finalvent読書会 『嵐が丘』今週(6/26〜)は、第29章から第34章

読書会のペースメーカー的には、今週は、『嵐が丘』の第29章から第34章。つまり、今週でペースメーカー的には終わりです。
主要な新訳の1つ光文社版が上下巻に別れ、上巻は14章までで、15章が下巻の1章になるので、

  通し章番号 = 光文社下巻の章番号 + 14

光文社本ですと、下巻の第15章から第20章です。

さすがにここまで読めたら「あらすじ」は不要でしょう。ただ、一つ指摘しておきたいことがあるとすれば、「ネリーおばさんの話」は第30章(下巻第16章)までで終わり、第31章(下巻第17章)をつなぎとして、第32章(下巻第18章)で「一八二〇年」と始まるのに注目しください。

つまり、この第32章の冒頭は、第1章の冒頭「一八〇一年」ときちんと整合しており、ネリーの語りに入るまでの四つの章とも整合しています。

『嵐が丘』というのは、その情念的な、いっけんめちゃくな物語や構成が甘いのように見えて、実は、かなり数学的な構造を秘めています。まるで数学パズルのような装いもしていて、このパズルに挑みたくなります。

では、最後の熱狂を。

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