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『絶望するマルフィーザ』

アグリカーネの息子であるマンドリカルドは、[グラダッソの]武功自慢に耐えきれなくなって脅かすような傲慢な感じで言った。「ああ、勇ましい君主であるプルートーンよ、奴を選ばないように。奴がどのようにして私の虜になったのか、そしてどのように私の手からバイアルドとドゥーリンダナを掠め取ろうとしたのか明かせば、奴がいかに臆病かわかるはずだ」[1-67]

「アストルフォとかいう騎士はなかなか香り高い名を持っているようだが、自慢で武勲を際立たせようとしている奴の匂いがする。きっと1時間ももたないだろう。これなるグラダッソは己を過信したがために意気地なく黄金の槍で鞍から叩き落された[ボイアルド『恋するオルランド』1巻第7歌でグラダッソはシャルルマーニュの軍勢とパリを窮地に陥れる。捕虜になったシャルルマーニュは、バイアルドとドゥーリンダナを引き渡すことを条件に解放するというグラダッソの申し出を受け入れる。アストルフォは引き渡しを拒んでグラダッソに挑戦する。アストルフォの魔法の槍のせいで敗北したグラダッソは捕虜を解放して軍勢を引き揚げた]。愛のための馬上槍試合であれば、愛の神の意にかなったかもしれないがな」[1-68]

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