高校生が0から謎解き公演を作った話
この記事はなぞこさん(@nazoko_dayo)のアドベントカレンダー企画の一つです。我々の記事以外にも沢山の興味深い記事がありますので、これを読み終わった後見てみてください。
ども、謎解き制作団体FFBASのあべです。生きてます。
我々FFBASは高校生ながら謎解き公演を1年で3作品打ち、総動員数は200人を超えました。
ここまで動員した高校生の団体はうちだけの自信があります。ウェイ。
FFBASがどのようなプロセスで3つの公演をつくったのか、またどのように当日運営をしたのか、メンバーに聞いてみました!
①3本やってみて(🍎&🍑)
あべ「というわけで此処からはあべ(以下🍎)と、デザイン&謎制作担当のちーさん(以下🍑)で進行します。」
🍑「よろしくお願いします」
🍎「さて...
3本イベントやっちゃったね、僕ら。」
🍑「私は現場班に立ち会ってないので現実味ないですね。」
🍎「確かに。大阪だもんねぇ…関東チームが基本運営をしてますが、この団体はメンバーの所在がバラバラなので「他団体」に運営をお願いしたりたり
場所によってかなり制限が出る団体でもあります」
🍑「大阪の仕事も楽じゃないけどな」
🍎「デザインェァ…全部のデザインを一人でやってるもんなぁ…デザイナーガチですげえ」
🍑「別に職業デザイナーじゃないけどな。公演やるとデザイン褒めてくれる人多くてめっちゃモチベーション上がる」
🍎「モチベ大切…!3公演やってみて、デザイン面でしんどかった事とかってなに?」
🍑「公演開始前に配る、設定説明するシートはめっちゃ気遣った。お客さんに最初に読んでもらうところやから。今見たらあの頃は若かったなァって恥ずかしくなるやつとかもあるよ(笑)
あとアレを組み合わせてああするアレも難しかった。ただ、謎作ってる感がすごくて、作ってて楽しかった」
🍎「ああああ分かる!ただやった人しかわからないな!?あと前日とかに仮印刷して、ああああああああああ!とかめちゃんこあったね」
🍑「おいおいそれはナイショの約束だぜ兄弟」
🍎「いざ刷ってみないと分からないところがあるの本当に怖い。直前に焦らないようにするためにスケジュール管理めちゃ大切。あと印刷会社とかもかなり慎重に選んだ方が良いって思った」
🍑「高校生なのでなによりも値段優先です。クオリティとか手にとってみるまでわからんよね。必ずしも値段高ければ品質良いってわけじゃない。」
🍎「そそそ、イベントやるにあたって一番苦労したのはお金だね…我々が委託した会社はちょっと安かったし、紙質も申し分なかったけど、ゴミとか一緒に包装されたし」
🍑「めっちゃわらう」
🍎「詳しい人に聞いたとき「あそこはやめといた方がいい」って言ってたんでマジでピンキリありますよ。」
🍑「有識者のお言葉だ...ありがたい......」
🍎「マジで大事。んでやっぱり当日も大変な事たくさん起こるからねぇ…運営ってやばいよ」
🍑「その件については大変申し訳ありませんでした...学ばなあかんとこめっちゃあるわ」
🍎「学生だからと言えども、お金を取ってるし、時間も取ってるわけだからかなり責任もあるわけで…イベント参加するときの目線も変わってきた感じがする」
🍑「作る側に立ってものを見るとめちゃくちゃ面白いし吸収できるもの無限にある。これはホント。」
🍎「何より、謎解きイベントの運営は普段の生活だけでは絶対に身につけられない能力が必要だと思うので、イベント行くときはマジで遊びつつ、学びつつの精神です。司会とかは有名な方の喋り方意識してみたり…」
🍑「やっぱりそうなんや。私もデザインは色んな人の参考にして、自分なりのもの作ってる。」
🍎「うん。やっぱり人によるかもだけど、お手本があるからそこをマネしたりしてる。けど本番緊張で全部飛んだりとかするから経験積まなきゃなぁ…」
🍎「そしてさ、やっぱり制作して思うんだけどさ、謎解きイベントってむずくね?」
🍑「好きで作ってるから基本ムズイって思ったことはないよ。ただ謎の綺麗さとか細かい調整になるとどうしてもむずいかも」
🍎「そうね。僕は『花火謎』を作ってみて、このストーリーエモォって自分で思っても、相手にどう伝わるのかとかあるからかなり難しかった。でもめちゃんこ楽しいね。」
🍑「『体験』を作るってなかなか慣れないもんやし、難しいけど作ってて面白い。」
🍎「我々二本イベントがある中、一作品目はストーリー重視、二作品目は謎重視になってて、それぞれ細かいとこが全然違くて1つのアクションだけでもかなり悩んだりしたね。」
🍑「ほんと色々あったね...納期は守ろうと思います。」
🍎「ベイブレ○ドみたいに意見がぶつかり合って出来た作品たちだね!
