダービーは甘くない。
これは大きな落とし穴だろう。
本命には打てないが、対抗までに。

⑨ ダノンエアズロック
評価:A

A評価の中でも1番の本命。
ディープ記念は4ヶ月半明けの7着。
久々の実戦は雨の影響が残る馬場と初の中山。
さほど気にしなくていいだろう。
3走前のアイビーS、6頭立てではあったが
最後までレガレイラを引き寄せず勝利。
そして、何より新馬戦を高く評価したい。
稍重で1:48.1の勝ち時計。
2歳の6月でこのタイムは
新馬戦史上最速の走破タイムを叩き出した。
同じコースの東スポ杯2歳S(稍重)だと
勝ち時計1:48.3になる。
この勝利はすでに
2歳冬重賞級の力を見せたと言っていい。
前走プリンシパルSは最外の13番。
東京2000mのコース形態的に
外枠は内枠に比べて不利な面が多々。
だが最後の直線200mを切った辺りから
前を行く各馬を交わして余裕の勝利。
重賞じゃないからレベルが低いレースだった
とも、軽率には扱わない。
この感じなら距離も問題ないだろう。
鞍上モレイラ騎手と、
ダービー常連の堀厩舎は侮れない。

⑩ サンライズジパング
評価:C

この馬を担当するのは、
来年2月末の定年を控えてる音無調教師。
主にダートGⅠに秀でた調教師で、
東京の長距離GⅠの成績は
2009年の天皇賞・秋
カンパニー(5人気)の優勝でストップ。
今年が最後のクラシックダービーではあるが、
私情はいらない。
ダノンデサイルやコスモキュランダと同様、
上がりがかかる展開向き。

⑪ シュガークン
評価:B

青葉賞組ならショウナンラプンタより
こちらの馬を評価したい。
内から外に抜け出すロスもありながらも
初関東輸送で接戦の勝利。
この勝利は大きい。
何よりも勝ちにこだわる成績故に、
闇雲にダービーを指標に入れては来ないだろう。
3連系の馬券なら必ず組み込む一頭。

⑫ シックスペンス
評価:A

18頭中一番のダークホース。
東京の2400mが合うのか合わないのか
誰も知り得ないことだが、
ポテンシャルの高い血を引いてる以上
"走らない"を選択するのは御法度だろう。
前走休養明けをノーステッキで0.6秒差の快勝。
新馬戦は最内の狭い進路を突き、
最後1ハロン10.7という瞬発力には
将来性を感じた。
東京でも通用する脚は確か。
初騎乗はマイナス要素ではあるが、
気勢が強く怯まない性格から
川田騎手とも相性が合うだろう。

⑬ シンエンペラー
評価:B

外枠に入ってしまったため、この評価。
決して軽視はしていないのだが、
これまでの好走全てが内枠。
皐月賞5着はダービー好走データ的に
セーフティーラインだが、
東京の方が適正高いアーバンシックに
差されてる所、舞台が合わない以前に
力負けにしか見えなかった。
ただ距離延長はプラスに働くだろう。
あとこの馬好き。(私情)

⑭ ゴンバデカーブース
評価:A 穴

穴馬2頭目として推奨する。
シンプルに考えて、7ヶ月明けのマイルGⅠ
ジャンタルマンタルから0.5秒差の4着は
高く評価出来る。
今回800m延長した東京コースを走るが
血統的にも大舞台に強い血統で、
このポテンシャルが2400mで
どこまで通じるのか見てみたい。
お馴染みの舞台で再コンビ。期待大。

⑮ ジャスティンミラノ
評価:B

1人気の無敗の3勝馬
というフィルターを外して見ても、
どのレースも無駄がない走りで折り合いも完璧。
ただ母父エクシードアンドエクセルの血統じゃ2400mはさすがに長いと見てる。
前走皐月賞あと10mもあれば
コスモキュランダに差されてたと考えると、
持続力の底が見えたのかもしれない。
この見解が凶か吉かまだわからないが、
2400mでは自信を持って頭には出来ない。
対抗まで。

【取消】
⑯ メイショウタバル
評価:C

皐月賞は直線での失速が目立った。
「逃げにこだわらず出たなりの競馬をしたい」
とのことだが、結局逃げ先行2〜3番手には
ポジションを取りたい所だろう。
初の左回りに初の大外枠。
詰めたローテで今回4戦目。
距離が延びて前走より厳しい展開に向くだろう。

⑰ ショウナンラプンタ
評価:C

血統は中距離型で前走の青葉賞で
距離適正も示してくれた。
だが、シュガークンの方が一枚上手と評価。
今回も大外枠からの出走で、
前走の青葉賞は大健闘だったのだが
弊害のない外差しで交わせず2着。
消耗戦で光るタイプだろう。
相手関係を考えたら評価は落とさざる得ない。

⑱ エコロヴァルツ
評価:C

先行したり控えたり縦横無尽に走る馬。
厩舎コメントからして
レーススタイルは定まっておらず
模索中のようだ。
大外18番からどんな策に出るのか
読めない所ではあるが、
データからしてブラックタイド産駒は
強く推せる血統ではない。
それにアーバンシック同様、
16年目にしてGⅠ勝利が1勝のみという
調教師の成績。
同じく地方の交流戦。GⅡは0勝、GⅢは8勝。
割り引く必要がある。

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