有料noteで稼ぐという話

ツイッターを見ていると、多分に「はてな」経由だと思うが、有料noteで稼ぐという話題が目につく。ほおと驚く。そんなことが可能ならたいしたものだと思う。もちろん、有名人がそのファンクラブの会員のような仕組みにすれば、それはそれである程度までは行けるだろうし、ネットのトレンドでいえば、メルマガの時代が終わり、次の有料プラットフォームとしての試みは2年くらいでなんとか見えるようになったということかもしれない。

私はというと、ふーん、という感じである。書籍を執筆するくらいの対価が有料noteでできるなら、よいだろうなと思うし、以前にも書いたが、500人に年間1万、月額だと800円くらいだろうか、そのあたりが維持できれば、ビジネスになりうるようにも思う。が、さて自分を省みて、どうかというと難しいのではないかと思う。一つには、自分が吐き出せるコンテンツの全貌でようやくそのラインくらいだろうが、そうしたコンテンツの統合ができない。簡単にいうと、遅れている状態だが、cakesの連載が主戦場で、他は副次的だ。

cakesの連載の主力からうまく離れて全体像を描ける状態ではない。むしろブログが副次的な場になりつつある。cakesの連載はどこまで書けるかということもあるが、まだまだ書くという先が遠く見える。森有正についてかなり力を入れて書いたもののそれほど反響はないように思えたが、逆にそういう道でも進まなくてはらないなとも思った。

他面、noteは楽しい。田淵さんだったか、自分のプライバシーは切り売りしないというのがあったし、ブログでは私も極力プライバシー的なことは書かないでいた。だが、noteでは書いている。どう書くのかという意識が難しいが、自分のある語りの親密性のなかでその道具立てに必要な部分は書く。それと、家族の変容もある。子どもたち4人がみな明確な個人の相貌を見せていることもあり、その対話は自分の今のあり方に大きな意味を持っている。

話のオチというわけではないが、そうした親密性の維持のための雑音フィルターとして有料というのが上手に機能している現状があるなあと思う。あと、些細なことだが、このnoteの存在については、ブログや他の手段では公表していない。形の上では実はこっそり書いていることになっている。

(このnoteは有料ではありません。)





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