てなわけで此処からは「謎制作について」詳しく聞いていくよ!」
②こいつに聞こうと思った俺がバカだった(🍎vs🐲)
🍎「謎制作担当のとりけら(以下🐲)くんです。簡単に自己紹介を」
🐲「とりけらです。夢は世界を手に入れることです。よろしくお願いします。」
🍎「はい。怖い人ですね。よろしくお願いします。では本題なんだけど...
🐲「相槌してほしそうにしてるけど、絶対しないよ」
🍎「(無視)ずばり!イベントを3本やってみて思った事は?」
🐲「花火謎は一円たりとも貰ってないから楽しくなかった。でかいビルはお金もらったから楽しかった!!」
🍎「ぶっこむなぁ…まあ花火謎に関してはな…会場の関係とかあったし、僕もちーさんもほぼほぼお金貰ってないよ…交通費は貰ったけど。でかいビルはね!!!!かなりね!!!ね!!!」
🐲「ね。」
🍎「お金もそうだけど、2つのメイン謎制作をしてみて、難しかった事とかある?」
🐲「ないです!簡単ですね。楽でした。」
🍎「絶対にそういうと思ったわ...でも確かに、でかいビルはかなり早めに完成してたしね!」
🐲「でかいビルはみんなに公演を提案した時に5割出来てた。そこからは細かいところの仕上げだったからね。」
🍎「ね。謎全部1人で作ったでかいビルに関して何だけど、あれってオーソドックスながらもかなり頭おかしい感じがしたんだけど、何か自分の中のテーマとかあった?」
🐲「『よくある謎解きに変な要素を加える』かな」
🍎「変な要素」
🐲「変な要素について語ろうとするとネタバレになるし来たらわかるとしか言えない」
🍎「そうだね…これは来てからのお楽しみ!再演!!!やらなきゃ!!!」
🍎「一枚謎と公演の謎の違いって何かある?」
🐲「僕は自らの謎に対しての持論を語るほどの人間じゃないので言いません」
🍎「は?えっそれ一番知りたかったのに。」
🐲「口動かすより謎作れってね」
🍎「名言じゃん。僕は謎作れんからもうなんもいう事ないわ」
🐲「口動かせないね」
🍎「んー!!!んー!!!」
🐲「?」
🍎「いや口動かせないので…」
🐲「いやこれLINEじゃん」
🍎「メインライターを殺す発言をすんなや…」
🐲「あーすまんな」
🐲「あと質問したいことないの?」
🍎「うーんもう無いかなぁ…予定してたこと全部ぶっ壊されたからね、君に。」
🐲「もっと質問あるでしょ。井上(NONSTYLE)さん来た時どう思ったかとか。」
🍎「それさ聞こうと思ったんだけど、(井上さんの参加)とりけらくんだけにシークレットにしてたじゃん。」
🐲「うん。」
🍎「んで井上さん来た後びっくりした?って聞いたら
『まあ大体予想してた』って言ったじゃん!!!企画倒れだよ!!!」
🐲「当たり前だろ。祐介がくるなんてすぐわかるわ」
🍎「まじかよ。」
🐲「茂雄か祐介でスイッチだから祐介だろうなって思った。」
🍎「呼び捨て。彼女かよ」
🐲「おう。」
🍎「は?」
🐲「このインタビューさ、使えるところだけ使ってよ。多分2,3行で終わるから」
🍎「ほんと企画倒れだからな!!!これアフターレポート兼高校生とかでイベントやろうとしてる人向けでもあるから!」
🐲「夜にインタビューするからだよ」
🍎「深夜テンションでやるもんじゃねえ!!!」
🐲「ところで、謎解きイベントを作ろうと思ってる高校生へ一言どうぞ、」
🍎「頑張れ!!!凄い人の真似してみ!!!!」
🐲「ほーん」
🍎「なんか言えや!!!」
🐲「あまりこだわりすぎて設定増やすよりとにかくシンプルにした方がいいよ。設定の粗を指摘されるから。怒られたからって自分を卑下しないでね。」
🍎「以上!!!とりけらくんでした!さて次は運営について聞いていきます!」
🐲「おい強引に終わらすな話はまだ」
🍎「なんだよおるぁぁぁぁぁ」
🐲「ない。じゃあね」
🍎「じゃあ終わりだね!以上!ありがとうございました(やけくそ)」
③運営ですべて決まる(🍎&🍐)
🍎「 新メンバー、てぃけ(以下🍐)です。自己紹介を!」
🍐「見た目はふまじめ中身はまじめ!!!!どうもてぃけですどうぞよろしくお願いします〜」
