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【レポート】子どもの頃の夢を叶えて忍者になってみたら、予想を超えて楽しかった。




1.幼い頃の夢を求めて

皆さんは一番最初に考えた夢を覚えていますか?……私の夢、それは……忍者になること!!!

幼稚園の頃に日光江戸村の烏屋敷の黒忍者に魅せられてからというもの、毎日幼稚園バスを待つ間、幼なじみに向かって忍者の呪文を唱える黒忍者になりきっておりました(あの時は本当にすみませんでした)


忍者学校に行くと真剣に話していたのに、やがて忍者学校はないと分かったあの時が大人に対して不信感を持ち始めた一端だったのかもしれません。


が!!!!
そんな幼い自分にぜひ言いたい!!!忍者になれる!!!と。


実は東京は方南町に忍者体験ができる屋敷があると聞き、それが例の最高の殺人鬼から逃げる体験ができたオバケンさんと同じ会社が経営されているという事実を知り、これはもう行くしかない!!!と大大大決心しました。
そしてさらに、数々のセレブもお忍びで訪れるという噂の、忍者と会えるレストランNinja Akasakaをも組み合わせた忍者Dayを開くことを(勝手に)決意。

そして7/20、こんな奇矯なプランに乗ってくださったうめあつさんとかにさんと共に我々はまず忍者屋敷に向かったのでした。

2.夢の忍者屋敷へいざ潜入!~出会った不審者(私)~

ついに忍者屋敷のあるはずの場所にたどり着く我々。しかし肝心の屋敷の入り口が見当たりません。もう時間を少し過ぎていたため、焦っていたのですが、その時……!!

ここから先はニンジャパワーによって記憶を消されてしまったので詳しく申し上げられないのですが、あまりにも素晴らしい序盤で感動しました。オバケンの時も思いましたが、虚構→現実への移行がシームレスなんですよね……ローディング画面がない!気がついたら物語は始まっており、もしかして本当にこの世界には忍者屋敷があるんじゃないか……そう思わせてくれる最高の導入。


案内の忍者の方がいない隙に私はそっと昼間購入しておいた忍者マスク(結ぶタイプではないので、どちらかというとバラクラバに近く不審者感が凄い)を見につけました。
さすがに忍者の格好はちょっと……という話だったので、忍者イメージにしようと全身黒ずくめで望んだのですが、マスクぐらいなら良いのではないか!?と唐突に思いつき、思わずかぶってしまいました。(その時は忍者になれる!!!ということで頭が一杯で全く気づきませんでしたが、後から考えるとそれはもはやコスプレと紙一重であり、こんな不審者と同行することになってしまったかにさんとうめあつさん、そしてこんな客の相手をすることとなってしまったシュリケンメンバーの皆さんには深くお詫び申し上げます)

会ったばかりのクールな女性忍者に「どこの者だ!貴様!」と詰問された後、しみじみと「異様だな……」とぽつりと言われ、「それにしても異様だな」「いや、異様すぎて全てが吹っ飛ぶな……」と三回ぐらい連呼されたことが忘れられません。(あの時はすみませんでした)


なお、その後いよいよ屋敷の扉が開き、色々あって、優しく頼れる先輩お兄さん忍者が闇の中から現れるという展開となったのですが、シュッ……と忍者らしく登場したお兄さんが顔を上げた瞬間、私はバッチリ怪しいマスクのまま目が合ってしまい、開口一番
「えっええっ!?君!?えっ?」
と驚かせてしまい、申し訳なく思っております。三度見された気がしますが、私も闇の中から自分の目の前に不審者(普通の黒い服に忍者マスク)が現れたら三度見ぐらいすると思います。
「修行に来たんだよな、もう忍者になってるけど……!」と言われたり「どこの者だ!」と怪しまれたりしつつ、
「あ、えっと別の里の者です……」とかいう微妙な答えを返しました。
今考えれば、唐突に暗い顔をし「我が里は焼け出され……父も母も兄弟も失い、残るのは我のみ……修行をして奴等に復讐を……!!」とか答えれば良かったと思います(永遠の中二病)が、そこまで設定を練っておらず完全にただ忍者マスクをつけただけのコミュ障と化していました。
そんな私を裏腹に横でかにさんは「修行に参った」「承知」等々と忍者らしくクールに答えておられ、その返答でイマーシブな空気が作り出されておりました。ありがとうございますかにさん。(土下座)


何と忍者修行が終わった後に修行数によって点数がつけられ、上忍・中忍・下忍に分けられるようです。
運動神経が最低な私は果たして下忍にならずに脱出できるのか!?


3.いざ忍者修行!~ゲーマーたちの本気~

その後はレッツ修行タイム!!刀、手裏剣、吹き矢などから1つ選んで忍者修行ができるコーナーの始まりです。
修行ということで、鎖帷子の入った黒づくめの衣装を身につけ、マスクで顔を目深に隠した経験豊富な師匠忍者(頭領)が現れ、心の中で私のテンションはマックスとなりました。実は私の幼い頃からの憧れは師匠忍者の元で厳しい修行を積むことです!!!(そしてやがて師匠に認められた後で、悪堕ちした師匠をやむなく悲しみの中で倒すことです!)
なお師匠にも会った瞬間、「おいお前!!!何だそれは!」「どこの里のものなんだ!」と問いただされました。会う度忍者に話題にされるマスク!!!(当たり前)


舞台は四隅から縦にレーザーが出る畳。このSFと和が絶妙にマッチした感じの修行風景が最高です。師匠のお手本の元に、まずはかにさんが刀の修行を行い、Sekiroプレイヤーらしい優雅で俊敏な立ち回りを見せて、次々にレーザーを切って行きます(足さばきが美しくてすごかったです!)

