見出し画像

金融教育は○○○○○でやれ⁈

 2022年から高校の家庭科で金融教育が必修化されましたね!学校でお金について触れることはとても重要です。
 でも家庭でお金の勉強をするタイミングやきっかけはないのでしょうか?

 これからの時期は、ご家庭でこどもとお金の話をする絶好のタイミングですよ!


何歳でお金に触れましたか?

 冒頭でも触れたように高校で金融教育が必須となりました。

 ですが、実は金融教育自体は、2005年に既に始まっていたのです。

 本格的になってきたのがここ数年であり、成人年齢が18歳へ引き下げられたタイミングもあって話題になったのも最近だったのですね。

 ちなみに小学校では2020年、中学校では2021年より金融教育が実施されています。

 ところで、皆さんは何歳でお金というものに触れましたか?

 おそらく、小学校低学年か・・・それよりも小さいころにうっすら・・・お金という存在を子供ながらに初めて身近に感じる出来事(というよりもイベント?)が毎年あったと思います。

 気づいた方もおられるでしょうか?

 みんな大好き!お年玉ですね!(配る側はあまり好きではありませんが・・・)

 今週で11月も終わりますので、いよいよポチ袋を買いに行ったり、現金を引き出してきたり、お正月の準備に取り掛かる方もいらっしゃるかもしれませんね。

お年玉は金融教育の絶好の入り口

 お正月に家族や親せきが集まり、子供たちにポチ袋に入った現金を渡す・・・

 最初は何が入っていないかわからなかった子供たちも、何か大切なものをもらえたことに気づき、嬉しそうに受け取る・・・

 日本のお正月の風物詩にもなったお年玉です。

 お金というものに良い印象がない日本において、唯一とも言えるお金に前向きなイベントです!
 この時だけは、家族も親戚も笑顔でお金のことを子供たちに話します。

 金融教育を推進する立場の人間とすれば、これほど子供たちにお金の教育をする最高のタイミングはありません!

 普段は触るどころか会話にも出てこないお金が目の前に現れ、子供たちが手で触れ、初めてその存在や価値を周りの大人たちから聞き、渡す側と受け取る側双方が楽しそうにしている・・・

 お金との関係について考えれば、まさに理想の姿です。

もともとお金を渡すイベントではなかった⁉

 お年玉は、日本独自の風習と思われがちですが、お正月をお祝いする文化圏の国々では存在します。日本の文化は中国由来のものが多くありますが、お年玉もその一つです。

 中国の文化では、子供だけでなく大人にも渡します。親が独身のこどもに渡したり、社長が従業員に渡すといった具合です。中国のお隣のベトナムでも中国と似たように大人がお年玉をもらう文化があります。面白いですね。

 一方で、正月を祝う文化のない欧米では見られません。

 お年玉は明治時代にできたものと言われ、本来「年神様」にお供えをしたものを子供や使用人へ配っていたもので、日本でお金を配るようになったのは高度経済成長期からと言われています。実は最近になってできた文化なのですね!

 お供えを配っていたものなので、お金を配る前は、基本的にはお餅を配っていました。

 神様が家に来ると、お供え物のお餅に「魂」が入ります。年神様の魂ということで、「年魂」→「年玉」となったわけですね。

 高度経済成長に伴い年神様にお供え物をする文化は徐々に衰退していきましたが、子どもたちへ配るものはお金へと形を変えて残ったのですね。

ぜひ親子でお金に触れて!

 せっかくいただいたお年玉ですが、いただいたそばから親がさっと取り上げて、「大事なものだからママが預かっておくね!」と言って鞄に入れてしまう・・・

 こんなことをしていませんか?

非常にもったいないです!

 もちろん、将来のためにある程度の蓄えは必要ですが、そこはまだ小さい子供ですので、蓄えることよりもまず先にお金とは何なのかどういうことにお金を使ってみたいかなど子供たちにまずお金について親としての助言も交えながら考えさせるべきだと思います。

お年玉を渡すときに「何か良いもの買ってもらいな!」と言って幼い子供に渡すおじいちゃんやおばあちゃんがいるかと思いますが、まさにその通りです!

 実物を見て、子供自身に自分のお金の行先を考えさせることは将来のお金に対する考えを作るうえでとても重要なのです。

 何もないのにいきなり子供とお金の話しなんて・・・と思っている方はぜひ!お年玉をきっかけにお子様とお金について向き合ってみてくださいね!

 お父さん!こっそり懐に入れないでくださいね!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?