経験者との差を考える

昨日、P・ジャパン社の東京本社から、冷凍生地製造方法のレクチャーをするために講師のパン職人が来社されました。

本題は、主にシェフとのやり取りでしたが、途中少しの空き時間でバンズの成形作業を手伝っていただきました。非常に貴重な時間でしたが、多くの方に見ていただくことができず残念でした。
講師であり、且つマネージャーの肩書をお持ちでしたから、なかなかの腕前だということは容易に想像できます。
幸い私は少しの時間、作業を見ることができました。
率直な感想として「経験者は凄い」と思いました。
そう思ういくつかの理由があります。
・圧倒的な手際の良さ(体の強さ)
・合間時間を有効に使うために、常に周りを見ている
・予定時間内に全ての工程を終わらせる
・携わっている仕事で知りたい情報はすぐに手に入れようとする

さて私たちはいつから経験者となるのでしょうか。
・会社の在籍期間が長くなれば経験者になる。
・管理職によって立てられた計画の数量だけこなすとなれる。
・予定時間はあくまでも予定なので、きのうの繰り返しが経験者につながる。
・聞いたことがすべてなので、聞いたことを再現していれば経験者になれる。

パンの本場ヨーロッパのドイツではパン職人には国家資格のマイスター制度が存在するそうです。階層によって従事できる仕事の内容も変わってくるとのこと。
日本にも民間資格はいくつかありますが、ドイツ程の明確な規定はありません。

さてここは日本ですが。
仮にマイスター制度に自分を投下した時に、現在どのあたりに存在しているのでしょう。そしてどこを目指しているのでしょう。
目標をかかげて邁進することは仕事だけでなくても非常に良いこととされています。年単位でみる長期目標。そこにたどり着くために日々かかがる短期目標。
きのう達成できなかった目標を、できない理由を探してあきらめるのか。
きのうと違う方法で、できる理由を探し積み上げていくのか。
3カ月くらいで大きな差が生まれそうです。

若干戻しますが、普段見ることができない経験者の仕事を見れるのは非常に貴重な経験となります。特に上級経験者は、どの分野の業務においても非常に参考になることが多くあります。当社においても経験者と誇れる従業員の数が増えると、今掲げている計画や目標値の達成はさほど難しいことではないでしょう。

昨日は告知ができず申し訳ございませんでした。今後もこのような機会はいくつかありますので、積極的な活用をお願いします。