見出し画像

二十年来のアスカガ強火が映画を観たよ

※2024年公開の映画、ガンダムseed freedomについて語ります!ネタバレその他に一切配慮しませんので、無理そうな方は180°回頭・全速前進でこの空域から離脱することを推奨します※

うわゎわゎゎ観ました……! どうしようか迷っていたのですが観ました、観て良かった……ッ(しばし咽び泣く)
だって二十年ですよ二十年……えっ二十年!?ほんとに!!?
……ほんとだ……(しばし茫然自失となる)

長い時間です、生まれた赤子が成人式を迎えるほどの年月を経て新作続編なんて、嬉しいのは当然でも怯えとか疑念とかはどうしても持ってしまうじゃないですか。
去年、やっぱり長期間(なんと四半世紀)ぶりにアニメ化された某有名バスケット漫画、私は大好きでドハマリしました(円盤買いました)けど、一部の旧作ファンの方々には猛烈に批判されていたみたいで。自分にも同じことが起こったらどうしよう、いやどうしようもないけど。という逡巡があって劇場に足を運ぶのをためらっていたのです。

なので物陰からジッ…と様子をうかがっていると、どうも評判が良いらしい。一足先に観劇されたTwitter(たぶん最後までこう呼ぶ)の相互さんが魂から震えていらしたのを拝見して確信しました「間違いない」と。

それでもまだ緊張しながらキャラメルポップコーンの香り漂う映画館を訪れ、終劇ののちに出てきて噛み締めました。長年見たかったものが見れた喜びと、なぜもっと早く行かなかったのかという後悔の念を。
「理解って」らっしゃった、製作者の方々は我々(※興奮のあまり主語が大きくなっておりますご了承ください)が求めていたものを十二分に! そしてそれを一つも漏らさずスクリーンに描き出してくださった……!

えっえっまずどこから例をあげましょうか……迷うほど多く、乱暴にまとめてしまえば「全部」ではあるのですが、とりあえずはMS戦のカッコよさですかね。地上と宇宙での両パターン楽しめました! 特に序盤の水鏡に映っているシーンとか、アスランくんがピンチに駆けつける場面なんかは大人しく座ってはいましたけど心の中ではスタンディングオベーションでした。カーッ最高! 私の二十年来の推し!! アスラン・ザラ!!!

当然動きはいいしカット割りとかも工夫されて飽きが来ないし、戦艦の大きさと挙動の「ぽさ」も良かったです。MSもギャンとかズゴックとか名前からしてそのままだったり、見るからにサイコガンダムやゼータっぽい機体デザインがあったりにも痺れました。ズゴックの中からガンダムがこんにちは♪の意味はよくわからなかったけど好きです。もちろん、最終兵器の威力の凄まじさの描写も。そりゃ特別許可の設定が必要になるよ……チートすぎるよあんなの(強い)!

宇宙世紀オマージュがちょこちょこあったのにはニヤニヤしていました。ルナマリアVSアグネスがエマさんVSレコアさんだし、「お前らが弱いから僕が頑張らなきゃならないんだろ(意訳)」のアムロ的発言からの「修正してやる」、あとドズル・ザビ閣下もいらっしゃいませんでしたか?? マリューさんとムウさんのラストも新訳Zのカミファを彷彿とさせ……こういうのを嫌がる古参ファンの方々もいらっしゃるのかもしれませんが、私は楽しかったです。

ちゃんと「お約束」を入れ込んできたのにも感心していました(偉そうな言い方)。特に深い意味も無さそうな全裸、あっでも今回艦長のチチユレ無いな、まぁ令和だしな! と油断していたらラクスちゃんが文字通り身体を張ってくれていましたね。あのコスチュームはもうそれだけのために用意されたものなのでしょう。サービスサービス(マリューさんの声で)!