🍎「よろしく〜!では早速質問!花火謎、そしてでかいビルの運営をしてみた感想をお願いします!」
🍐「全人類は納期を守ろう!まあそれは置いといて、なかなか楽しかったよ」
🍎「そうだね。納期はかなり大事…!あと楽しくやるのも大事だね。やっぱり接客業だから、我々も楽しそうだと場が和む。」
🍐「運営って1番大事だけど1番自由だから、自分の力でよりよくしてる感じがあって楽しいと思う。たまに空回りして失敗することもあるけど。」
🍎「なるほど」
🍐「僕はPAをやってることが多いから、実際にやってる人を見れないのがもどかしいけどねw」
🍎「そうねぇPA完全裏方だからね。司会とかは特にPAとの連携が大事だから、いつもほんと助かってます」
🍐「いえいえ。こっちのミスを司会がカバーしてくれることもあるしお互い様だね」
🍎「持ちつ持たれつの関係です。」
🍎「暗躍とか、キャストとかもそうなんだけど、細かいことに気を使うことが大事なんだけど、なかなかこれが難しい。」
🍐「そうだね。常にお客さんを見てないといけないし、大変そうだなって思う」
🍎「でかいビルはお客さんの数が多かったから特に難しかった。」
🍐「あべちゃんは1番暗躍をする機会が多いように感じるけど、なんか醍醐味みたいなのはあるの?」
🍎「無い」
🍐「ないの…」
🍎「まじで難しい。本当に、難しい。これに関してはまじで難しいからね。」
🍐「難しいの三段活用…こう難しさの中にある感情とかないんですか?」
🍎「そうだね…全体的にゲームを見守る立場でもあるから、あのチーム速〜〜とか、おっ気づいた?おっ???みたいな感じで見てる
🍐「なるほどね」
🍎「そう考えると楽しいかも。自分たちが作ったゲームを目の前でプレイしてる訳で、それを楽しんでもらってるって思うと、目頭が熱くなる。」
🍎「てぃけはPAとか中心だけど、楽しさとかは有る?」
🍐「公演中のTwitter」
🍎「暇してんじゃん草。PA余程のことがない限り公演中は忙しくならないからね」
🍐「むしろ忙しい時はやばい。PAもうまくいった時の楽しさみたいなのはあるよ。」
🍎「なるほど?」
🍐「音がうまく入れられたとか、スライド操作が完璧だったとか」
🍎「気持ちよさそう」
🍐「ただPAはこう自由がないんだよね」
🍎「そうね、司会とかキャストはお客さんの反応によって色々変えられるけど、PAはもう決まってるからね」
🍐「そこはちょっともどかしく感じる時もあるな〜だからやっぱり制作に絡むっていう楽しさを求めているのかもしれない」
🍎「なるほどね。」
🍐「自分の世界を作って、その世界を忠実に動かすことってこれ以上ない楽しみかなぁって。支配者になった気分」
🍎「最強じゃん。」
🍎「キャストとかもやってて思うけど、楽しいんですよこれ。僕は演じるのが好きなのでよりなんですけど、キャストはめちゃめちゃ楽しい。」
🍐「これは謎解き制作の醍醐味だよね〜自分の世界でプレイヤーが動いて閃いて考えて…っていうのを想像するだけでワクワクする」
🍎「わかる。我々は創造神ですからね。」
🍐「私が神だ。いま金髪だし、ギリシャ神話に出ててもバレないんじゃない?」
🍎「草。これからもっともっと運営とかすること増えると思うけど、どんなことして見たいと思う?」
🍐「そうだね、やっぱりこう奇想天外なことをしてみたいなぁと思う。」
🍎「すげえかっこいい」
🍐「思いもよらないことをされた人間の顔が見たいです。」
🍎「変態でした」
🍐「まあそれより来年のことが気がかりでしかないけど!」
🍎「来年はマジで頑張れ…(*メンバーが四人受験期です)。これからも頑張りましょう…!」
🍎「以上!お相手はてぃけでした!ありがとうございました!」
🍐「受粉したてのてぃけでした!ありがとうございました!」
🍎🍑🐲🍐🌙🍌🍎🍑🐲🍐🌙🍌🍎🍑🐲🍐🌙🍌
いかがでしたか?こうして僕らは三つイベントをやり遂げました。
これからも皆さんをより楽しませられるよう成長してまいります!
以上!FFBASでした!
謎を作るのと文章を書くのに、1杯のコーヒーを飲むために使います。100円から支援可能です。