競馬小説カフェ・ド・イーグル~チェックメイト・2024朝日杯FS・ターコイズS~
■ 武器よさらば
2024年12月9日(月)午後7時
-岩手県某市早起村 カフェ・ド・イーグル-
便利屋稼業の仕事がやっと終わった貫一郎が、バータイムのカフェ・ド・イーグルにやってきた。イカ社長とケチャ子はすでに来ており、これで常連客が揃ったことになる。
空になったジョッキを聖子ママに渡し、おかわりを注文してからケチャ子がいった。
「阪神ジュベナイルフィリーズのアルマヴェローチェ。岩田望来騎手だけでなく、大野オーナーもGⅠ初勝利だったのね」
ケチャ子の言い方は、言外に意外だったというニュアンスがあった。貫一郎がおしぼりで手をぬぐいながら頷く。
「僕も大野オーナーはとっくにGⅠを勝ってると思ってました。それにしても、牝馬なのに『武器』って面白いですね」
阪神ジュベナイルフィリーズを勝った、アルマヴェローチェの馬名意味のことである。ホームページには、「武器(伊)+冠名」とある。
「『武器よさらば』・・・か」
イカ社長がポツリといった。ミスターが合いの手を入れる。
「アーネスト・ヘミングウェイですね・・・アーネストリーの宝塚記念でもみてみましょうか」
パソコンのキーボードを叩いていたミスターは、あっと声を挙げた。
「アーネストリーが宝塚記念を勝ったのは、東日本大震災があった2011年でした。同年の皐月賞をみてください」
2011 皐月賞(東京代替)
(6-12)オルフェーヴル
※同年宝塚記念(アーネスト)リー
阪神JF(京都代替)
(6-12)アルマヴェローチェ
みんながおおという声を挙げた。
「代替競馬で6枠12番。偶然かもしれませんが面白い一致です」
みんながなるほどと頷いていると、聖子ママが悔しそうにいった。
「6枠12番といえば、ヘッドラインにも予告があったのよね・・」
桜花賞 GⅠヘッドライン
「夢一途、【絶景】の花吹雪の先に輝く桜冠へ。」
6-12 ステレンボッシュ
絶景=ブエナビスタ
阪神JF ※当日(ブエナビスタ)C
(6-12)アルマヴェローチェ
「あちゃー」
ケチャ子がおでこをぺしゃりと叩いていった。
「絶景といえばブエナビスタ。んでもってブエナビスタカップがあった阪神ジュベナイルフィリーズで同じ6枠12番。こんな後使いのパターンもあるのね・・・覚えておかなくちゃ」
■ 第69回
「オルフェーヴルといえば・・」
今度、口を開いたのはミスターだった。
「オルフェーヴルは三冠達成の3歳時と、ラストランとで二度有馬記念を制していますが、ゼッケンが9番と6番。有馬記念のキャンペーンサイトで、オルフェーヴルのゼッケンが使われていますが、今年の有馬記念は第69回なんです」
2011 第56回 有馬記念
6-(09)オルフェーヴル
2013 第58回 有馬記念
3-(06)オルフェーヴル
※ラストラン
9&6 → 69
2024 第(69)回 有馬記念
みんながなるほどと頷いた。
「オルフェーヴルと違い、隔年ではなく連覇になりますが・・」
貫一郎がいった。
「武豊のドウデュースが、オルフェーヴル同様有終の美を飾りそうな雰囲気はありますね」
「秋天、ジャパンカップ、そして有馬記念。単勝の旨味はどんどん減っていくがな」
イカ社長がそう続けると、みんなが頷いた。
