ボランティア最終週
UNESCOでの仕事、対面勤務も今日で終わり。
締めに向かうにつれて、色々な方が送別をしてくださった。
この前の週末は上司のお2人がレバノン料理のホームパーティーをしてくださり、一番お世話になった上司とはお寿司を食べに行った(フランス料理とフュージョンの場所だったからどんなのかとビクビクしてたけど驚くほど美味しかった)。
それから同僚のお姉さんたちはUNESCO近くで送別ランチをセッティングしてくださった。20代で歳もそんなに遠くないお姉さんたちの多様なキャリアの話を聞けてとっても参考になった、多種多様な彼女たちのキャリアパスを知ると、「こうじゃなきゃダメ」みたいな凝り固まった考え方はいつの間にかどこかに消えていく。そして、みんなそれぞれの個性と信念をしっかりと持っていて、それを活かして仕事でもプライベートでも輝いているのが素敵すぎる。一緒にいるだけでほんとにempowerされる。
こんなにかっこよくてロールモデルとなる沢山の女性たちに出会えて本当に幸運だったと思うし、一緒に働けて楽しかったし、帰らなくちゃなのが寂しいし、色々な感情がごちゃ混ぜ。
セクションミーティングでした振り返りプレゼンの後にも、チーフの方が、こんなに短い間に、かつ修士もまだ始めてない学部生ながらに、猛スピードで吸収してびっくりするほど沢山のことに縦横無尽に取り組んでチームに貢献してくれてありがとうって評価してくれた。
ある人は、いつもポジティブで明るくいてくれて、常に自分から働きかけてくれて、リマインドなど細かい仕事も手を抜かずきっちりやってくれてありがとうって言ってくれた。
またある人は、プレゼンそのものがもう物語ってたと思うけど、それに入りきらないこともいっぱいやってくれたし、シンプルにあなたの存在が恋しくなると思うって言ってくれた。
関わった人たちが1人ずつ嬉しいコメントを沢山くれて、ミーティングという場にも関わらず思わず泣いてしまいそうだった。
そして昨晩、最も関わることの多かった上司にもらった手紙を読んで涙腺が決壊した。良きメンターに出会えたこと、彼女に出会えたことは本当に私の人生にとって大きかったと思う。
私に常に揺るぎなき賞賛を送ってくれて、
私の代わりに私の自信となってくれて、
実力不足だと落ち込んでも一才責めずに苛立たずに丁寧に仕事を教えてくれた。
Workとlifeのバランスが大事だからと、自分はストレスでできた腫瘍が4つもあってもうすぐ手術なのに、いつも私が疲れすぎていないか気にかけてくれた。
チームのみんなと絆を築くこと、コミュニケーションを楽しむことを教えてくれて、その力があなたは飛び抜けているといつも褒めて伸ばしてくれた。
まだ将来の道に迷っていて、修士で何を専門にするのか、どんなフィールド経験を積むのか、ファーストキャリアをどうするのか、何一つ決まっていない私にいつも耳を傾け堅実なアドバイスをくれた。
"A superb future is ahead of you, and remember, ALL is possible!
Do not let anything hold you back.
You have a great potential to do anything you'd like to, and I believe you will find the most suitable path, the most rewarding, and most meaningful way to fully realise your potential."
彼女からの手紙に記された力強い言葉たちを読んで、私は自分の代わりに、この人のくれた言葉を信じて、本当になんでもできると信じてこの先も生きていこうと思った。
本当に明るい未来が待っているんだ、どこでだって通用する、輝けるんだと、この手紙を読んでいたらそう信じられる気がした。
それから、中国出身の上司はこの漢詩を送ってくれた。
君に勧める。金糸の着物を着られる栄達にこだわるな。
君に勧める。若いときを大事にしなさい。
花は、折り取るにふさわしい時期に折るべきで、
躊躇って、花が散ってから慌てて、花のない枝を折るべきではない。
この詩を読んでいるだけで、UNESCOの色んな人にもらった色んなアドバイスが想起され、脳内に反響した。
ヨーロッパや日本はごく一部の狭い世界、
コンフォートゾーンに閉じこもっていないで、
もっと広い世界に足を伸ばし、フィールドでの経験を大切にして。
二度と戻ってこない若い時を楽しんで。
大切なタイミングを逃さないで。
そんな言葉たちが凝縮されている詩だ。
改めて、これ以上ないくらいに贅沢な経験をさせてもらったと思う。
どんな道に進んでも、ここでの2ヶ月で吸い取ったことをしっかり胸に、視野が狭まらないように、絶対にいつも思い出そう。
他のインターン生たちの話を聞いていると、必ずしも良いチームに配属されるとは限らなくて辛い経験をする人も沢山いるらしいから、このセクションでの勤務ができたこと、周りの人に恵まれたことに心の底からの感謝……!
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