ですが何より人間関係ですよ。ええ。既存キャラは全員(キララクに紆余曲折はありつつも)、幸せそうでよかったなぁ……って(ここで再びの咽び泣き)。

ラクスちゃん! 「運命の番」にちょっとよろけそうになりつつも、毅然と拒絶した姿がカッコよかったです。「必要だから愛するのではない、愛しているから必要なのだ」の台詞も好き。たくさんご飯を作ってキラくんの帰りを待ったりお弁当持ってお出かけしたりするのも可愛いですね。

キラくん……少女漫画的ライバルの出現に自信を失いかけるも、最後には「最大の武器はラクスからの愛だ!」と言い切ってたのよかった……アスランくんにボッコボコにされながら(でもきっと手加減してくれてたと思う)も立ち向かっていってたのもアルミンみがあってよかった(別ジャンルの話を入れ込んでくるな)。アグネスちゃんにちょっかい出されたとき、そういうのには鈍感そうなアスランくんと違ってちゃんとわかった上でああいう言動をしたのかな……みたいなとこも良き。
ゆるふわでお似合いの二人、前作からずっと好きです。

ムウさんと安定的な関係性を築いているっぽいラミューさん、いっそう凛々しさが増してとても素敵でした。あんなふうにてきぱき指示出しされたい、そしてそれに応える働きをしてみたいっ。抱き着きチューは一転してとってもキュート!

イザークくんとディアッカくん。相変わらず仲良しバディ組んでくれてて嬉しかったです。重要そうな役職に就いているらしい描写もあり、立ち振る舞いもずいぶん大人っぽくなったねぇ……贅沢をいえばもっとMSで大活躍、アスランくんとも絡んだりディアッカくんはミリアリアちゃんとの会話シーンの一つくらいは個人的には欲しかったですが、二人とも元気でカッコよかったのでオッケーです!

シンくん! ……シンくん? あれっ君、こんなに可愛いかったっけ……?? こんなワンちゃんみたいな……「キラ隊長のこと大好きです尊敬してますお役に立ちたいです! ……あっなんだアスランめ、キラさんに何をする……ウワーッ(返り討ち)」の流れ完璧でしたよね(?) ルナマリアちゃんに泣きながら抱き着かれて「苦しい」とか言っていたのにも庇護欲をそそられます。二十年の間に私が人の子の親になったせいでしょうか、ひたすらに愛らしかったです。ステラちゃんが彼の守護霊化してたのも嬉しかったですね。

ルナマリアちゃん。前作ではどっちつかずというか、妹ちゃんとは違って自分のそういう感情には疎いのかな? という印象を持っていたのですが、映画ではしっかりシンくんのことが大好きになっていたのでニッコリでした。しっかり者属性大好きです、アグネスちゃんに手を差し伸べてあげられる気風のよさも!

そしてメイリンちゃん。一部のアスカガ派(私)の間であなたの存在が大問題になった前作ラストでしたね……詳しいことはよくわかりませんが、とにかくカガリちゃんに「あいつのことを頼む」と言われた通りにアスランくんをサポートしてくれたらしい気配に感謝です! 恋愛としてより仕事の良きパートナーだったんですよね……ですよ、ね???(圧)

そして……そしてッ……! あ、あ、アスカガ~~~~~!!!!!
アスランくんとカガリちゃん、この二人が前作以降どうなったのか、今回の映画でどう描かれているのかがもう不安で不安でしかたなくて、なかなか観る勇気が出なかった最大にしてほぼ唯一の懸念事項でした。
や、ほんと、明らかに別れてる描写なんかあったりしたら私、映画館で暴れて係員さんに取り押さえられかねませんでしたからね(冗談の中に一匙の真実味を混ぜながら)!