■ GⅠ“初勝利”
10分間の休憩後、ケチャ子がいった。
「朝日杯にはやはり大野オーナーのアルテヴェローチェが、デビュー戦でもコンビを組んだ武豊で登録があるわね・・・2週連続GⅠ勝利があるかしら?」
「2週連続じゃねえ。今度もGⅠ初勝利だぜ」
イカ社長が、口の前で人差し指をワイパーのように振りながらいった。みんながえっという顔をしてイカ社長をみる。
「昨日のアルマヴェローチェは、今は亡き大野剛嗣氏のGⅠ初勝利さ。父の大野照旺氏はそう墓前に手を合わせたにちげえねえ・・・アルテヴェローチェが勝てば、今度こそ、父大野照旺氏のGⅠ初勝利だ」
「社長さん、いいこといいますね」
ミスターがいうとみんなもうんうんと頷いた。イカ社長の想像以上にみんながしんみりとしてしまったので、イカ社長は取り繕うようにいった。
「こんなお涙ちょうだいのことをいうようになるなんて、俺も年を取ったなあ・・」
みんなが笑った。
■ マテラスカイ
「アルマヴェローチェにアルテヴェローチェ。アルマは武器でしたが、アルテは芸術の意味だそうです」
ミスターがJRAのホームページを見ながらいった。
「違うのは3文字目の『マ』と『テ』。つなげると『マテ』。大野剛嗣氏の持ち馬で、マテラスカイという馬がいましたね」
マテラスカイ(大野剛嗣)
JRA最後の勝利
2018 プロキオンS
8-13 マテラスカイ(武豊)
最後の勝利
2020 クラスターC(盛岡)
6-09 マテラスカイ(武豊)
「なるほどなあ」
イカ社長がしみじみといった。
「大野親子と武豊。つながっていたわけだ」
その後は雑談が主となり、約1時間後にお開きとなった。とりあえず、大野オーナーのヴェローチェGⅠ連勝に注目することとなった。
■ パンジャタワー
2024年12月12日(木)午前10時
-岩手県某市早起村 カフェ・ド・イーグル-
それから3日後。カフェタイムのカフェ・ド・イーグルにくろたんがやってきた。経営する町中華、「中華雑技団」の仕込みがひと段落したようだ。
「すっかり体調はいいようですね」
ミスターがコーヒーを用意しながら声をかけた。くろたんが頷く。
「体中から悪いものがすべて流れ出たようで、体はすこぶる好調ですよ。今朝なんかお腹につきそうなくらいのビンビンな朝勃ちでしたよ」
そういってニヤリと笑い、聖子ママにいやらしい目を向けた。聖子ママはそっぽを向いたまま5秒ほどしてから、右の掌を右耳の後ろに立てた。
「はあ? なんかゆうたあ?」
間寛平が演じる、吉本新喜劇のじいさんのような口調だ。下ネタをスルーされたくろたんは、チッと舌打ちをするとブラックコーヒーをすすった。
「JRA公式のX。フジキセキについてのポストがありました」
サンデーサイレンス の初年度産駒 #フジキセキ が、父の産駒として初となるGIタイトルを奪取した1994年の #朝日杯3歳ステークス
<朝日杯FS 初年度産駒>
エルムランド(フィエールマン産駒)
グラスペディア(ミスターメロディ産駒)
パンジャタワー (タワーオブロンドン産駒)
「さらに絞っていきます」
くろたんは続けた。
「今度はJRA-VANのポスト。過去データ分析から出てくるのは次の4頭です」
【朝日杯FS × 過去データ分析】前走1着が必須。ただしその中身も大切!