私も刀修行を行いましたが、集中できずわたわたしてしまいました。結局半分ほどしか切れず悔しい……!!刀を美しく振れるよう訓練したいと思いました。


お次は吹き矢。これをチョイスしたのはうめあつさん。吹き矢を入れる穴はかなり狭く自分では絶対に当てられない確信が高まります。が、うめあつさんはなんと初めてなのに小さな穴へ吹き矢を入れていくのです!入らなかったものも僅かに下に当たるのみで、エイム(狙い)がめちゃめちゃ正確……!!くっこれがFar Cryを始めとする洋ゲーマーのエイム力だというのか……!!エイム激よわマンの私としてはただひたすら尊敬の一言です。


4.敵の来襲!~私がバットマンだ~

その後はネタバレ防止のためにカットしますが、やがて屋敷は緊迫した雰囲気に包まれます。何と敵の来襲があったとか!!
徹底的にその世界に「いる」という感覚の中(そしてかにさんが良い感じに「我は○○から参った」等格好良い受け答えをしてくださっている中)、我々は敵を倒しながら家宝を見つけるというミッションを課せられます。
いつ敵が出てくるか分からない緊張感の中、隠し扉や仕掛けを解き、宝を探す我々。


時々指導役のお兄さん忍者が「○○も探してみろ」みたいなヒントを下さることがあるんですが、それが夢見た優しい忍者の先輩らしくてわくわくしました!!またゲーマーとしては非常に「序盤で修行している主人公を指導してくれるお助けキャラクター」感を感じてときめきました!!


そしてついに敵が登場(この敵にもストーリーがあります)敵には設定があり、闇討ちしなくてはならないため、屋敷の影に隠れ、刀を構える私。狭い場所から部屋を覗いていると、何かを思い出します。
――そう、私がかつて影蛇と呼ばれた闇に潜む忍者だった頃の記憶……前世の呪わしい因縁がここに来て甦った訳ではありません。……バットマン:アーカムシリーズのプレイで配管に潜んだことをじっと思い出していました。バットマン:アーカムシリーズのゲームではしばしば隠密しつつ敵を倒すというパートがあるのですが、まさに闇討ち的なことをしたかった私としては最高に心が上がりました。


敵は恐ろしい能力を持っており、攻撃のタイミングを見極めなくてはこちらがやられてしまいます。私は狭い場所に潜み、覗き窓から敵が立ち去ったといところを見計らい、すばやく出ます。そして一気に刀を持って駆け寄り、一太刀を無防備な背中に浴びせます。やったか……?
敵は倒れたようでしたが、まだ動いていたため私はホラー映画の原則を思い出し、訓練を積んだ忍らしくなくすぐに逃げ出しました。傍目に大変格好が悪かったのですが、バットマンではないので仕方がないと言い訳をしておきます(倒せてました)
この後、かにさんとうめあつさんが協力して、華麗な一太刀を浴びせておられたり、すごい敵が出てきたりとこの探索&襲撃タイムは非常に濃密に終わりました。


そしてここで、ずっと言おう言おうと思いながら我慢していた真実に気づいてしまったのですが、忍者マスク……暑い!!
最高に暑い。今まで宝探しから敵を倒すまでずっと意地で身につけておりましたが、もう耐えきれないほど暑い。
何で頭領と忍者の皆さんはあんなに暑そうな忍者衣装を着てかつ動き回っているのに平然としているんだ……めちゃめちゃ暑い!!
我慢できなくなりつい脱ぎ捨て、忍者アイデンティティを失いましたが、まあ最後主人公がマスクをついに取って本気を出すってよくありますよね(!?)


5.夢の終焉と結論

その後も何度か対処し、ついに結末へ!!!結果は……宝を半分手にいれ、そこそこ敵を倒し……三人とも中忍との結果!!!
下忍にならないかどうかだけ心配してたのでめっっっちゃ良かったです。このマスクをしていて下忍になったら本当に格好悪すぎたので、大変安心しました。


忍者の方にねぎらっていただき、ここでアトラクションは終了。最初から最後まで完璧な忍者屋敷すぎて最高でした。


そして点数を見ていたところ、実は後ちょっとで上忍になれたことが判明……次なる野望を胸にし、我々は忍者屋敷を後にしたのでした。


◆結論
・忍者はいた。
・子どもの頃の夢は叶う。
・人はバットマンではない 。


以上、「子どもの頃の夢を叶えて忍者になってみたら、予想を超えて楽しかった」でした!!!
第二回に参加頂ける忍者も随時募集しております!
((常識的な範囲の)条件が何個かありますが、基本的には熱い忍者の心を持っておられれば大丈夫です。詳細はTwitterのDMで!)

おまけ:かにさんに言われて気づいたんですが、あの頭領、以前オバケンで我々を幽閉した殺人鬼さんでした。まさかの縁(!?)


行ったところ:忍者屋敷シュリケン:http://obaken-event.wixsite.com/shurike

見出し画像:acworksさんによる写真ACからの写真

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