クロスバイクはママチャリの夢を見るか


自転車はじめて2年が経ちました。

ESCAPE RX3に乗りはじめて走り回るうちにロードが欲しくなり、KhodaaBloomのFarna700-Tiagraを乗り回しはじめてもうすぐ1年、順調に自転車沼に足を踏み入れています。
そうすると不思議なことに、今度はママチャリが欲しくなるんですね。

しかしママチャリにはいくつかのデメリットがあります。
その主たるものは

・重い
・遅い
・メンテナンス性が悪い

自転車歴は浅くとも、クロスバイクやロードバイクに慣れた僕にとって、跨ぎやすく荷物を運べるメリットの大きいママチャリにこのようなデメリットを受け入れてまで乗り続けることは許せないのであります。
つまり僕の欲しいママチャリは、U字フレームでカゴとリアキャリアがついてて、重さは11kgくらいでメンテナンスのしやすいクイックリリースのついた700Cのタイヤを装備し、8段以上のギアで快適に走れ、そして安価で気軽に乗り潰せる…そんな夢のような自転車です。

そんな夢のような自転車が都合よくあるんかいな…と思って調べたら、なんとありました。

TREK 7000WSD

が、過去の…しかも海外モデルorz
現行モデルはなく、本国のサイトにはありますが日本のTREKサイトには載っていません。

Bianchi PRIMAVERA-L

ここでいうLはサイズではなくLadiesのこと。女性向けモデルです。なので跨ぎやすいスタッガードフレームであることは良いのですが、女性向けゆえにタイヤは700Cではなく26インチでした。
そして普及クラスのクロスバイクと同様にALTUSを装備しているのでクイックリリースつき。必要十分なスペックのママチャリでした。
ですがどうしたことでしょう、2014年モデルからギアが内装5段に変わってしまいました。パーツの選択肢が減るからこういうことはやってほしくないんですがね…。

ブリヂストン ViLLetta SPORTS

これこれ!これこそ僕の探し求めていた自転車です。
ギアがロード用のシマノ2300でホイールはWH-R501を装備し、スタッガードフレームでリアキャリアにチェーンガードもついてる…理想に近い自転車ではありませんか。
しかしこれも過去のモデルでした。ネットで探せば在庫があるにはあるようですが、自転車をネットで買うのは賢明ではないので、期待せずに諦めたほうがよいかと。

どうしたことか、クロスバイクをママチャリと同じような形状のフレームで出すことを各メーカーは嫌がる(?)傾向にあるようです。汎用部品も多くメンテナンスもやりやすいスポーツバイクのメリットをママチャリに取り入れることをなぜメーカーはやらないのでしょうか。とても不思議です。
しかし転機はいつのまにか訪れていたようです。シマノのママチャリ向け最廉価コンポTourneyが、気がついたら8速化していたのです。

自転車の世界では、外装変速は7速以下と8速以上では構造に大きな違いがあるようです。具体的には8速以上ならホイールの取り外しなどが簡単にできることがメリットで、Tourneyの8速化によってエントリーグレードのクロスバイクがママチャリに近いフレームで各メーカーが展開するようになっていました。

PASTURE | ライトウェイバイクブランドサイト


ママチャリでありながらも、より遠くへ行くことをコンセプトとしているようです。各メーカーにこんな感じの自転車が最近増えてきたように感じますね。詳細を見るとわかりますが、クイックリリースがちゃんとついてます。

2016 Giant Bicycle [SUEDE 1]

GIANTの女性向けカテゴリから。TourneyとALTUSのミックスコンポですが、Tourneyのパーツは8速対応のものが使われています。もちろんクイックリリースつき。

Bianchi|BIKES|URBAN|MINIVERO|PISA FANILY

こちらはミニベロですが、以前からALTUSを装備していたものがTourneyになったもの。とはいえ8速のままリアキャリアを装備しています。惜しむらくは20インチでホイールの選択肢が狭まる点でしょうか。

Tourney8速化の影響か、市場からなくなりかけた「ママチャリの皮を被ったクロスバイク」が女性向けを中心に復活しつつあります。まだ種類は少ないですが、普段乗りができる自転車としてスペックの良いものが多いので、ママチャリからの乗り換えとして選択する価値は十分にあります。
専門店なら取り寄せになるところが多いでしょうが、一度乗っておきたいものです。

良い自転車ライフを送れるといいですね。

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