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皆さんこんにちは♪

自称『ハッピーマニア』札幌の心理カウンセラーぴろちゃんです。

反出生主義(はんしゅっしょうしゅぎ)をご存知ですか?

【人間は生まれない方が幸せ。人類は絶滅したほうが良い】

という価値観のお話しで、Twitterで話題になっていたそうです。

「生きていると苦痛を感じる。生まれて来なければ苦しまずに済んだ。」

「今一度、この世に生み出すことの残虐性について考えるべき」

などという声が挙がっていたそうですが、皆さんはどう思いますか?

よく結婚式で、花嫁が親に対して「私を産んでくれてありがとう」とか「ここまで育ててくれてありがとう」などの台詞がありますね。

親が自分を産んでくれたおかげで、今の幸せがあるって事ですかね。

それとも、この世に生を授けてくれた事自体への感謝でしょうか?

ぶっちゃけ僕は、反出生主義の考え方は肯定しています。かといって賛成派という訳ではありません。

価値観は押し付けるものでは無いと思っていますし、人類が絶滅すべきとは思っていません。

どっちの価値観を持っていても良いと思っているだけです。

この世に、人間として生を授かった事自体は奇跡だと思いますが、子供は自ら望んで生まれてくることは出来ません。

親のエゴで生まれてきた存在です。

なので、反出生主義を否定するのもおかしいと思っています。

価値観は人それぞれ

僕も、生まれてきたことに感謝したことは一度もありません。

ですが、生まれてきた以上、人間であれば自ら命を絶つことは本能的に難しいです。

そこで、僕はこう考えました。

人間に生まれてきてしまったのなら、仕方ないから人間として叶えたいと感じることは叶えよう。このまま何も成せずに死ねば運命にナメられたまま死ぬことになる。だからせめて幸せになってやろう!

この持論に対して「もっと生きたかった命だってあるのに贅沢だ!」とか「親が悲しむ!」とか「そんな生き方悲しすぎる!」という言葉を受けたこともあります。

なぜ僕が説教されなければならないのか…

思想は自由です。

僕は「生まれてきて幸せ」とか「産んでくれてありがとう」と思っている人を否定していません。

逆に「生まれてこなければ苦しむことはなかった…」「人間に生まれてしまったこと自体が不幸…」と考える人も否定しません。

そういう考えの人もいるよなぁって、ただ素直に感じているだけです。

そして、僕も反出生主義の価値観の方がしっくりきます。

子供を産むのは親のエゴ

もっと生きたかった命があるのも知っています。でも、それとこれとは話しが別です。

親が悲しむこともわかります。我が子が死ぬことは想像するだけでつらいです。しかし、それは親の都合であって、子供の考え方は自由だと思います。

逆に『子供を産むのは親のエゴ』ということは否定できません。

親以外の人間による都合は存在しませんから。

なので、反出生主義を否定するってことは、親が子供を産みたいという価値観自体も否定される対象になると捉えなければなりません。

子供が親の都合によって産まれることは、正しいことだとは言い切れないということです。

僕がカウンセラーをしている原点も、反出生主義に近い価値観だと思います。

僕自身が不幸だったからこそ、この世から不幸な人を1人でも減らしたいと思ったからです。

ですが、僕は親のエゴも否定するつもりはありません。

人間誰しも僕みたいな思考の人ばかりではありませんから。

「産んでくれてありがとう」って思う人もいるでしょう。

そして、その逆も確実にあり得るということです。

人間として生まれてきてしまったのだから、人間しか出来ないこと、人間じゃなければ望まないであろうことはやっておこうと思います。

それが自分らしい生き方にも繋がるからです。

僕がこの話題を取り上げた理由は、「こう思っちゃダメ」とか「こうじゃなければ人間失格」などと苦しんでいる人に、思想は自由だということを知って欲しかったからです。

自分らしく生きなければ、人生がもっと苦しくなるからです。

「子供は親に感謝すべき」などという、誰かの都合によるルールで苦しんでいる方は、もう一度自分の心に素直に向き合って、幸せになって欲しいと思います。

自分の人生の主人公は、自分以外に居ないのですから。

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