スナック忘れな草～昼間のパパ・京都大賞典・グリーンCC・南部杯マイルCS～
トップ画像引用：忌野清志郎さん パパの歌 1991
■ デアリングタクトの送別会
2023年10月8日（日）午後3時50分
－東京都某区 スナック忘れな草－
「あちゃー！頭まであるとは思わなかったぜ！」
タコ社長はそう言って天を仰いだ。毎日王冠のゴール前はエルトンバローズ、ソングライン、シュネルマイスターの3頭がほぼ横一線の際どい決着だったが、先に抜け出していた3歳馬エルトンバローズがギリギリ残していた。ハナ差2着にソングライン、3着もハナ差でシュネルマイスターという結果だった。
「GⅡまでぶっこ抜いてしまいましたね。GⅠ馬2頭を負かしたのですからたいしたものです」
マスターはそう言って勝者エルトンバローズを称えた。今年の3月にはまだ未勝利だったエルトンバローズだが、これで重賞2連勝を含む4連勝となった。
「昨日が松山弘平騎手、そして今日が杉山晴紀調教師。デアリングタクトの送別会みたいね」
麗子ママがそう言うと、タコ社長が目を丸くした。
「おいおい、それを早く言ってくれよ！」
麗子ママが言ったデアリングタクトの送別会とは、デアリングタクト引退のニュースが今週あったから、同馬の関係者が重賞を勝ったのではないかという意味だった。
デアリングタクト
（松山弘平・杉山晴紀・ノルマンディー）
10/7（土）サウジアラビアRC
ゴンバデカーブース（松山弘平）
10/8（日）毎日王冠
エルトンバローズ（杉山晴紀）
「するってえと明日の京都大賞典はノルマンディー関連の馬。1番のブローザホーンでいいんじゃねえか？」
タコ社長が競馬新聞をにらみながら言った。
京都大賞典
1－01 ブローザホーン（岡田牧雄≒ノルマンディー）
「岡田牧雄氏はノルマンディーサラブレッドレーシング代表の岡田将一氏の父ですから、ほぼイコールと言っていいでしょうね。ただ・・・」
「ただどうだってんだい？」
タコ社長がマスターに先を促した。
「1枠1番は指標枠でもあります。京都大賞典の8枠両馬をみると、1番に岡田牧雄氏が置かれたのは、土日の重賞を示唆するためだったような気がします」
京都大賞典
1－01 ブローザホーン
（岡田牧雄≒ノルマンディー＝デアリングタクト）
8－13 ゼーゲン
（堀宣行・ＧⅠレーシング＝ゴンバデカーブース）
8－14 アイアンバローズ
（猪熊広次＝エルトンバローズ）
「13番ゼーゲンは堀宣行とＧⅠレーシングのコンビで、これはサウジアラビアRCのゴンバデカーブースと同じ。隣の大外14番は猪熊広次氏の馬で、毎日王冠のエルトンバローズと同じです」
「なるほどなあ。1番がデアリングタクトを示唆する岡田牧雄氏で、逆サイドの8枠に土日の重賞を勝った馬と同じオーナーがいたわけだ」
「ブローザホーン自身がないとは断言できませんが、8枠両頭を介して土日の重賞を教えていた可能性がありますから、軸にはしづらいですね」
■ 昼間のパパ
「そうするとマスター、京都大賞典では何が狙い目なんだい？」
「日曜日のパパの役目を終えた、あのトップジョッキーでしょうね」
マスターが言うには、土日の川田将雅騎手は、日曜日の最終レース後にあったジョッキーベイビーズに息子が出場するため、レースどころではなかっただろうとのことだった。
＜川田将雅 10/7.8＞
9戦0勝・2着2回・3着1回
「3度馬券にはなっていますが1勝もしていません。勝率が3割を超える川田将雅騎手にしては物足りない数字です。おそらく、明日は本気モードでしょう。息子がジョッキーベイビーズを優勝したわけですから、手ぶらで帰るわけにはいきません」
