Let's Groovin‼︎ オカソウのターン!Vol.21(岡村)
ご機嫌よう。9月になった途端に辻褄合わせをするように気温も下がってきまして、なんなら少々肌寒いぐらいですね。
本間に体調管理だけは気を引き締めなければというところです。
先週の記事で「来週からは秋です」とかほざきましたが別に僕にはX-MENのストームみたいな能力はありません。安心してください。
さて、悪天候続きですが暑い日々も過ぎ去りセプテンバーというわけです。
"September"というとEarth,Wind & Fireの超有名タイトルとしても挙げられますが、僕は未だこの曲を知らない人や嫌いな人に出会ったことがありませんし、もちろん自分も学生時代にベースのコピーをしたりと心を鷲掴みにされてました。
ただ実はこの曲、9月の曲ではないというのも結構有名な話ですよね。
寒々しくなった12月にふと、9月21日に遊んだ女性のことを思い出して引きずるという悶々とした男視点の歌詞なのです。
「逃した魚は大きかった」的な意味なのか、シンプルに思い人に寄せるピュアな気持ちを綴ったのかは定かではありませんが…
いやぁ…あんな楽しそうな曲調の裏にはこんな思いの丈が込められてるんですね…
9月21日指定とかいう明らかにワンナイトを思わせるクソピンポイトなところが笑えますよね…
どんだけ良かったんやと…
はい、うんちくはこの辺にしてRADWIMPSのセプテンバーさんでも聴きながら本題を書いていきます。前回の続きです。
番外編〜ミックス・マスタリングについて②〜
カサブランカ(DEMO)
ちなみにこの曲はライブ動画もYouTubeで配信しているので合わせて観てみて下さい。
前回は主にミックスについての工程をザックリ紹介しましたね。
そもそもミックスとはなんぞやと言うと、楽曲の音に迫力を加えてかっこよくしたり、エフェクト効果をかけて新たな聴き味を付与するのは勿論なんですがその前に重要なことが一つあります。
まずは録音だけ終わった状態の、バランスガタガタの音源から各トラックを馴らしてやって整えていくところが実はヒジョ〜〜〜に大事だったりするんですね。
畑も種を撒く前に先ずは地面を耕しますよね。ガタガタでパサパサの土では上手く育たないのでダメなんです。しっかりと土壌のコンディションを整えて、作物に十分な栄養が届く環境を作ってから植えていくわけですよね。農業やったことないんで適当に言うてますが。
ミックスにおいて具体的にはトラックの音量バランス決め、各トラックのEQ処理、コンプ処理がそこにあたるのですが、恐らくこの地均しの作業が一番重要だと思います。僕もまだミックス初心者なので偉そうなことは言えませんが。
ただ、実際に僕の感覚ではこの音量バランス、EQ、コンプ処理に満足がいってない状態で先に進むともう何をやっても上手くいきません。(僕はそこで何回も工程を巻き戻してやり直したりしました。)
しかも僕の場合はこの工程まではlogic pro付属のデフォルトプラグインしか使っていません。
EQなんかに関してはGarageBandを触ったことある人なら誰でも見たことあるようなこんなやつです。
バスドラムかベース、ボーカルを中心にザックリ音量バランスを取り終えたところでこのデフォルトEQを各トラック分チマチマ弄っていくわけですが、基本は削ることを中心に行なっていきます。
後々プラグインを追加する工程でどうせ音は増幅されるので、僕はマジでここで帯域を足すことはほぼしません。
ベースやバスドラなんかの低音の類は30Hz以下をカット、他の太鼓類も倍音の様子を見つつローミッドあたりまでをカットしたり、ウワモノに関しては500Hzぐらいまで切っちゃうのが定石みたいですね。各トラックをソロで聴くと物足りないぐらいがここではちょうどいいみたいです。
(それぞれをスッキリさせればさせるほど余白ができるので、全部の音が抜けてくるというやつです。)
この工程から既に作曲者の意向を汲みつつの進行が大変であるというのが前回のぼやきだったんですが、僕の苦労話はまあどうでもいいんです笑
僕は記事内でちょくちょく新しく導入したプラグインがああだのこうだの言ったりしてますが、もしミックスに興味ある方がいらっしゃってこれを読んでくださってたのなら、まずはここが一番大切だということが伝われば幸いです…
はい、ここまでは大前提のお話です。
それでは真面目な話はこの辺にしてプラグインについてああだのこうだの話していきましょう。笑
あくまでミックスレクチャー記事にするつもりはございませんので悪しからず!