キャリア2戦×前走同クラス1着
アルテヴェローチェ
トータルクラリティ
ニタモノドウシ
パンジャタワー
「さっき挙げた馬と重なるのはパンジャタワーただ一頭。この馬が私の暫定本命馬です。ミスターはまさか、まったく旨味のないアルテヴェローチェなんて本命にしたりしませんよね?」
くろたんは不敵な笑みを浮かべると、コーヒー代を置いて店を出て行った。
■ ヘッドライン
2024年12月12日(木)午後7時
-岩手県某市早起村 カフェ・ド・イーグル-
「マテラスカイの話が出たのって、月曜日だったわよね?」
みんなが揃ったのを見計らって、ケチャ子が話題を投げてきた。ミスターが頷く。
「その通りです。アルマヴェローチェとアルテヴェローチェ。違うのは『マ』と『テ』。つなげると『マテ』で、マテラスカイはヴェローチェの大野照旺氏の息子、故・大野剛嗣氏の持ち馬だった」
「今日発表されたGⅠヘッドラインをみて驚いたわ! ヘッドラインの冒頭と、読点のあとの冒頭で『マテ』になるのよ!」
朝日杯FS ヘッドライン
「まだ見ぬ衝撃との出会い、天賦の才が世代を制す。」
(ま)だみぬ…
(て)んぷのさいが…
→ 「マテ」
アル(マ)ヴェローチェ
アル(テ)ヴェローチェ
3文字目 → 「マテ」
みんながおおという声を挙げた。
「おそらく1番人気だろうが、軸はアルテヴェローチェでいいんじゃねえか?」
イカ社長がそういうと、みんながうんうんと頷いた。貫一郎を除いて。
■ ドウデュース
「アルテヴェローチェ本命に異論はないんですが・・」
みんなが貫一郎に注目する。
「鞍上が武豊ですよね? 有馬記念のドウデュース、大丈夫かなって思っちゃうんです」
「2週連続Vはないと?」
ミスターが問うと、貫一郎は顎を引いた。ケチャ子が続いた。
「そういわれると確かに心配になってくるわ。武豊ほどの騎手だから、2週連続GⅠ勝利なんてそんなに驚くことじゃないんだろうけど、全盛期の勢いがあるかといえば疑問符がつくし・・」
店内を重苦しい雰囲気が漂い始めたとき、聖子ママが明るい声を出した。
「まあ、まずは枠順確定を待ちましょうよ。何か新しい材料が出てくるかもしれないわ」
イカ社長がそれもそうだと応じ、みんなの表情も和らいだ。その後は、雑談を中心に話が進み、競馬予想のほうは大きな進展がなくお開きとなった。
■ タイトルホルダー
2024年12月13日(金)午後7時
-岩手県某市早起村 カフェ・ド・イーグル-
今日もバータイムのカフェ・ド・イーグルには、イカ社長ら常連客が揃っていた。イカ社長に新しい眞露のボトルを用意してあげた聖子ママが、まず口火を切った。
「JRA公式のYouTube動画チャンネル。ちょっと毛色の変わった動画がアップされてたわね」
「ほう。タイトルホルダーか」
イカ社長が、眞露の水割りを作る手を止めていった。
「なんだって勝ち馬ドウデュースじゃなく、この馬を選んだんだろう?」
「ひとつは・・」
ミスターがいった。
「タイトルホルダーが、昨年の有馬記念で逃げた馬だからでしょうね。後方からのアングルといっているように、逃げ馬の背中側からの視点にすることで、後続の馬がいつどのように動いていったのかがよくわかる動画になっています」
「もうひとつはなんですか?」
貫一郎が訊いた。ミスターの話し始めがひとつはというワードだったので、当然の疑問だ。
「タイトルホルダーが阪神三冠馬だからでしょう。空前絶後の・・・いや、それは言い過ぎかもしれませんが、少なくともわたしたちが生きている間は、阪神代替の菊花賞と春天、両方を勝つ馬は現れないでしょう」
<タイトルホルダー 阪神三冠>
2021 菊花賞(阪神代替)
2022 天皇賞・春(阪神代替)
2022 宝塚記念(阪神)
「タイトルホルダーのこの阪神三冠が、ドウデュースの秋古馬三冠を示唆している可能性はあります」
みんながうんうんと頷いた。
5分後、ウイニングポストからドウデュースへのつながりをみつけたのはイカ社長だった。
「ウイニングポストといえばウイニングチケットだな。ウイニングと最後の『ト』が一致する。柴田政人、最初で最後のダービー制覇」
みんながイカ社長に視線を向ける。
「ウイニングチケットがダービーを勝った年の朝日杯が、翌年三冠馬となるシャドーロールの怪物さ」
