声優初挑戦の報道を受けて思ったこと…

北斗が新海誠監督作品「すずめの戸締まり」で声優に初挑戦することが発表された。私自身とても喜ばしく、満ち足りた気持ちである。これはオーディションを勝ち抜いたことが誇らしいからなのか、はたまたこれまでの新海作品に名だたる名優たちが出演しており、そこに名を連ねることが誇らしいからなのか。いずれにせよ、とてつもなく嬉しくて顔が綻んでしまう。以前、「君の名は」にハマったという話をしていた時から、これは出演もあり得るのでは…とは思っていたが、いざ現実となると嬉しいものである。


しかし、アニメ作品という普段とは異なるフィールド、早くもその厳しさを痛感させられる。反応の多くはその出演を喜び、期待するものだが、ジャニーズだからという理由で北斗を毛嫌いするような意見も見かける。こういった場面に直面するたび、そのレッテルはどうして生まれてしまったのか、なぜそう言った印象が残ってしまっているのか、悲しく悔しい気持ちになる。そうしたイメージから脱却していくには、やはり個人として結果を残し続け、この人になら任せても大丈夫という一つのブランドを確立していくしか無いのだろう。これまでの先輩方の中にも、そのようにして長い時間をかけて揺るぎない信頼を得ていった方が多くいらっしゃる。しかし、それには途方も無い時間がかかるだろう。その途中で、本人の心が折れてしまう可能性だってあるが、北斗は絶対に粘り強く、丁寧にひとつひとつ努力を重ねてくれるだろうと、私は思っている。

また、こうした一部の厳しい声を受け取ってしまい、応援することに疲弊して、心が折れてしまうファンだっているだろう。せっかくこんなにも魅力に溢れた北斗の行く末を見守っていくのだから、出来ることなら少しでも長く、多くの方と一緒に応援していたい。こういう時は、「この厳しい言葉を発信している人はそういう風にしか物事を考えることが出来ずにいるのだな」と思うようにしている。自分が持つ感覚と相容れないものを排除しようとすることで、その人の知見は狭まり、出会えるはずだった素晴らしい作品と、自ら距離をとってしまっていることになるだろう。残念だな…。惜しいな…。一緒にこの感動を味わえたら良いのにな…。そう、心の中で思い、そう言った棘のある表現を消化する。反対に私たちは、このひとりを、ひとグループを応援していることで、様々な舞台に映画、音楽やコンサートなどを通して、知見を広げ、心を豊かさで満たすことが出来ている。なんて素晴らしいのだろう。このことに早く気づくことができて本当によかったと心から思う。誰かを批判し、憎むのではなく、あくまでも己が恵まれている人間であることへの感謝を忘れなければ、心穏やかでいれるのでは無いかと私は思う。


何はともあれ、声だけでの演技という、極限まで手札を絞って行われる演技を通して、松村北斗くんのこれからの歩みに大きな広がりが生まれることを楽しみにしている。「すずめの戸締まり」11月11日(金)公開‼︎‼︎‼︎

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