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【藍月なくる】推しの1stワンマンライブを浴びたオタクの感情【クラリムステラ】

※この記事は藍月なくる1stLIVE クラリムステラのレポであると同時に、オタクがライブに立ち会うまでの回想等が含まれる為、自分語り成分多めになります。苦手な方はご注意ください。
※アンコールでお披露目された新曲の情報が含まれます。現在はYoutubeメン限での先行公開楽曲なので、ネタバレが嫌な方はブラウザバック推奨。










〜〜〜〜〜以下本編〜〜〜〜〜











心の一番深くに  この瞬間を焼きつけて
たった一滴の
だけど
消えない想い出にして

藍月なくる 「クラリムステラ」より引用

2024.2.4
この日はきっと、生涯忘れられない。







隙有自語

私が藍月なくるさんを知ったのは、2016年辺りだと思う。
なぜ「思う」なのか、それは当時から声は聴いていたが、名前までは明確に記憶していなかったからだ。

世にASMRという言葉が普及し始めるよりも前、2010〜2012年頃からバイノーラル音声作品としてニコニコ動画等にアップされていたシチュエーションボイスをよく聴いていた私は、2014年にとある動画投稿者を知る。なくるさんのファンの中には知っている人もそれなりに多いであろう、とみみ庵さんだ。
当時はジャンルそのものがまだまだ発展途上なこともあり、ニコニコでバイノーラル音声を探していれば大体の人はこの方に辿り着いていたのではないだろうか。
そんなとみみ庵さんが2016年に投稿した動画声付き耳かき音声を作ってみた26のCVを、なくるさんが担当している。(その後も同シリーズ計9つに出演し、累計再生数は1000万を超える。シュワちゃん炭酸ちゃんの愛称で親しまれ、とみみ庵さんの投稿動画の中でもぶっちぎりの再生数である。)

ダウナーな雰囲気でありつつ、時に悪戯っぽさを覗かせるその演技に虜になるも、当時作品の演者について深く興味を持つことが少なかった私は、藍月なくるという名前をほんのりぼんやりと、頭の片隅にしまいこんだ。









時は流れ2018年、就職と共に上京した私は、初の1人暮らしと大きく変わった環境になかなか心がついて行かず、会社の研修に揉まれ虚無虚無プリンと化していた🍮
同じタイミングで上京した友人と傷を舐め合うように週末に出かけたり飲みに行くことでどうにか正気を保つ日々の中、不意にとあるイベントを思い出す。
そう、M3だ。

遡ること12年ほど前、2012年春のM3に1度だけ足を運んだことがあった。
とある歌手のライブに参加するため東京へ遊びに来ていたタイミングでたまたま1日だけ予定が無い日があり、ふらっと東京流通センターに立ち寄って2、3枚のCDを買って帰った。
今思えば、あれが同人音楽への扉を開くきっかけだったのだろう。

そこから行動に移すまでは早かった。メロブへカタログを買いに行き、TwitterやYoutubeに上がっているサークル情報やXFDを見て回り、当日どのサークルを訪れようかと考えていた時、ひとつのツイートが目に入る。

「Endorfin.かぁ…曲の世界観も歌声の透明感もめちゃくちゃ好みだからこれは絶対買わなきゃな」


しかしこの時、私はまだ歌唱が誰なのか気がついていなかったのである。

そんなことある?と思われるかもしれないが、そんなことあったのだから仕方ない。
2年近くも聴き倒したダウナー系悪戯っ子の声と、情景すら浮かび上がるような繊細で透き通る歌声が頭で結びつくことはなく、Endorfin.というサークル名だけをリストに追加してM3当日を迎えた。


6年振りの参加で買う量ではない


当然界隈の知り合い等もいなかったため、イベント撤退後そそくさと家に帰り、戦利品をPCへ取り込む作業をしながらEndorfin.のCDブックレットを眺めていた時、ふと目に入った藍月なくるの文字に既視感を覚える。

あれ、なんかこの人の名前どこかで見覚えがある気が
何ならここ1週間以内くらいに見たような……




……



…………





…………………………………………………💡💡💡








炭酸ちゃんやんけ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(120db)


これが本当の意味での、なくるさんとの邂逅だった。

その後はEndorfin.のお二人に支えられ今日まで生き永らえて来れたわけだが、各曲に対する思い入れ等は語りだすとキリがないため、ライブレポの方でセトリに含まれていた曲に絞って語っていこうと思う。(2ndレポ用に温存しているとも言う)