だって……だって大好きでぇ(涙)……長いオタク歴、必然的に推しキャラも数多く存在する中でたぶん一番の推しCPだと思うんです。最高レベルに推せるキャラ同士の公式CPなんです。そういうの、自分にとってはレアなことなので……

アスランくんは! まず黒髪短髪(私の中ではギリ短髪)で技術系理系男子で女心にちょっと疎いところがあって、真面目で他人への思いやりもあるから親が決めたフィアンセとのいい具合の距離感がよくわからなくてとりあえず自分の得意技術を生かしたおもちゃのロボットを贈ったら喜んでもらえたので、ああ、こういうのがいいのかとその後も色違いバージョンで同じものを何個もプレゼントしちゃうような不器用な面をチラつかせつつエリート軍属だから銃器の扱いや格闘戦もできてそのうえMSパイロットとしても一流という、は? 欠点どこ?? むしろ欠点があるとしても逆に美点になるが??? はぁ???? 好きだが!!!!!????? という好きどころしかなくてキレる以外に選択肢はないようなキャラなんですCV石田彰さんです素敵ボイスですよね、これで眼鏡とかかけられたらマズかったかもしれません命拾いしました(!?)

一方のカガリちゃんはボーイッシュで明るくさっぱりした性格で、ちょっと突っ走りがちなきらいはあるけれど心根がまっすぐで責任感もあり、一方で他人を気遣える繊細さや自分の立場を考えて本心にそぐわないことでも身を処そうとする覚悟のある超いいとこのお嬢様で! それを全く鼻にかけないけれどナチュラルに偉そうで(実際に国家元首になったりもする)だけど嫌味な感じはなくて一生懸命で、時々泣いたりもするけれどいざという時には恋人をビシッと叱咤激励できる強さを持ってる上にガンダムも操縦できちゃう高能力金髪美少女、恋愛に関しては基本的に押される方、みたいなの最高じゃないですか……いや私にとっては最高なんですよ……!

その二人が敵同士として出会ってですね、戦乱の世を駆け抜けながら互いに理解し合い惹かれ合っていくことの尊さが……尊くて……ッ(感極まってまたしても泣く)

前作のラストで描写された場面。アスランくんがカガリちゃんのことが大好きでうんと大事に思ってて、彼女の意思や立場を尊重してサポートしたり自分が引くべき所は引いたり、相手と自分の気持ちを信頼して「待つ」ことができるのがいいなあ、と。カガリちゃんの方でも自分の都合で振り回してはいけない、相手の幸せのためなら手放す決断もしなくては……みたいに思っているふうなのもすごく好きなんです。お互いに自分の恋情を最優先させることがなく、だからこそ愛情の深さが伝わってくるというか。

なのに別れちゃうの!? カガリちゃんだけでなくルナマリアちゃんやミーアちゃんにも愛されしアスランくんの「勝ちヒロイン」は、最後に一緒に旅立っていったメイリンちゃんなの??
……
……嫌です(ニッコリ)
メイリンちゃんだって肝の据わった素敵な少女ですけどね? でも私の中では断じてそんなエンディングにはなりません! と二十年思い続けていた感情の重い女なので、もしその「トゥルーエンド(妄想)」と異なる正解が映画でお出しされていたら……と考えると大袈裟にいって恐怖だったのですが、本当に……よ゛か゛っ゛た゛……!

相変わらずアスランくんカガリちゃんのこと大好きじゃん! 戦場なのに一瞬で破廉恥な想像できるぐらいに「愛し慣れてる」じゃん!! カガリちゃん本人も愛されてる自覚あるしさ~も~早く結婚しろ二人とも大好きだ永遠に幸せであれ♡

アスランくんはドヤ顔で、カガリちゃんはちょっぴり恥ずかしそうにしながらお互いの指輪を示し合わせたシーンはたまらなかったです。大満足。今回の映画制作に携わってくださった全ての方々に感謝を……興行収入もいい感じらしいので嬉しいです。あとは入場者特典で配られていたらしい公式のアスカガ小説をなんとかメ〇カリで手にいれられれば私的完全ハッピーエンドです、本当にありがとうございました。

この文を最後まで読んでくださったかたも(もしいらっしゃれば)お疲れさまでした、ありがとうございました!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?