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「国民的SNS」が「浮気用アプリ」になったワケ。

 みなさんは、コミュニケーションアプリの「カカオトーク」をご存じだろうか。日本では利用率96%である「LINE」が圧倒的人気を誇るが、韓国でのシェアは1割ほど。反対にカカオトークはシェアが9割を超えており、「国民的SNS」とまで言われている。 
 そんなカカオトークだが、一部では「浮気用アプリ」などと呼ばれている。なぜこのようなことになっているのだろうか。

カカオトークの特徴

 そもそもカカオトークとは、2010年3月(LINEより1年ほど早い)に韓国でリリースされたコミュニケーションアプリである。機能は、「グループチャット」や「スタンプ送信機能」の他に、最大5人で電話会議ができる「ボイストーク」などLINE には無いものもある。
 登録方法は、電話番号を入力して、送られてくる数字を入力、そして利用規約を確認する、という流れになっている。LINEのようにFacebookと連携させてアカウントを作ることはできない。ここで注意点として、自分のスマホの電話帳とカカオトークのアカウントを同期させると自動的にカカオトークを使用している全ての知り合いが友達登録されてしまう。そのためその人の電話番号が古く、すでに他人が使用していることも考えられる。この場合自分の個人情報が流出し、なんらかのトラブルに巻き込まれる可能性がある。私もスマホが急遽使えなくなり、全く利用していないSNS のアカウントを大量に残してしまったことがあるため、気をつけたいところ。

カカオトークはなぜ浮気向きなのか。

 まず理由の一つ目に、パスワードロックをかけることができることが挙げられる。浮気が発覚する主な理由の一つに、浮気相手とのチャットのやりとりを恋人に見られてしまう、というものがある。しかしカカオトークでは、アプリを開くために必要な4桁のパスワードを設定することができる。さらに通知機能をoff にすることで、他人がチャット内容を知ることはできなくなる。
 二つ目の理由には、日本での知名度の低さが挙げられる。先述したとおり日本でのコミュニケーションアプリは圧倒的にLINEが主流のためわざわざ他にもアプリを入れているとは考えがえにくい。さらにカカオトークを知らない人から見れば、たとえアイコンを見つけられたとしてもコミュニケーションと思われないこともある。
 三つ目の理由には、そもそも浮気目的で使用している人が多いことが挙げられる。すでに「浮気用アプリ」としての知名度があるカカオトークには、出会いを求めて使用している人もいる。そのため、カカオトークの浮気利用が増える→カカオトークを浮気用アプリだと思う人が増える→再びカカオトークの浮気利用が増える、といった悪循環に陥る。

カカオトーク浮気の注意点

 ここまでカカオトークがいかに浮気に便利かを説明したが、もちろんカカオトークを使っていれば浮気が発覚しないわけではない。
 まず先述の通りカカオトークを浮気用アプリと認識している人は少なからずいる。そのため恋人のスマホにカカオトークが入っているのを見られると浮気を疑ってしまう。もしなぜインストールしているのか聞かれたときのことを考えて「韓国人の友達がいるんだ」や、「ネット友達とリアルの友達で使い分けているんだよ」といったような言い訳を考えておく必要がある。しかし、もし中身を見せるように要求された場合かなり苦しくなる。
 次に通知に関してだが、これはカカオトークを開かなくても「設定」アプリから変えられてしまう。そのため恋人に浮気を疑われ始めると、通知から証拠を掴まれてしまう可能性もある。

まとめ

 「浮気用アプリ」と言われるカカオトークであるが、機能ではLINEにも劣らないれっきとしたコミュニケーションツールである。LINE での会話が業務連絡ばかりになっている人などは、親友や恋人との会話にカカオトークを使用してみてはどうか。