必要だったかどうかよくわからない前置きが長くなってしまったが、ここからは漸くライブ当日のお話。



ライブ当日

舞台となったのは千葉県、市川市文化会館。
ライブハウスのようなフロアがオールスタンディングで平面の会場ではなく、所謂コンサートホールと呼ばれる、映画館のような形状をした会場だ。
なくるさんの歌唱する楽曲にはバラード曲も多く、座って聴き入ることが出来る会場が選ばれたのは大変ありがたかった。

天気は生憎の雨、と最初は思ったが、なくるさんが雨や雪が好きということを踏まえれば、1stライブに相応しい天気じゃないかという気分に。

ライブグッズの先行販売が12時開始だったため、11時頃に現地へ到着出来ればと考え家を出るも、運悪く交通機関のトラブルに巻き込まれ到着したのは12時直前だった。

市川市さんありがとう

既に結構なグッズ待機列が形成されていて、ひょっとしたら会場限定ガチャ危ういか…?という心配もあったが、結果としてそれは杞憂に終わった。

時間になり会場内へ列が進むと、概念姿の推し(等身大)と、今回のライブキービジュアルのクソデカタペストリーがお出迎え。

あまりにずっと待ち望みすぎていたせいで、この日が推しの初ワンマンライブ当日であるという実感が全くなかったが、これらを目にしてやっと「あっ今日ほんとにライブあるんだ」と実感した。

グッズの物販に関しては事前通販で既に済ませていたためグッズ売り場を通り抜け、会場限定ガチャの列へ向かうその途中には…

ライブ会場を彩るオタクたち渾身のフラスタが立ち並ぶ。

少しフラスタについての話へ脱線するが、画像1枚目のフラスタは、とわさん(@dolphin530)主催の元、もとさん(@motomoti10)、しあんさん(@cyan1101_25)そして私で昨年の夏頃から計画を進めていたものだ。

等身大パネルのイラストは、なくるさんのオリジナル曲「Fragile Utopia」のPVイラストを担当されたpoire先生(@poire_illust)、フラスタはNANASフラスタ西新橋店さん(@nanas_frasta)に制作をお願いした。
実はPVイラストを担当されていた方だと気が付いたのは、poire先生に依頼することが決まった後だったりする😌

メンバー全員フラスタ企画未経験だったこともあり色々と手探りだったが、いざ当日完成した現物を目の当たりにした時、本当にやってよかったな…と。

過去に大阪で行われた合同ライブイベントに日帰りで飛び込み、舞台上で歌うなくるさんを初めて見た時から、いつかワンマンライブをやってほしいと夢見ていた。

その夢が叶う場所でこうしてお祝いの気持ちを形にすることが出来たのは、企画してくれたとわさん始め、この企画に関わってくれた全ての人たちのお陰です。
この場を借りて、心から感謝申し上げます🙇‍♂️

おじちゃん、指ハートってもう古いらしいよ


そうした特大感情を抱えながら列に並んでいると、何やら騒々しい音が聞こえてきた。

ガチャガチャゴトンガチャゴトンガチャガチャガチャゴトンガチャゴトンガチャゴトンガチャガチャガチャゴトンガチャガチャガチャゴトンガチャゴトンガチャガチャガチャゴトンゴトンガチャガチャガチャゴトン………

オタクたちが無心でガチャを回し続けるソシャゲの縮図が、そこにはあった。

人がたくさん並んでいる都合上、皆中身の確認を後にして回しているのだが、ただ黙々とガチャが回されるその光景が、そこはかとなくディストピアのような雰囲気を醸し出していて少しワクワクしてしまった。

1周目で10回、2周目で5回回し、全8種のうち揃ったのは6種。
残りの2種は現地で合流したオタクと交換し、無事コンプリートすることが出来た。
当たりとしてサイン入りの缶バッジも用意されていたようだが、今回は徳が足りず巡り会えなかったので、2ndまで徳を積んでおこうと思う🙏(当たった人おめでとう!!)