10/8（日）第13回 ジョッキーベイビーズ 結果
1着：4番 川田 純煌
2着：3番 上野 未結
3着：8番 八嶋 志有歩
「なるほど、昼間のパパはちょっと違うってところを見せつけるわけだな？だけどよう、それじゃあなんだか普通の競馬ファンの予想だ。サイン的な根拠はあるのかい？」
■ 新旧京都大賞典
「旧京都競馬場の、最後の京都大賞典を調べたら面白いことがわかったの」
口を開いたのは麗子ママだった。旧京都競馬場最後の京都大賞典の1.2着馬を示唆する馬が、6枠に同居しているという。
2020/10/11（日）
第55回 京都大賞典
1着：7－13 グローリーヴェイズ（川田将雅）
2着：1－02 キセキ（石川達絵・母ブリッツフィナーレ）
※旧京都競馬場最後の京都大賞典
2023/10/9（祝・月）
第58回 京都大賞典
6－09 ビッグリボン（石川達絵・母ブリッツフィナーレ）
6－10 ヒートオンビート（川田将雅）
※新京都競馬場最初の京都大賞典
「なるほど、この6枠はおもしれえな。ビッグリボンはエルトンバローズの西村淳也。今度は同枠をサポートってわけかい？」
「土曜の京都メインが、藤森ステークスだったのもプラスでしょう」
土曜京都メイン 藤森ステークス
※初のOPでの施行。初のメインレースでの施行
6－09 ビッグリボン（中内田充正・西村淳也）
（なかうちだみつまさ・にしむらあつや）
「藤森と言えばオリラジことオリエンタルラジオのひとり・・・」
「相方はあっちゃんこと中田敦彦。なるほど今週は無視できねえわけだ。ラジオと言えばエルトンバローズの前走が・・・」
「ラジオNIKKEI賞でしたね」
マスターがそう言って笑うと、タコ社長と麗子ママも笑った。
■ KEIBA LOVE
「ちょっと弱い推しかもしれないけど、ガンバレルーヤの動画で気になったものがあったの」
麗子ママが次に示したのは、ガンバレルーヤのガンバルケーバのコンテンツのひとつ、
「全力ケーバ応援～人文字への挑戦～」篇だった。
「ガンバレルーヤの二人が人文字を作るのだけれど、作った文章がKEIBA LOVE。ラブといえばラヴズオンリーユーじゃない？」
2021 ブリーダーズC フィリー&メアターフ
1着：ラヴズオンリーユー
「ああ、思い出したぜ！馬上でニコっと笑い、両手でハートマークを作った川田将雅！普段は勝負師で強面だけどよう、案外お茶目なところがあると思ったぜ！」
「それにね、社長さん。ヒートオンビートには人文字の『人』がふたつもあるでしょ。単純にヒートオンビートを示唆なのかなあって」
そう言って麗子ママは笑った。
■ 11月11日
「軸はヒートオンビートでいいやな。相手には何かいい馬がいるかい？」
タコ社長の質問に、かなり穴ですがと前置きしてマスターが説明を始めた。
「昨日、11という数字が最近露出が多いことを話しましたね？」
10/1（日）阪神12R
【11歳馬】マイネルプロンプトの平地競走勝利
10/5（木）大井11R JpnⅡ
レディースプレリュード
1着 アーテルアストレア
単勝：【1,100円】
UMACAスマート
開始日：【11月11日】
「最後のUMACAスマートなのですが、長澤まさみさんが出ている動画内にゼッケン1馬の馬が登場するのです」
「そこで、11月11日に重賞をゼッケン1番で勝った馬を調べてみたところ、2006年の福島記念が最後でした」
2006/11/11 福島記念
1－01 サンバレンティン
（佐藤哲三・佐々木晶三・吉田勝己）
京都大賞典
4－05 インプレス（佐々木晶三・前田幸治）
