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アーサー・コナン・ドイル北極日記6月20日

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6月20日日曜日

朝食の間、大きなクジラが見えたが、短い追跡の後、クジラが流氷の間に入ってしまったので追跡することができなくなった。一時はもう少しで手が届きそうな場所にいた。クジラを見つけながら捕まえられないのは惨めなことだ。捕鯨で感じる強烈な興奮を想像できる者は経験者以外にいないだろう。その種の希少性、生息域に接近することが難しいこと、その非常に高い価値、その力強さ、賢さ、そして、大きさがすべてクジラの魅力となっている。夜の間に大きなクマを撃った。

日中、我々は周りを氷で閉ざされたが、夜に向けて緩んだ。日中、デイヴィッド船長がやって来て、我々の船長が出て行って彼とともに夕食を摂った。先日、銛撃ちの1人がボートの中でクマによって攻撃された。彼はライフル銃を携行していなかったが、銛撃ち砲の装薬押さえをぶっ放したのは良い思いつきだった。それは数年前に我々の銛撃ちがやったことに他ならない。もしそれが本当のことだと知っていなかったら、私は信じられなかっただろう。氷上の1頭のクマと2頭の子グマを撃つためにバカンが送り込まれた。しかし、バカンがそこに到着する前に、クマたちは水の中に入ってしまった。バカンは、泳ぎながら唸っているクマたちの首に1頭ずつロープを通してその端を腰掛梁に結びつけた。舵取りオールを除いてすべてのオールで漕いだ。船首に立ったバカンは、クマたちが振り向くたびに鈎棹で殴りながらボートを正しく船の方に導いた。クマたちはずっと引っ張られていた。それを見たステュアートは、1マイル[1.6km]先から唸り声が聞こえたと言った。明日は何か良いことがあるかもしれない。 

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