その後合流したメンバーで遅めのお昼へ。
某ファミレスに入ったが、パッと見で他の卓もライブに来た人達ばかりという感じで少し嬉しくなった笑

ガパオ美味しかった🇹🇭

そうしてまったりしながらセトリ予想や推しについて語り合い、あっという間に開場時間が近づいてきた。


準備やお手洗いを済ませていると開演時間まで残り30分となり、私も自分の席へと向かう。

海の底を思わせる演劇の舞台セットのようなステージに心躍らせながら着席し、ペンライトを用意、スマホの電源を切り、目を閉じてこのライブまでの出来事を振り返っていた。

上京してからの6年は長かったようで、一瞬のようにも感じられた。
前置き部分で綴った一緒に上京した友人だが、彼は上京後暫くして心を病んでしまい、夏前には地元へと帰ってしまっている。他人事ではなく私もそうなる寸前だった。たまたまなくるさんとEndorfin.に逢えたから、ギリギリのところで踏ん張れて今ここに居る。
もしかしたら地元に戻っていた方が幸せだった世界線もあったのかもしれない。だが、少なくともこの選択を後悔したことはないし、これまでとこれからの想い出がそうさせることはないだろう。

そんな事を考えているといつの間にか開演時間となっていて、会場が暗くなり観客も静まり返る。


0. 夢と現実の境界線

セトリには含まれていないが最初に流れてきた曲、それは「夢と現実の境界線」だった。
私がなくるさんのアルバムで1番好きと言っても過言では無い「JelLaboratory」の1トラック目に収録されている、歌唱はないがアルバムの世界観に一瞬で引き込んでくる曲だ。

水底に沈んでいくような、2度寝をしている時のような軽い酩酊感を覚え、現実から夢への橋渡しとしてこれ以上ない導入に心の中で賞賛を送る。

(当日朝にも同じ気持ちで聴いていたので嬉しくなってしまった)

とすると、1曲名はアルバムに則ってJelLaboratoryか?と安易に考えたが、そこは流石の藍月なくる、常に我々の想像の上を行くおもしれー女だった。


1. Azura Luno

記念すべき1stLIVE第1曲目は、本人曰く世界観構築と藍月なくる自己紹介ソングであるAzura Lunoで始まった。
曲名にも歌詞にもこれでもかと言うほどなくるさん要素が散りばめられているこの曲、私の現地で聴きたいランキング上位に入っていたがまさか1曲目とは思わず(終わって振り返ると1曲目以外考えられないが)喜びと感動でペンライトを暫く両手で握りしめてしまっていた笑


2. CosmoDiver

藍色の月が夜空を照らしてからの次曲はCosmoDiver

まさか宇宙を泳いで徐々に近づいてくるこのカウントダウン動画が伏線に…いや分かるかぁ!!!!

しかし曲の流れは完璧で、Azura Lunoの余韻を残しつつ、サビのアップテンポでしっかり観客の心を焚きつけてくれた。

MC

ライブ始まってから興奮で殆ど意識失ったような状態だった限界オタク(私)、ここで我に返る。
先程までステージ上で歌唱していた「藍月なくる」からいつもの「なくちゃ」になるの、某干物妹っぽくて微笑ましい…微笑ましくない?
CosmoDiverで座るか立つかどっちだいという雰囲気だった観客を察して、先出しで次の3曲は座ってても大丈夫だよ~と提案してくれたことが大変有難かった。


3. コトノハ

ここで不意打ちに堪えきれず涙腺ダム、決壊。
私はてっきりもうEndorfin.のターンが来たのかと思ってしまった。
この曲がEndorfin.の曲なのかは人によって解釈が分かれると思われるが、収録された順番としては
Nacollection!(2015/12/31 C89)
 ↓
Horizon Note(2016/4/24 春M3)
のため、元はと言えばなこれの曲なのだ。
とはいえ私がこの曲を初めて聴いたのがHorizon Noteだったこともあり、思い入れもひとしおでもう前が見えなかった。
逆にここで不意打ちを貰ったお陰で、後ほど来るえんどるターンを最大限浴びることが出来た気がする。


4. 追想のラグナロク(Ver 藍月なくる)

この曲のCDの先行応募でチケット取った人~~~~~~🙋‍♂️🙋‍♂️
流石にセトリに入ってると思いしっかりと聴き込んでいた。

ホールの構造や激重感情やなくるさんの生歌唱等の様々なバフが折り重なり、消えゆくようでありつつも力強い高音に包まれて終始鳥肌。
いつかいつきさんと二人でこの曲を歌う姿を見たい気持ちは皆同じのはず。(リリイベ外れた民)


5. Oxydrate

なくるさんの曲には、私の中で「この曲は生歌唱絶対しんどいからライブではやらないだろう」と思っているものが何曲かあるが、この曲はその中の1つだった。

果てしない高音、鬼のようなロングトーン、そしてFeryquitousさん作曲なだけに曲そのものがとても難しい。
そんなとんでも楽曲を1stLIVEで歌いのける歌唱力と胆力と努力、聴き終えた後に凄すぎて放心状態だった。こっちまで呼吸を忘れてしまう程に。

