心と心でつながりたかった。

 君はどうして、僕らのことをブログに書きたがったのだろう?インスタに挙げたがったのだろう?Facebookに投稿したがったのだろう?

 そうやって、外の世界に向かって、必死にアピールしようとする様が、どうしても受け入れられなかった。それは、とりもなおさず、内側の情熱が欠けていることを意味するじゃないか。

 僕は君が好きだったし、君も、たぶん僕のことを好きでいてくれた。それでもう、十分じゃないか、と思うわけだ。

 でも、君は、僕を君の友達に半ば見せびらかすようにして紹介して回った。もちろん僕は、そんな見せびらかされるに足るような勲章ではない。そんなことに向いた建て付けになっていないんだ。もっとイケメンの彼氏でも作ればいいじゃないか。そいつに、張りぼての月と同じくらいのロマンや、薄っぺらい教養を被せて飼いならせばいい。君を輝かせてくれるアクセサリーで君の周囲の世界の全てを覆ってしまえばいい。

 まずいな。やっぱり最近、どうかしてるぞ、マーロウ。

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