ノスタルジー ~撮影旅行よもやま話集~
旅行仲間達と4人で、石川県小松市にある『日本自動車博物館』に行ってみようと、片山津温泉に宿を予約して旅行に出掛けた時のお話です。
紅葉が綺麗な白山スーパー林道(今は白山白川郷ホワイトロードに名称変更)を走り抜けて、大自然の景色を楽しんだ後『日本自動車博物館』に向かいました。
日本最大級の自動車博物館を名乗るだけあり、広大なスペースにギッシリと並んでいるノスタルジーな展示車両が約500台、圧巻でした。
これが日本国内で活躍した車を中心に各地より収集した、個人の自動車収集コレクションが原点だと言うのですから驚きです。
製造メーカーや車種、テーマごとに展示がしてあるので、とても展示内容が分かりやすくて、1階から3階まで時間を忘れて閉館時間ギリギリまで楽しく見て回りましたよ。
日本初の国産実用四輪駆動車として1936年から製造された『くろがね四起』の、当時そのままの姿に復元された復元車なんて、今の小型車サイズで造られていれば・・・と思えるほどの秀作でした。
新旧並べて展示されていると、昔の車は随分小さかったんだと実感しましたし、同じ名前の車でも、モデルチェンジをすると全く別の車のようになる車、イメージをしっかり残している車と、各自動車メーカーの考え方が出てくるのも面白かったですね。
また、自分で運転したことがある車や乗ったことのある車を見つけると、
「この車はアクセルを思いっ切り踏むと、真っ黒い排気ガスが出て後続車には迷惑だった」
「この車はエンジンの改造キットがあって、排気量を1600から1800に増やせたんだ」
「この車はハンドルを切っても直ぐに曲がらず、一瞬反応が遅れて曲がる癖があったよ」
「この車は燃費が悪くてね~、リッター4~5くらいだったよ」
「この車は東名高速の牧之原の登り坂で、80キロ以上出なかったんだよ」
「この車はエンジンブレーキをかけると、後続車から生ガス臭いと言われてね~」
「この車は発進時に、よくエンストをしたね」
「この車はタコメーターでなくて、ブースト計だった」とか、
あーだったこーだったと、皆がノスタルジーな思いでに浸りながらウンチクを始めるものだから、それはそれで結構楽しかったですよ。
でも不思議と旧車と呼ばれるような古い車を、今更買ってまで、再び運転してみよう、乗ってみようとは思わなかった、考えなかったですね。
冬の寒い朝なんて、キャブレターの古い車は、チョークを引いてエンジンをかけるのですが、中々エンジンがかからずで大変でしたし、最新の車の方が絶対に安心安全で、運転もし易いですから・・・
片山津温泉で宿泊した翌日は、サスペンスドラマで有名な、断崖絶壁の東尋坊と雄島で、崖っぷちから海を見下ろす迫力満点な絶景観光も満喫してから、北陸自動車道を走って帰路につきました。
旅行仲間達は『日本自動車博物館』に展示してある車達の写真を、パチパチ写していましたが、私は只々車を眺めるだけで、写真を1枚も写していなかったので、ここに掲載できる車の写真はありません。
たぶん撮影した時期が、この旅行とは違うだろうと思いますが、東尋坊と雄島の風景写真がありましたので、添付します。
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