振り返り配信で語られたように、当の本人も歌っている時のことは酸欠であまり覚えていないようだ。

「私は呼吸を手放してしまった」

藍月なくる 「Oxydrate」より引用

息を吐ききって膝をついてしまう姿は歌詞通り呼吸を手放してしまったようで、観客全員、劇場に来ているかのように見入ってしまっていた。

もしこのレポを読んでいてライブに行っていない方が居れば、是非ディレイ配信で確かめてほしい。この1曲だけでも元が取れることを保証する。


MC

満を持して、が降臨したーーー
Endorfin.における藍月なくるとsky_delta、それは唐揚げとハイボール、武藤遊戯とアテム、綺麗な夜景と社畜くらい切っても切れない関係。
なくるさんのファンボでありデルタさんのファンガでもある私はひたすら黄色い野太い歓声を上げていた。

△「1階席の人~!」
😍「あ˝ぁ˝ぁ˝ぁ˝ぁ˝ぁ˝ぁ˝ぁ˝ぁ˝い˝!!!!!!!」



6. Horizon Note

5年ぶりだな…

Endorfin.と言えばの代表曲。
原点にして頂点。
親の声より聴いた曲。
此方もブチ上がらねば無作法というもの。
1度目のMCで取り戻した意識がこの辺りからまた水平線の向こうまで吹っ飛んでいってしまった。楽しすぎて覚えてないとか人体不便すぎる。ディレイ配信早くください
まだ学生の人やそうでない人も、何か辛いことがあったら晴れた日に海行ってこの曲を聴こう。なんかもう色々飛ぶぞ🐬
口調も情緒も不安定になってしまったがこちとら5年待ったのだから大目に見ていただきたい。見てくれ。見ろ。


7. 花残り、蕾ひとつ

COLOURSシリーズの楽曲であり、Endorfin.の中では比較的新しめの曲。
アルバム名の通りそれぞれにテーマの色が割り当てられているため、ペンライトの色が綺麗に緑に揃って会場の一体感が高まる。
なくるさんのイメージカラーも相まって青色が多めの会場に春の風が吹いたようだった🌿
余談だがこのライブの後、2週間も経たない内に春一番が観測された。


8. 彗星のパラソル

sky_deltaとかいう天才、人の琴線に触れる歌詞を書くのが上手すぎる件。
私の琴線は彼の手垢でもうベッタベタだ(言い方)
このまま何者にもなれずにただ年老いていく恐怖は、それなりの歳になった今でもずっと感じている。私含めこの曲に共感するファンは数多くいるだろう。
そんなどうしようもない気持ちに寄り添ってくれる曲を、なくるさんが強い思いを持ってセトリに組み込んでくれたことをただただ嬉しく感じる。
途中のピアノパートも含め見どころ聴きどころが詰まっていて、殊更に思い入れのある曲になった。
歪でも一瞬でも、光を放てる日まで生きていこうな…


9. Spica

5年ぶりだな…(n度目)

Horizon noteが初手で来た時になんとなく期待をしてしまっていた自分が居て、いや流石にな~の気持ちと3:7くらいで構えていた。
ありがとう、あの日の空に置き忘れた願い事、今日叶ったよ。
ステージ上でSpicaを歌って演奏する2人を見ていたらメガ博の記憶と重なって、5年間の出来事が走馬灯のように蘇ってきてまたちょっとだけ泣いてしまった。
当時の振り付けを明確に覚えているかと言われたらNoではあるが、それでも同じ振り付けをやろうと思ってくれたその気持ちが何よりも嬉しい。


MC~幕間

ゲスト出演のsky_deltaさんはここまで。名残惜しい気持ちはあれど全力の拍手-魂の喝采-でお見送り。
質量なくちゃの衣装チェンジ中、概念なくちゃが場を繋ぐ演出。
こういうことが出来るのもリアルとバーチャル両方の肉体を持ってる特権だ。
概念ちゃんが披露するのはIndigrotto
楽曲発表タイミングや過去の実績からもすっかり概念なくちゃの十八番になっていて、Azura Lunoに続き藍月なくる自己紹介ソング第2弾といった安心感がある。
いつか質量なくちゃが歌うところも見てみたいのは私だけではないはず。

