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群生するカタクリの花 ~撮影旅行よもやま話集~

 春の香嵐渓と言えば、群生する『カタクリの花』です。

 カタクリは、春先に独特で見栄えする紅紫の花を咲かせたあと、地上部は枯れて休眠する多年草です。

 昔は地下茎から『片栗粉』を作っていたそうですが、今巷で多く売っている片栗粉は、ジャガイモ(馬鈴薯)から大量生産されている、馬鈴薯デンプンなのだそうですが、知ってましたか?

 香嵐渓のカタクリは、香嵐渓の飯盛山の北西向き斜面の約0.5ヘクタールに群生地がありますが、昔から自生していたものを保護・育成した結果、現在の規模にまで拡大し、観光名所となったとのことです。

 有名になった香嵐渓の山全体を彩る紅葉も、江戸時代に植樹されたものだそうですが、カタクリも近年、人の手で群生して咲き誇るように育てられたものだったんですね。

 そんな『カタクリの花』が咲く春の風景を、桜が咲き始める少し前頃に、香嵐渓まで写真撮影に行きました。

 紅葉シーズンのような、駐車場にたどり着くのも大変といった大渋滞はありませんでしたから、すんなりと車を駐車出来ました。

※とても大きな駐車場がありますが、駐車場は有料ですよ~

 カタクリの群生する飯盛山の散策路は、一方通行指定がされているため、『カタクリの花』を観に来た人々の流れは、起伏が激しいためユックリでしたが、とてもスムーズで、立ち止まって写真撮影するにしても、横を通り抜けすることも出来るので有難かったですね。

 雨が降った翌日などは、散策路がとても滑りやすいので、足元に気を付ける必要があるのと、靴も山道・未舗装の道を歩くのに適した靴を履いて来る必要がありますよ。

 散策路には一方通行の案内があり、散策者の皆さんもほぼ従っていましたが、もしも散策路を一方通行指定せず、観光客の自由に任せたらなら、彼方此方で渋滞が発生してしまい、『カタクリの花』の写真撮影どころでは無いだろうと思われました。

 ただ、『カタクリの花』が綺麗に開くのはお昼過ぎ頃なので、人が少ない時間帯だからと早朝に写真撮影に行っても、まだ蕾んだ状態です。

 雨や曇りの日・温度の低い日も1日中蕾んだままの様ですから、綺麗に咲いた『カタクリの花』を写すのには、時間・天候・気温の全てが好条件で揃う必要があり、中々難しいみたいですね。

 『カタクリの花』が毎年綺麗に咲き誇れるように、カタクリ群生地のお手入れをしてくださっている地元の方々に感謝を!

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