「ナリタブライアンですね!」
貫一郎がポンと手を叩いていった。
1993 皇太子殿下御成婚奉祝
第60回 東京優駿
5-10 ウイニングチケット(柴田政人)
同年 朝日杯3歳S
5-08 ナリタブライアン
朝日杯FS
4-(08)アルテヴェローチェ
「ナリタブライアンが出てくることでアルテヴェローチェが浮上するのは、馬番の一致だけではありません」
ミスターがいった。
「来週の有馬記念の主役ドウデュース。朝日杯の勝ち馬でダービーを制したのは、実にナリタブライアン以来28年ぶりのことでした」
ナリタブライアン
1993 朝日杯3歳S
1994 皐月賞、ダービー、菊花賞、有馬記念
ドウデュース
2021 朝日杯FS
2022 ダービー
※朝日杯優勝馬の優勝はナリタブライアン以来28年ぶり
2023 有馬記念
2024 天皇賞秋・ジャパンカップ
「朝日杯、ダービー、そして有馬記念。ナリタブライアンとドウデュースは“似た者同士”なのです」
「ニタモノドウシ?」
ミスターが「似た者同士」のところを強調したので、ケチャ子が思わずという感じで尋ねた。
「さすが景子ちゃん」
ミスターがニヤリと笑っていった。
「JRAが面白い仕掛けを用意してくれました。ナリタブライアンが勝った朝日杯。2着馬のフィールドボンバーのゲートをみてください」
1993 朝日杯3歳S
1着:5-08 ナリタブライアン
2着:6-09 フィールドボンバー(6枠右)
2024 朝日杯FS
6-11 ニタモノドウシ(6枠右)
「フィールドボンバーの6枠右。JRAは、その位置にニタモノドウシという馬を入れてきました。ひとつは、ナリタブライアンとドウデュースのことを言っているのでしょう」
みんながうんうんと頷く。
「もうひとつは、アルマヴェローチェとアルテヴェローチェ。名前が一文字違いですからこちらも似た者同士。すなわち、鞍上が武豊で一致するアルテヴェローチェというわけです」
2022 朝日杯FS
ドウデュース(武豊)
2024 朝日杯FS
アルテヴェローチェ(武豊)
■ 24
10分後、もう一押しが欲しいからと検討を続けていると、聖子ママがあることに気がついた。
パンと強く手を叩いたかと思うと、みんなに背中を向けて、戸棚の中をガサゴソと探している。数分後、あったあったと声をあげた聖子ママが振り向くと、右手には拳銃が握られていた。もちろんおもちゃの拳銃だ。
「みんな黙ってスマホを持て! 早くしろ!!」
声を低くしてそういった。誰か男の声を真似ているらしい。
「今からいう動画をチェックしろ! ミルクボーイのお笑い競馬塾の第5弾だ! 開いたら9分30秒あたりまでスキップしろ!」
イカ社長ら4名は、いわれるままスマホで動画を確認する。まずはミスターがあっと声を上げ、貫一郎、ケチャ子、イカ社長の順で続いた。イカ社長がいった。
「2着サザーランド! キーファー・サザーランドだな!?」
「さすがは社長さん。どうしてキーファー・サザーランドかわかるわよね?」
「・・・・・すまん。それがわからねえんだ」
みんながずっこける真似をした。聖子ママがいった。
「わからなくて逆によくキーファー・サザーランドが出てきたわね! 海外ドラマの名作、『24 -TWENTY FOUR-』よ!」
「『24 -TWENTY FOUR-』・・・・」
しばし腕を組んで考えこんでいたイカ社長だったが、パシっと膝を叩いていった。
「武豊の平地GⅠコンプリートかい!? たしか、残すはホープフルステークスだけだったな?」
イカ社長がやっと答えにたどり着いてくれて、みんなが安堵の表情を浮かべた。聖子ママがいった。
「そうよ。平地GⅠ 24個をコンプリート。今年は2024年。『24』があるわ! そしてビッグスターのイチローと武豊の対談・・・ドウデュースの秋古馬三冠だけじゃなく、朝日杯からの武豊のGⅠ3連勝があるかもよ!」
<武豊 平地GⅠコンプリート>
2022 朝日杯FS ドウデュース
※ 23個目の平地GⅠ コンプリートに王手
※ 残すは「ホープフルS」
■ サダムパテック
約10分後、あっと大きな声を挙げたのはミスターだった。
「月曜日にオルフェーヴルの話をしたのを覚えていますか? アルマヴェローチェのアルマ、意味はイタリア語で『武器』。それで社長さんが、アーネスト・ヘミングウェイの『武器よさらば』をあげてくれた」
