ビリー_ザ_キッド_最後の日々

ビリー・ザ・キッド、最後の日々―第5章 5月18日、郡庁舎からの逃亡

最初から読む

[訳注:第4章と日付が前後しているが原文のまま訳している。著者の息子が断片的な手稿を整理した時に内容の連続性で章の順序を決めたからだと考えられる]

「何度も奴ら俺を逃げられるような位置に置いた。そうすることで奴らは俺を追いかけて殺そうとしていた。しかし、俺は奴らに適当な日が来るまで機会を与えなかった。奴らは俺を10フィート[約3メートル]以内に近づけようとしなかった。奴らは俺に手枷を嵌めた。俺はそうした状態に1881年5月11日まで置かれた」

ビリーは「奴らは俺を外に連れ出して朝食を食べさせた。俺たちは西側の階段で外に出た。最終的には保安官の事務所に着く。この扉は北側にある。俺たちは30ヤード[約27メートル]歩いて事務所の中に入った。俺たちは同じテーブルで朝食を食べた。俺が一方に座り、2人の護衛は反対側に座っていた。護衛たちは俺の一挙手一投足を見張っていた。俺たちが食べた朝食はガウスという名前の黒人のコックが作ったものだ」と言った。

ここから先は

1,922字 / 1画像

¥ 100

サポートありがとうございます!サポートはさらなる内容の充実によって読者に100パーセント還元されます。