幕間では「愛と幽世の終着点」が流れ、Endorfin.で水面に上がった観客は再び水中へと不穏に突き落とされる。。。


10. Evil Bubble

なくるさんのYoutube投稿動画でトップを駆け抜け続けている最強の楽曲。
これが1stLIVEで来ないなんてことあるだろうか。いや、ない。(反語)
キービジュになっているよういち先生デザインの新しい衣装に身を包み玉座で歌うなくるさん、そしてその両サイドで踊るダンサーお二方で曲の世界観がバチバチに構成されていく。
前半とのあまりの温度差で整っちゃう~~~~~~~~
推しの「虫唾が走るわ」で助かる命がそこにはある。


11. Lilith

ずっと生歌唱を浴びたかった曲No,1の座に君臨していたえっちソング、まさか来るとは思っておらず精気を残らず持っていかれる。
演出、歌、振り付け、全てにおいて非の打ちどころがなくて本当にもう…振付師のMIKA先生に足を向けて寝られない。
ぐいっと上体を倒して脚をなぞるような仕草の時に、衣装の膨らんだスカートが跳ね上がって綺麗なシルエットになるシーンが目に焼き付いている(早口)
ダンサーのnatsumiさん、yuzukiさんとの掛け合いがこの曲のポテンシャルを最大限引き出していて、テーマである悪魔の女の子の様々な一面が垣間見えた。
演出とダンスの効果も勿論だが、CD頒布当時よりも格段に歌の色気が増していて、なくるさんの成長速度は底が知れない。

藍月なくるさんは間違いなくセクシー担当です✋


12. 逆沙華

回る和傘、会場一面を埋め尽くす赫は血か華か焔か。

前2曲を静と動とするならこの曲は流、巫女神楽を見ているかのような濃密な時間だった。

Feryquitousさんの作る曲は旋律も詩も難解でありながらどうしてこうも人を惹き付けるのか。
敢えて言葉を選ばずに言えばかなり癖が強い暴れ馬のような曲だらけであるにもかかわらず、それらを完全に乗りこなすなくるさんの表現力も尋常ではない。

ふぇりなくの中でも特にライブ映えする曲なのは確かだが、それにしても素晴らしい完成度だった。


13. Killer neuron

この曲とLilithの影響でこのライブの年齢制限がR-15くらいまで引き上がることに(妄言)
熱に浮かされるような昏い感情の圧と殺意マシマシの振り付け、美味しくいただきました🔪

心地の良い重低音のせいでお陰で心の中のバンギャが浮上し、タワーオブテラー顔負けの勢いでヘドバンしてしまう。
ライブ後3日間は首が軋むように痛んだがあれで振るなというのが無理な話である。

現場に居たオタク約1700人、R.I.P.


14. FAKE IDOL

バァン!(照明全落ち)

まさかKiller neuronの次にこれを叩きつけてくるとは夢にも思わなかった。
唯一ライブで歌うことが事前に判明してた曲なだけに高めに設定していたはずだった曲の導入ハードルを易々と超えられてしまった。負けたよ…🤦‍♂️

場面転換で突然大げさに照明が落とされ一瞬演出か本当の事故かわからずに呆気に取られていると、さっきまでとは別人の"アイドル"がそこに居た。

「みんな~~~!」

瞬時に状況を理解した観客たちが雄叫びを上げる。
コロコロカービィのように藍月なくるという人間の掌の上で転がされている自覚はある。でもそれでいいじゃない。最高に楽しいんだもの。オス呼び助かる。

1番のサビで完璧なコールを合わせてそれ以降は静まるオタクたち、あまりにも信用出来る。(2番コールが悪いというわけじゃない。むしろ気持ちはとても分かる。)

全てに於いて、今日この日の為に作られた曲なんじゃないかと思う程の盛り上がりを見せてくれた。


15. コンティニュー!

こーれ、実は予習不足でしためちゃくちゃ反省。
とは言いつつも流れるMVとなくるさん、ダンサーさんの可愛い掛け合いで顔面ゆるゆるになってしまった。

逆にこのライブでハマってしまいとても好きな曲になったので、結果オーライということにしておこう。

メリーメリーゴーランド然り、lapixさんはなくるさんの可愛い成分を抽出した曲を作る天才だ…


16. わたしがわたしに至った10の理由-本気モードver.-

この曲もOxydrateの際に語った「この曲は生歌唱絶対しんどいからライブではやらないだろう」シリーズの曲だった。
しかも本気モードver.である。
これは嬉しすぎる誤算で、イントロが聴こえた瞬間に思わずガッツポーズしてしまった💪