みんながうんうんと頷いた。アーネスト・ヘミングウェイの『武器よさらば』が出たことで、アーネストリーが宝塚記念を勝った2011年にミスターは注目したのだった。
「東日本大震災の影響で、東京代替となったオルフェーヴルの一冠目皐月賞。2着馬はサダムパテックだったのです!」
2011 皐月賞(東京代替)
1着:6-12 オルフェーヴル
2着:2-04(サダムパテック)
3着:1-02 ダノンバラード(武豊)
まだ話がみえない。みんなはミスターの説明を待った。
「いいですか? 2着サダムパテック、3着武豊。このコンビが、翌年のマイルチャンピオンシップを制するのですが、これが一度目のチェックメイトだったんです!」
2012 マイルCS
1-01(サダムパテック)(武豊)
※武豊 マイルCS初勝利
平地GⅠ“22個”コンプリート(当時)に王手
話がやっと見えたみんなから、なるほどという声が次々に挙がった。貫一郎がいった。
「当時、大阪杯とホープフルステークスはまだGⅠじゃなかった。そうですね?」
ミスターが大きく頷いた。
「貫ちゃん、その通りです! 大阪杯とホープフルステークスがGⅠに昇格したのは2017年。その年までに朝日杯フューチュリティステークスを制することができなかった武豊は、コンプリートまであとひとつだったのが、あとみっつに後退してしまったのです」
2017 大阪杯 ※GⅠ昇格初年度
4-05 キタサンブラック(武豊)
※ コンプリートまであと2つ
(朝日杯FS・ホープフルS)
2022 朝日杯FS
5-09 ドウデュース
※ コンプリートまであと1つ(二度目の王手)
(ホープフルS)
「朝日杯、有馬記念、ホープフルステークス。GⅠ3連勝でコンプリートを決めちゃったらめっちゃかっこいいわね!」
ケチャ子が目を輝かせていった。イカ社長が賛同する。
「そんな漫画みてえなこと、武豊かルメールくらいしか許されねえだろうな」
聖子ママが続いた。
「そうそう。あとは競馬じゃなく野球の世界だったら、イチローや大谷翔平くらいよね」
みんながなるほどと頷いた。大谷翔平は今年、メジャーリーグ史上初の50/50を達成した日に、3打席連発となる51号をぶっ放し、最終的には6安打10打点2盗塁という、漫画でもあり得ないと思える大活躍をしたのだった。
「ちょっとまとめましょう」
ミスターがパンパンと二度手を叩いていった。
「ウイニングポストとのコラボ動画には、阪神三冠馬のタイトルホルダー登場。『3』という数字が、ドウデュースの秋古馬三冠と、朝日杯からの武豊GⅠ3連勝を示唆」
みんなが頷く。
「ダメを押すのが、ミルクボーイの動画が示唆するサザーランドからの『24』。平地GⅠ24個コンプリートを示唆。今年は2024という年でもある」
みんなが再度頷いた。満場一致で、朝日杯フューチュリティステークスの本命は武豊のアルテヴェローチェと決まった。
■ ウイニングとポスト
10分間の休憩後、ターコイズステークスでも予想しようかという流れになった。ああでもないこうでもないという一進一退の展開の中、ケチャ子が面白いものを見つけた。
「タイトルホルダーがコラボしたウイニングポスト。まさかと思って今週の出走馬をみてみたら、ウイニング馬名馬とポスト馬名馬が一頭ずついるわ!」
12/15(日)
京都9R 小倉山特別
(ウイニング)グレイス
中山11R ディセンバーS(L)
コントラ(ポスト)
「なるほどなあ・・」
イカ社長がいった。
「日曜の出馬表確定を待たねえといけねえのはアレだが、一頭ずつしかいねえっつうのはいいな!」
ミスターがいった。
「よし! ではこうしましょう。日曜日分の出馬表確定をみて、アルテヴェローチェの相手と、ターコイズステークスを考えましょう!」
みんながすぐに同意し、その日はお開きとなった。
■ アドマイヤズーム
2024年12月14日(土)午前10時半
-岩手県某市早起村 カフェ・ド・イーグル-
昨日の夜も集まった常連客たちだったが、なんとか仕事の都合をつけて全員が集まっていた。日曜日の枠順は確定している。
「2番と8番・・・ひょっとするかもしれませんね?」
ミスターがいった。
