一週間でわかったクロスバイクとロードバイクの決定的な相違点

ロードが納車されて1週間経ちました。
今日までに乗った距離はまだ200km程度ですが、それまで乗っていたクロス(ESCAPE RX3)とは天地ほどの違いがあることがわかりました。
今回はそれについて書いてみたいと思います。

クロスとロードは乗り物として全く別物である

ロードバイクに乗って一番最初に思ったこと。
ドロップハンドル故に前のめりになることは言わずもがなですが、前のめりということは不安定になるということです。
すると(乗りはじめの頃は)体が支えられなくなり、ハンドルを握る腕に力を入れざるを得なくなってしまうんです。なのですぐに腕が痛くなって筋肉痛に…。
ロードバイクには体幹が必要なのです。さもないと他の部分に過剰な負担がかかってしまいます。

クロスバイクは「ちょっと体を傾けるけど実質尻で体重を支える」のですが「体幹で体を支える必要がありごまかしが利かない」ロードバイクは、体の使い方が根本的に違うと痛感しました。

ロードバイクは何故速いのか

というのをちょっと乗りながら考えた結果、体の負担を減らそうとすると必然的にそうなるということに気がつきました。

クロスバイクは"一応"前傾姿勢ですが、使うところは実質的にほぼ足のみ。しかしロードバイクは全身を使うため、クロスと同様に足だけ使うと体を痛めてしまいます。なので僕は腕に負担をかけないように意識して乗るようにしました。すると、

腕の力を抜きたい
→つまり、ハンドルに対して腕に慣性がかかるようにしたい
→だから必然的にペダルを回すことになる

ということに気がつきました。体幹ができていないのでこうするしかありません。慣れればそうする必要もないのでしょうが、慣れないうちは当面こうして凌いでいこうと思います。

ロードは「体を効率的に使うから速く走れる」とよく言われますが、なるほどこういうことなんだなと思いました。速く走ろうと考えるんじゃなく、楽に走ろうと思うと速くなるものなんだろうなぁ。

ロードのキャリパーブレーキがクロスのVブレーキより効かないというのは誤解かもしれない

自転車をやっているとよく言われることのひとつですね。速く走れるのになぜだろうという素朴な疑問をもっていました。
ですがあるとき、ふと下ハンドルでブレーキを握っていたときにブレーキがクロス並に効いていることに気がついたんです。

考えてみれば、ロードの上ハンドルを握っているときには、ブレーキレバーの支点に近い部分を握ることになります。なのでブレーキをかけても少ししか制動力が出せません。一方下ハンドルのときには支点から遠いところを握ることになるので、十分な制動力が出せます。
上ハンドルで普通に走るときには制動力は過剰にならないよう小さめに、下ハンドルで速く走るときには大きめになるように作られているわけです。非常に理にかなった作りだと思います。

おそらく自転車業界でロードについて説明するときに、上ハンドルでの乗り方だけがひとり歩きしてこのような誤解?に繋がったのではないかと勝手に思い込んでいますが、キャリパーブレーキは決してVブレーキに劣るものではないと思います。

これに気がついてから、ロードで停止するときには下ハンドルを握るクセがつきました。きっと妙なクセだと思います(これが良くないならだれか教えてください)。でも安全に停止できるのならこれでいいんじゃないかなぁと。

この点においてクロスとロードの違いは、ロードはブレーキの使い分けができるということだと思います。

クロスバイクはギアの切り替えが面倒くさい

クロスバイクはギアの切り替えで漕ぎ出しが軽いとよく言われます。しかしクロスに乗って1年ちょい、気がついたら漕ぎ出しにギアを使わなくなっていました。途中でめんどくさくなっちゃったんです。
というのも、クロスバイクのフラットバーはレバーが片手あたり3か所もあるんです。ブレーキとギアを重くするのと軽くするの。それぞれを意識しながら漕ぐのは疲れちゃいます。気がついたらブレーキに指を添えてスタンバイするのが精いっぱい。

その点ロードは、ギアとブレーキが片手あたりほぼ1か所に集中しています(シマノのSTIの場合)。あとはレバーに手を添えておけば手前に握るか横に押すかだけの違いなので、ギアが条件反射的に切り替えられるんですね。あくまで僕の場合ですが、やっぱりロードのこういう作りは理にかなってると思います。


まとめると

・クロスは足で漕ぐがロードは体全体を駆使する
・ロードはクロスと違いブレーキが使い分けられる
・クロスは意識してギアを変えるがロードは条件反射的にギアを変えられる

ということですね。

ロードありきの話になってしまいましたが、クロスはクロスで楽しみ方があると思います。クロスバイクとロードバイクの使い分けがこれからの楽しみになっていくんだろうなあ。

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