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アーサー・コナン・ドイル北極日記4月4日

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4月4日日曜日

一日中働いた。今日、私は北極海に3度落ちたが、幸いにも誰かがいつも近くにいて私を引き上げてくれた。今のように大きなうねりがあると落下する危険があって、二つの流氷がぶつかる間に挟まれて真っ二つにされてしまうかもしれない。私は煙草を得たが、すべての服を機関室で乾燥させていたので引きこもった。たまたま上の空で私は皮を剥ぎ終わった後、2本の足ひれを手に持って歩いていたが、手袋を氷上に忘れてしまった。我々の人手はとてもよく働いていたが、名誉ある例外者は多くいたものの大部分のシェトランド人が仕事を忌避していた。この作業は人間がどのようなものかを示す。船にいる船長の目から遠く離れた場所で我々は屠殺して数マイル[獲物を]引きずることもあるので、さぼろうと思えばいくらでもさぼれる。航海士のコリンは、非常に労力を要する引き上げ作業で大きな力を発揮した。今日、私は、もししっかり働かない奴は棍棒で殴ると彼が男に言っているのを聞いた。私は、奴らが引きずる重さを減らすために、丸々と太ったアザラシの横を通り過ぎてかわいそうな小さな「トビー[訳注1]」や新生獣を殺しに行くのを何度も見た。船長は一日中、メインマストに座って小型望遠鏡を使ってどこにアザラシが集まっているのか調べていた。今日は約460頭を狩った。

訳注

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