12/15(日)
京都9R 小倉山特別
1-02(ウイニング)グレイス
中山11R ディセンバーS(L)
4-08 コントラ(ポスト)
朝日杯FS
(1-02)アドマイヤズーム
(4-08)アルテヴェローチェ
「ウイニングポストからの1点サインね。アドマイヤズームは1勝馬ながら好調が伝えられていたわ。ひょっとしたらひょっとするかも」
聖子ママが両手を顔の前で合わせていった。みんなにも異論はなく、朝日杯はアルテヴェローチェからアドマイヤズームへの一点勝負と決まった。
カフェ・ド・イーグル
朝日杯FS 勝負馬券
◎8番 アルテヴェローチェ(GⅠキングバトル)
〇2番 アドマイヤズーム
馬連・ワイド:2-8
■ スターズオンアース
長引くと思われたターコイズステークスの予想は、意外なほどあっさりと決まった。タイトルホルダーの動画から、昨年の有馬記念の出目、タイトルホルダーの4番と8枠を狙うというものだ。
2023 有馬記念
1着:3-05 ドウデュース
2着:8-16 スターズオンアース(8枠・社台)
3着:2-04 タイトルホルダー
ターコイズS
(2-04)イフェイオン
(8)-15 シングザットソング(社台)
「7番のミアネーロも入れましょう」
ミスターがいった。
「くろたんが推している馬でもありますし、昨年のターコイズステークス当日は、イクイノックスの引退式がありました」
2023 ターコイズS
1着:3-06 フィアスプライド(ルメール)
2着:1-02 フィールシンパシー
※当日イクイノックス引退式施行
イクイノックス(ルメール・シルク)
ターコイズS
4-07 ミアネーロ(ルメール・シルク)
みんながうんうんと頷き、カフェ・ド・イーグルの勝負馬券が決まった。
カフェ・ド・イーグル
ターコイズS 勝負馬券
◎15番 シングザットソング
〇4番 イフェイオン
▲7番 ミアネーロ
単勝:15番
枠連:2-4-8枠 ボックス
馬連・ワイド:4-7-15 ボックス
■ GⅠキングバトル 途中経過
<くろたんvsカフェドイ(スナ忘)>
2024 秋のGⅠキングバトル
●スプリンターズS
くろたん サトノレーヴ 7着 配当なし
スナ忘 ウインマーベル 5着 配当なし
●秋華賞
くろたん ボンドガール【2着 複勝290円】
スナ忘 アドマイヤベル 12着 配当なし
●菊花賞
くろたん アーバンシック【1着 単勝370円・複勝160円】
スナ忘 コスモキュランダ 14着 配当なし
●天皇賞(秋)
くろたん ドウデュース【1着 単勝380円・複勝200円】
スナ忘 ドウデュース【1着 単勝380円・複勝200円】
●エリザベス女王杯
くろたん レガレイラ 5着 配当なし
カフェドイ キミノナハマリア 11着 配当なし
●マイルCS
くろたん ブレイディヴェーグ 4着 配当なし
カフェドイ チャリン 5着 配当なし
●ジャパンカップ
くろたん ドウデュース 【1着 単勝230円・複勝150円】
カフェドイ チェルヴィニア 4着
●チャンピオンズC
くろたん サンライズジパング 6着 配当なし
カフェドイ ガイアフォース 15着 配当なし
●阪神JF
くろたん ブラウンラチェット 16着 配当なし
カフェドイ テリオスララ 【3着 複勝600円】
●朝日杯FS
くろたん パンジャタワー
カフェドイ アルテヴェローチェ
●中山大障害
●有馬記念
●ホープフルS
※配当金総額 途中経過
くろたん 1,680円
カフェドイ(スナ忘)1,180円
■ 編集後記
図書館で執筆中の3時間半。飴玉クチャラーおじさんは、最後までクチャクチャしていました(笑)。
トップ画像引用:MOVIE WALKER PRESS
■ 追加ネタ
12/15(日)追加
●コウエイトライ
昨日も取り上げた、昨年の有馬記念、ウイニングポストとのコラボ動画。タイトルホルダーの後方アングル。
ウイニングポスト
開発・発売:コーエーテクモゲームス
「コーエー」といえば障害で活躍したコウエイトライ。
阪神ジャンプステークスを3連覇(2006-2008・2010)
3連覇の年、ゼッケンは「8」
朝日杯FS
4-(08)アルテヴェローチェ
タイトルホルダーの阪神三冠と合わせ、やはり「3」の強調か?
