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パラレルボトルシップ 第八章

「本当か!?」「うん、前から少し見えてたんだよ。。。」よしあきとひろみちが何か話しているが、あたしには関係ない。あたしはひなと朝食を食べてる最中。

「おい、二人、ひろみちが海の底に何か見えるって言ってたから試しに潜ってみないか?」まさか、、、「ねえ、ひな、まさか行かn」「私は行く。」え、もしかして一人。。。行きたくないけど、1人は嫌だから、、、仕方ない。「あたしも行く」

と言っても、本当にこの薬が安全っていう保証はない、、、どうしよう。「ひろみち、お前が先に飲めよ」「いや、お前だろ」彼らは薬の押し付け合いをしている。全く、何をやってるのだろうか。

そして、ここでひろみちが遂によしあきに飲ませた!「ウググ」、、、ゴクン「変な味だなぁ」どうやら害は無いようだ。そして残りの3人も飲み、海に飛び込もうとしたが、「ちょっと待った!この薬本当に呼吸できるんだよな」「…」「仕方ない。俺が実験体になってやるから、お前らの夕飯少しよこせよ。俺、泳げるし。」

ドボン!すると、よしあきが楽しそうな顔をして、水面に浮かび上がってきた。「すげえ!本当に息できる!」

全員が海底神殿の前に着いた。大きな門だなぁ、、、感心していたら、目の前から、魚が噛み付いてきた。「イテッ」こんな事あるか?もしかして、ここの魚は全て奴隷なのだろうか。

次々とあたし達に攻撃してくる。それはバーサーカーに変わった熱帯魚であった。急いで門の中へ入った。270°に敵が居たので、そこしかなかった。

やっと全員落ち着けた。「今の何」皆んな息が切れている。水中なのだが不思議に息が切れる、、、いや、効果が切れそう!?

足に何か引っ掛かったがそんなの気にしている場合ではない。やばい、やばい、やばいから。本当に。なんとか水面に浮き上がることが出来た。攻撃的な魚が見えない程全力疾走した。

スゥー。落ち着け。まず足に絡まった物を解かなきゃ。「それ」はゴムで出来た空気ボンベ、、、いや、風船。ただ、風船と言っても非常に浮力が凄い。ここはやはり異世界なのか、地球には無い元素が入っている。

下から魚が浮いてきた、逃げようとしたがターゲットは私ではなく風船の様だ。風船が破裂した瞬間、謎の反動を感じた。咄嗟に飛ばないようにつかんだが人間の体重でさえも浮かすようだった。みんなでも掴まったがまるで効果がなかった。

早すぎて何も見えなかった。やっと低速になり落ちそうになったが降りても特に何も起こらなかった。

降りた所には紫檀色の霧で覆われており、ここはどうやら搭の様だった。この塔の上に不気味な存在がいるような気がする。稀に不協和音が鳴り響く。遂に最後の地点と感じた。あくまでも直感だけだが。


重要なお知らせ

1章~8章まで私が随筆させていただきましたが、
9章よりso-so-egg氏により随筆が再開されます。
今後とも宜しくお願い致します。


良ければ第一章も読んでください
マガジン内にあります

https://note.com/fhruby/m/mdf8b0122dabf


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