歌の合間に挟まる各台詞の度にオタクみんなから「Foo~!」と歓声が上がる(上げる)のが嬉しく楽しい1曲で、特に記憶に残っている。

ちなみに私はケース7のオラつきなくちゃが好きだ🕶


17. これくらいで

私は某ゲームをプレイしたことがあるわけではない。
ないけれども、1stワンマンライブの最後でこれを持って来られて涙しないわけがなかった。

自分だけじゃなくここに居るなくるさんを好きなファンそれぞれに出逢いがあって、勿論なくるさん自身にも応援してくれるファンとの出逢いがたくさんあっただろう。

曲の解釈なんて決まりはないし十人十色で当たり前だけど、この時に限っては皆同じ気持ちを共有したし、彼女から受け取ったように思う。

星屑みたいな無数の未来から
見つけてくれてありがとう

藍月なくる 「これくらいで」より引用

この辺りからなくるさんも泣いてしまって会場はもうすすり泣く人だらけになってしまい、私に至ってはもうハンカチで顔を覆った状態で聴いていた。

曲が終わり、舞台袖になくるさんが帰ってから少ししてアンコールの掛け声と手拍子が始まったが、余韻で暫くそれどころではなかったよ私は…


encore. クラリムステラ

アンコール後、先ほどのこともあり気まずそうに戻ってきたなくるさん。
常々人前では泣かないと言っていたように、泣く姿を見たのは今日が初めてだった。こっちもボロ泣きだったのでお互い様ということで🥲

グッズ紹介と共演者紹介の後、これまでの活動への想いをなくるさんが語った。

活動を始める前までは虚無人間だったこと。
みんなが”藍月なくる”と呼んでくれるから、そうあれること。

みんなに忘れられたらまた私は元の虚無人間に戻ってしまう
だからこれからも、私を藍月なくるで居させてください
と。
その言葉を聞いた時に、会社と家を往復するだけの日々だった上京直後の自分が重なった。

虚構に包まれた日々に飲み込まれて
目指してた場所さえ忘れてた
蜃気楼振り払って 扉開こう

sky_delta feat.藍月なくる 「Replica」より引用

私自身はまだ何者にも成れていないが、少なくとも今の自分の人生を虚無と感じることなんてなくなった。
藍月なくるが藍月なくるで居てくれるからだ。
彼女にとってそれが重荷になるようなことがあれば話は別だが、彼女がそれを望み続ける限りは何処まででもついていくし、名前を呼び続けよう。


そうしてこの1stワンマンライブのために用意された新曲
クラリムステラが始まった。

確証はなかったがイントロでなんとなく気付く、デルタさんの作った曲だと。

クラリムステラはなくるさん個人のサークル名であり、その名を冠する曲の制作をデルタさんに依頼したということに感情が昂った。
しかしこの曲はEndorfin.のsky_deltaではなく、なくるさんの音楽活動を長く隣で支え見守ってきたsky_deltaとして作った曲のように思う。(※個人の見解です)

なくるさんの伝えたい気持ちや想いをここまで曲として表現出来るのは間違いなく彼の他にはいない。
歌を聴いているはずなのに、それはなくるさんがファンに向けた手紙を読み聞かせてくれているような不思議な感覚だった。

そしてその中で「この場所はもうレプリカじゃない」という歌詞が印象に残っている。
既に引用で登場しているが、デルタさんの1stアルバム-Last-にて、1曲だけなくるさんが歌唱を担当した「Replica」という曲がある。
私の知っている範囲でこの曲は2人の最初の曲であり、その名前が飛び出したことに鳥肌が立つと共に、クラリムステラはある意味そのアンサーソングでもあるんだと感じた。

凡そ9年に及ぶ物語が1つの区切りを迎える瞬間に立ち会えたことに、その物語の一滴になれたことに、心から感謝したい。


私と君がこの場所を選んだ
今この瞬間を愛してる

藍月なくる 「クラリムステラ」より引用




そうして、藍月なくる1stワンマンライブ「クラリムステラ」は大盛況のうちに幕を閉じた。


2ndワンマンライブ開催決定】という最高の情報と共に!👏👏👏


次は一体どんな世界を見せてくれるのか今から楽しみで仕方がないが、それまではライブで受け取った想いを生きる力に変えて、私も人生頑張っていこうと思う。


最後に、こんなとっ散らかった乱文を最後まで読んでくれた方に感謝を。

ディレイ配信やLa prièreの東京公演、なくるさんの誕生日に春M3とまだまだイベント目白押しですが、推しもファンの皆さんもご健康でありますように。

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