それでは番外中の番外!!
((オススメプラグイン紹介コーナーpart2))
以前はX fer Recordsから出ているOTTというコンプレッサーを紹介しましたが、今回は何が出てくるのでしょうか…早速いきましょう!
①Krush(tritik)
こちらtritikから出ている歪み系のサチュレーターですね。結構有名なプラグインで、多くのDTMerが紹介されています。
サチュレーターってなんぞやという話ですが、要は音をぶっとくしてリッチにするプラグインです。
しーたけびーつ氏直伝の使用法では操作する箇所は基本Gainとfrequency、DRYとWETのみです。ちなみに今回のデモでは全てのトラックにかけています。
Gainは30%程度がオススメ。一応TUBEっぽい歪みを付与するプラグインなのでかけ過ぎ注意です。このGainと下部MODULATION次第ではFuzzみたいに潰したりラジオエフェクトっぽいことも可能です。
frequencyに関しては、こいつをかけることで帯域の重心が結構変わっちゃうので僕は2kHzぐらいまで全体的に薄くかけてます。
そしてこいつ、シンプルに音量もかなり増幅されるので、せっかく調整した音量バランスが崩れないようDRYとWETで調整することをお勧めします。
コチラなんと無料配布プラグインなので入れていて損はないです。是非!
https://www.tritik.com/product/krush/
②BassBusLite(Final Mix)
お次がこちら、Final Mix社の「BassBusLite」です。
なんとこのプラグインは8/31までセールで無料配布されていたのですが、僕がそれに気づいたのはその翌日・・・
結局定価で買いました。目も当てられない馬鹿とはこのことですね。苦笑
性能と用途についてですが、コイツは名の通り完全にベース用のプラグインになります。
ベースのライン録音。録り音が細く乾いていてチープだったり、かといってエフェクターを踏みまくると音痩せor音割れしたり、DTM上のEQやアンプシミュレーターを操作しても何だか望む音にならない…エレキの竿モノで録音されるベーシストなら、1度はそういった経験をされている方多いんじゃないでしょうか。みんな悩ましいところですよね。僕もそれで少しハゲました。
この「BassBusLite」はまさにそういったライン録音特有の無機質さを解消するようなプラグインで、EQの帯域処理では難しい倍音や低域の厚みを楽曲のローエンドを圧迫することなく付与することができます。
操作としては、画像右上のノブで楽曲のジャンルに合った低域の重心を選択し、右下のノブでかかり具合を調整する感じです。あとは左側フェーダーでボリューム調整をするだけ。非常にシンプルで分かりやすいです。
要するにコイツは低音をふくよかにして迫力を演出できる優れモノなんですが、インサートしただけで音量もグッと持ち上がってしまうのでその後のEQ・コンプ処理は必須です。
そんな具合で使用するタイミングはどちらかというとミックス前、録り段階のエフェクトとして使うのが正解な気もしますね。
ぶっちゃけ今回のデモではまだ使っていないのですが、試験的に使ってみた感じでは個人的にチャンネルはHIP HOP、ミックスはTRIPLEぐらいが低域はかなり良い感じでした。POPチャンネルはローミッドがガッツリ膨らむのでスカスカ感が気になる方にはオススメです。
このFinal Mix社のBusLiteシリーズ、他にもミックス用やドラム用などがありますが、どれもが1個体1系統のプラグインで視覚的にも使い勝手が良いのでコンパクトエフェクターに慣れ親しんでいる方にピッタリかもしれません。
定価でも2000円ちょっとと非常にリーズナブルなので個人的には購入の価値アリです。
てな感じで今回はオススメプラグインを二つほど紹介しました。前半の流れをぶった切って音圧マシマシ系について触れたのはあえてです。
まだ持ち合わせの半分も登場していないので来週も引き続き番外編にするか迷いどころです。もしかしたらやらないかもしれません。気まぐれでごめんなさい。
某エフェクター談義のDTM版みたいになりましたが、この番外編はちょくちょく小話程度に挟んでいくつもりなので興味ある方は引き続きチェックお願いします。何ならもっと詳しい方のご意見なんかは本気でお待ちしておりますのでよろしくお願いします…
サタデーナイトにまたアオウ‼︎
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