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日産のPERが業界比較で高い理由

こんにちは!
PERやEPSの数値の違和感を肌感覚でつかみ、その違和感を解消できる思考法を手に入れることを目的としてこの記事を書いています。
ぜひ軽く目を通していってください!
今回は自動車業界です。


PERの違和感

自動車企業主要4社のPERを並べてみたなかで初めに気になったのが日産のPERの高さです。マツダと日産は長年のライバルであり、販売台数もほぼ同じです。それなのになぜここまでの差が生まれるのでしょうか?


PERの算出方法とそこからわかること

PERの算出方法について振り返っておきます。
PER=株価/一株当たりの利益
PER=配当性向/要求収益率-配当利回り (定量成長配当割引モデルより)

この式より
・現在の株価で投資をしたらおおよそ何年で投下資本を回収できるかわかる
・利益に対して割安OR割高の判断ができる
・割安、割高には投資家の期待値が反映されている
・期待値は、内部要因や外部要因に分けられる
・配当利回り=ROE×内部留保率からROEを高めることでPERもあがる
・利益の成長率を期待値以上に上げられるかがポイント


なぜ日産のPERが高いのかの仮説

・EPSがマイナス圏内になっているため正確に算出できていない
・PER=株価/EPSのEPSが極端に小さいためPERが高くなってしまっている

実際に日産の純利益は非常に停滞しています。
https://www.buffett-code.com/company/7201/

その影響でEPSも非常に小さくなっており、その影響でPERが大きくなってしまったものだと思われます。


結論

日産のPERが同業他社と比べて高くなっているのは、投資家の高い期待値を反映した結果ではなく、分母であるEPSが低くなっているからこそ起きている現象であるとわかりました。
ただPERが高いから今後の企業の成長に期待ができると思ってしまうと危険ですね。PERを見るときは必ずEPSやビジネスモデルなど総合的に見る必要がありそうです。企業分析をどこから手を付けるべきか悩むことが多いかたはPERとEPSからとりあえず入ってみるとそこからいろいろな仮説が生まれ、派生的に詳しくなっていけるのでおすすめです!!!




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