私の20年間のうちなーぐち研究を動画で無料公開#24
御総様(ぐすーよー。皆様)
この動画の講義は2019年に「東アジア共同体研究所 琉球・沖縄センター」主催の無料講座で、那覇市真地にある、ウエルカルチャースクール真地本校にて行いました。
ちなみに動画中の黒板や、動画紹介テロップにて、主宰者が「ウチナー口」と勝手に表記しています。
時間もなかったので何も言わなかったのですが、「ウチナー」とカタカナ表記することに私は反対です。
また「ぐち」は漢字「口」から来ており間違いではないのですが、表記する際にカタカナの「ロ」と間違う恐れがあるので「ぐち」と表記しています。
ですから日本語は「やまとぅぐち」と言い、漢字表記は「大和口」、中国語は「とーぬくち」、漢字表記は「唐ぬ口」と書けますし、そう書くことを推奨します。
しかしながら、「おきなわ語」は厄介なことにカタカナで「ウチナーグチ」と書かれることが多く、その語尾「グチ」を漢字にして「ウチナー口」と書くと「口」がカタカナの「ロ」と勘違いされ「うちなーろ」と読まれてしまう可能性があります。
そういう理由で、わざわざおきなわ語表記の際に「口(くち)」の部分は漢字を用いずにひらがなで「ぐち」と書いているだけです。
そして「沖縄」という漢字を私は用いたくありません。
その理由は、私が調査した限りでは、薩摩文献に17世紀初頭に「沖縄」という漢字があらわれ、どうやらそれが初見のようで、それを知ってからは侵略者薩摩の書いた漢字を用いたくないからです。
侵略者薩摩が用いるものより古く我々琉球人が「沖縄」という漢字を用いたという文献などが発見されるということがない限り、私はなるべく平仮名で「おきなわ」「うちなー」と表記をすることにします。
そしてカタカナで「オキナワ」「ウチナー」と書かずに、ひらがなで「おきなわ」「うちなー」と書く理由ですが、「うむるそーし(おもろさうしは表記であり発音ではない)」以来、琉球人はうちなーぐち(おきなわ語)を500年近く漢字平仮名交じりで書いてきたからです。
漢字平仮名交じり表記の詳細はこのnoteの#8にも書きましたので興味のある方はお読みください。
直ぐ見れるようにリンクも貼りますね。
はい、「うちなーぐち」をどう表記するかだけでこんなに書いてしまいましたが、ここで紹介したいのは動画のことですので、うちなーぐち(おきなわ語)に興味がある方はぜひご覧ください。
内容を簡単に説明します。
1「かぎやで風」は「かじゃでぃ風」と発音する(生演奏あり)
2 比嘉光龍(ふぃじゃ ばいろん)経歴紹介
3 琉球諸島には6つの言語がある(琉球諸語といい地図も紹介)
4「しまくとぅば」???(琉球諸語という語を推奨)
5 うちなーぐちの発音「いん(犬)」と「ゐん(縁)」、「うとぅ(音)」と「をぅとぅ(夫)」などの区別の必要性
6 音引き(長音符)の有無により単語の意味が変わる、「ちぬ(角)」と「ちぬー(昨日)」、「ひら(坂)」と「ひらー(平らな物)」など。
7 直ぐ使りーるうちなーぐち(すぐに使えるおきなわ語)
8 うちなーぐちとうちなーやまとぅぐち(おきなわ語的日本語)の違い
9 琉球の歴史(琉球王国は692年間文献上存在。琉球処分ではなく琉球侵略)
10 第二次世界大戦により失われたうちなーの赤瓦群の家屋の写真を紹介
それにしても私の態度はでかそうですけど、これは緊張しているからです。
私も緊張することがあります(笑)
そして緊張すると体を左右に揺れ動かせるくせがあります。
昔少しボクシングをかじっていたのでこんな動きを講義の最中にもやってしまっています。
画面がぶれているのではなく私が揺れています。見づらくなりすみません。
下記リンクからご覧いただければ幸いです。
良たさる如、御願さびら(ゆたさるぐとぅ、うにげーさびら。宜しくお願いします)。