アーサー・コナン・ドイル北極日記6月8日
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6月8日火曜日
朝、ちょっとだけ汽走。太陽が明るく輝いている。流氷の端に錨で船を固定して、風向きが変わるのを停船して待った。3つの遠征隊にイッカクを追跡させたが、うまくいかなかった。鳥を撃ったが、1羽のローチを仕留めて、1羽のアビをびっこにしただけだった。フイリアザラシに連射を浴びせたが逃げてしまった。グラントがホッキョクキツネの足跡を氷上で見つけた。全体的に楽しい日だった。船長は、もし私が自前の弾薬を装填できれば、船が青い水に消えるまでずっと撃ち続けているだろうと言っている。夜、再び帆走。機関室で「ナップ[訳注1]」で遊ぶ。死のように静まり返っている。
訳注
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