フィネガンズウェイクのマーダーミステリーは犯人が一番楽しいです(探偵は二番目)。

マーダーミステリーで、犯人を担当するのは怖いな、嫌だな、と思うことがあるという方はそこそこいらっしゃいます。それはそうですよね、みんなが推理している間に、自分はびくびくしていなければならない。しかもそれを隠して推理しているフリなどをしなければならない。

それから探偵も、少し避けたいと思っていたりします。見事な推理をしなければというプレッシャーがある難しい役であるうえに、初期状態で探偵から引き出せる情報が少ない。他のプレイヤーが犯人を捕まえようと努力すればするほど、探偵が頼りにされないという現象が起きることがあります。

わがままかもしれませんが、私なら、ハズレ役なんてひきたくない、だからすべてのお客様に楽しんでいただきたい、そう思います。そこでフィネガンズウェイクは考えました。

「犯人が一番オイシくすればいいのではないか!」、「自然にみんなから情報が集まってくる探偵がいいのではないか?」と。

そんなわけでオリジナル作品「十月、黄昏、迷宮都市」は犯人をオイシくしました。幅の広いプレイングがヒントとして書かれている上、ロープレも楽しいです(なんで楽しいかは秘密!)。また、探偵は座って何もしなくても、情報が集まるようにしています。その結果、βテスト以降、犯人役・探偵役のみで集計したアンケートが満足度100%になりました(「とても満足」40%、「満足」が60%)。総合結果が満足度82%なので、実際ほかの役より楽しいと思ってくださっているようです(あまりに露骨な差なので、逆に他の役のヒントを少し足しているところです・・笑)。

そういうわけで、どちらも当たった方は、ラッキーだなと思っていただけると思います。これからプレイされる方は、どうぞお楽しみに。



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