「調教師の一致だけで弱いですが、馬主は前田幸治氏。ガンバレルーヤが示唆するノースヒルズ関連の馬でもあります」
「よっしゃ！かなり穴だが買わなきゃ穴馬券は取れねえ！ここはヒートオンビートからの馬連とワイドで行こうじゃねえの！」
タコ社長がそう言うとマスターと麗子ママが頷き、スナック忘れな草の勝負馬券が決まった。
京都大賞典
スナック忘れな草 勝負馬券
◎10番ヒートオンビート
〇05番インプレス
馬連・ワイド：5－10
■ エールとギネス
しばらく雑談していると、ギョニ子と真一郎がやってきた。ギョニ子が今日出勤だったため、仕事が終わってから二人で待ち合わせてやってきたという。
「マスター、生ビールふたつね。黒ビールとのハーフアンドハーフにしてね」
ギョニ子がそう言うと、タコ社長が声を掛けた。
「珍しいなギョニ子！おめえ黒ビールは苦手だったんじゃねえのか？」
「うん、そうなんだけどハーフアンドハーフなら黒ビールの癖がマイルドになって、なんとか飲めるのよね。それに・・・」
「グリーンチャンネルカップでオメガギネスを狙うから・・・でしょうか？」
そう言ってマスターはニヤリと笑った。
「マスターは何でもお見通しなのね！そうよ、オメガギネスとペールエールのハーフアンドハーフね。東京競馬場のイベントで、武豊のクラフトビールの販売があるのもプラスだと思うの」
東京11R グリーンチャンネルC
3－05 ペリ（エール）
5－09 オメガ（ギネス）
「なるほど、エールとギネスでハーフアンドハーフか。そりゃあ、ふたつの意味でうまそうだ。ママ！俺にもそのハーフアンドハーフっつうのをくんねえ！」
2杯目からは眞露の水割り一辺倒のタコ社長が、珍しく途中でビールを注文した。麗子ママはうれしそうにハーフアンドハーフを用意している。
■ 欽ちゃん
ハーフアンドハーフを一気に半分ほど飲んだタコ社長が、右手の甲で口元をぬぐいながら言った。
「しかしよう、ペールエールとオメガギネスじゃつかねえだろ？まさかこの2頭の馬連1点勝負かい？」
真一郎が答える。
「最初はそう思ったのですが、第3の馬で面白そうなのを見つけたんです。この動画がヒントになりました」
真一郎が示したのは、大食い双子YouTuberのはらぺこツインズが出演している、東京競馬場のグルメ案内動画だった。真一郎が言うには、動画内で萩本欽一の名前が出てくるという。
「欽ちゃんって野球チームを持っていますよね？」
真一郎の問いにマスターが頷いた。
「茨城ゴールデンゴールズですね。現在は片岡安祐美さんが監督を務めています」
「そうなんです。その片岡安祐美さんの夫である元プロ野球選手が経営するラーメン屋、『俺の生きる道』が登場し、店名を決めるきっかけが欽ちゃんだったと紹介されていました」
ビールを飲み干したギョニ子がそのあとを続ける。
「欽ちゃんって馬主でもあるわよね？ちょうど明日、一頭だけ出走があるの」
東京02R
6－09 ジョブックノワ（6枠左・萩本企画）
グリーンチャンネルC
6－10 ルコルセール （堀宣行）
6－11 イクスプロージョン（6枠左・杉山晴紀）
「欽ちゃんの馬の位置に当たるのが11番のイクスプロージョン。6枠は土日の東京重賞を勝った調教師の同居でもあるわ」
10/7（土）サウジアラビアRC
ゴンバデカーブース（堀宣行）
10/8（日）毎日王冠
エルトンバローズ（杉山晴紀）
グリーンチャンネルC
6－10 ルコルセール （堀宣行）
6－11 イクスプロージョン（杉山晴紀）
「なるほどなあ、マスターたちと話してたんだが、京都大賞典の8枠も土日の東京重賞を示唆する枠だった。裏の東京メインなら、最終日にもう一丁があるかもしれねえぜ！」