こじつけるなら、トライ → ラグビー(1チーム15人)
「3」「15」→武豊(1969/3/15生まれ)
コウエイトライの「トライ」を家庭教師の「トライ」とすれば、先週の4Kリマスター動画にビワハイジ登場も納得。
コウエイトライの主戦騎手小坂忠士は、今週昨日の1鞍のみで6人気1着。
12/14(土)
京都4R 障害OP
5-05 インディゴブラック 1着(6人気)
(小坂忠士・奥村豊・父キタサンブラック)
朝日杯FS
2-03 ランスオブカオス(吉村誠之助・奥村豊)
吉村誠之助騎手、GⅠ初騎乗。穴で一考。
●ヘッドライン
朝日杯FS ヘッドライン
「まだ見ぬ衝撃との出会い、天賦の才が世代を制す。」
「天賦」から最初に連想したのは漫画の「カイジ」
運否天賦(うんぷてんぷ)
「うんぴ」ではなく「うんぷ」
うんぷてんぷ 「んぷ」の強調。
8-15 ドラゴ(ンブ)ースト
(田口貫太・藤野健太・水谷美穂)
映画『カイジ』といえばJRA-VANの顔でもあった藤原竜也。
「ドラゴン(竜)・藤」、そして一週遅れの「美穂」。
対抗にした2番アドマイヤズームの対角でもあるし、コウエイトライからのラグビーの「15番(15人)」でもある。3番手評価とします。
朝日杯FS
◎8番 アルテヴェローチェ
〇2番 アドマイヤズーム
▲15番 ドラゴンブースト
馬連・ワイド:2-(8.15)
3連単:8→.2.15→2.15
■ 京都9R 小倉山特別
1998年以来の施行。
1998/8/29
京都10R 小倉山特別
1着:1-01 ワインアンドロー(ズ)
2着:6-12 ダンシングチア(ズ)
3着:2-04 サンコメーテ(ス)
1-3着馬の馬名末尾が「ス(ズ)」
京都9R 小倉山特別
2-02 ウイニンググレイ(ス)
3-03 キャピタルサック(ス)
4-04 パーサヴィアラン(ス)
「9文字・末尾(ス)」の3頭並び。
軸はセンターのキャピタルサックスか?
くろたんがポストしていたように、
アナウンサーの小倉智昭さん逝去のニュースから、
追悼馬券があるかもしれません。
競馬実況も気になりますが、
「世界まるごとHOW マッチ」を使う気がします。
京都9R 小倉山特別
7-09 タイガースパーク(大橋勇樹)
世界まるごとHOW マッチ
司会:大橋巨泉
レギュラー:石坂浩二、北野武
外人枠:ケントデリカット、ケントギルバート、チャックウィルソンなど
小倉山特別は「ダート1800」
レギュラーの武と石坂が、他のダート1800戦にいます。
中山2R(ダ1800)
6-(11)ロミヒ(横山武史)
※今日唯一のダ1800騎乗
京都6R(ダ1800)
8-16 ミラクルボーン(石坂公一・8枠左)
※今日唯一の出走
上記2頭のゲートは小倉山特別で一致します。
小倉山特別
7-09 (大橋)勇樹
8-10 スリリングチェイス(Cデムーロ)
8-11 (武)・(石坂)(11番・8枠左)
「大橋と石坂&武(司会者とレギュラー出演者)」にサンドされた、
外国人枠(ケント・デリカットなど)のCデムーロ。
◎03番 キャピタルサック(ス)
〇10番 スリリングチェイ(ス)
馬連・ワイド:3-10
YouTube動画で「世界まるごとハウマッチ」で検索すると、
私のパソコンでは松田聖子がゲスト回の動画が最上位に来ます。
馬連3-10でドンズバなら、松田聖子馬券(3月10日生まれ)になります。