タコ社長がそう言って、スナック忘れな草の勝負馬券が決まった。
グリーンチャンネルC
スナック忘れな草 勝負馬券
◎9番オメガギネス
〇5番ペリエール
▲12番イクスプロージョン
3連複：5－9－12
ワイド：12－5.9
■ タケホープ
10分ほど休憩していると、ギョニ子がもうひとレース予想をしたいと言い出した。明日盛岡競馬場で行われる南部杯マイルチャンピオンシップだ。
「シリウスステークスを回避したレモンポップが出るわ。さっきのはらぺこツインズの話に戻るけど、片方がレモンのシャツを着ていたのよね」
「ホントだなあ。だけどよう、こんなサイン見つけなくたってレモンポップは固いだろう？距離は1400がベストかもしれねえが、ここなら負けられねえだろ？」
タコ社長はそう言って眞露の水割りを飲み干した。いつの間にかハーフアンドハーフは飲み干して、いつもの眞露に戻っていた。
「レモンポップが固いからこそ、相手を絞れば面白いと思うんです」
答えたのは真一郎だった。優駿10月号の該当ページからは、皐月賞馬のジオグリフが面白いという。
第36回 南部杯マイルCS
優駿10月号 36ページ
1973 菊花賞 タケホープ
「何かとっかかりがないかなって久し振りに優駿をみてみたんです。南部杯マイルCSは今年第36回なので36ページ。1973年の菊花賞、タケホープの記事でした」
ダービー馬がハナ差、皐月賞馬を下す
「タケホープは6枠の緑帽で、『皐月賞馬』というワードが出てきます」
南部杯マイルCS
6－09 ジオグリフ（皐月賞馬）
「なるほどなあ。レモンポップとジオグリフ。毎度のことだがJRA勢だな。第3の馬でおもしれえのはいるのかい？」
タコ社長の問いには、今度はギョニ子が答えた。
■ カフェの両隣
「終わったばかりの毎日王冠だけど、ジャスティンカフェの2隣でワンツーだったわ」
毎日王冠
5－06 エルトンバローズ 1着 ★2隣
6－07
6－08 ジャスティン（カフェ）
7－09
7－10 ソングライン 2着 ★2隣
「南部杯マイルCSにもカフェがいるから、同じようなことをしてくれないかなあって」
南部杯マイルCS
1－01 タガノビューティー ★隣
2－02（カフェ）ファラオ
3－03 レモンポップ ★隣
「タガノビューティーはいいかもしれませんね。前々走のかしわ記念2着。そのときも祝日開催でした」
マスターが言った。
2023/5/4（祝・木）
かしわ記念 JpnⅠ
1着：2－02 メイショウハリオ
2着：8－13 タガノビューティー
10/9（祝・月）
南部杯マイルCS JpnⅠ
1－01 タガノビューティー
「よっしゃ！レモンポップからジオグリフとタガノビューティーで行こうや！」
タコ社長がそう言ってみんなが頷き、スナック忘れな草の勝負馬券が決まった。
南部杯マイルCS
スナック忘れな草 勝負馬券
◎3番レモンポップ
〇9番ジオグリフ
▲1番タガノビューティー
3連単：3.9→3.9＝1（4点）
■ 編集後記
グリーンチャンネルのプログラムのひとつである、農産・馬事関連は、かつてアグリネットと呼ばれていたそうです。
スプリンターズS
5－09 アグリ
グリーンチャンネルC
（5－09）オメガギネス
アグリの同枠馬マッドクールが2着に走っていますが、今日はスポーツの日。スポーツにはギネスがつきものですから、3着内は大丈夫なのではないでしょうか。
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