🇩🇰:デンマーク旅行(デザインミュージアム etc.)
デザインミュージアムもルイジアナと少し系統は似ていて、やはり来場者は次々に未来に関する問いを投げかけられることになる。
人間の感情やスキルなど、日々私たちを取り囲む形のない要素がボトルに詰まった薬があったなら、「寂しさ」を解消するジェルがあったなら、死をアプリで「注文」できたなら——。
そんな「もしも」からデザインやテクノロジーは具現化されていくのだということが身に染みて感じられるような作品たちが並んでいた。craftivismに関する展示や洋服の再利用に関する作品もあって、アクティヴィズムの精神やエコ意識については本当にヨーロッパに留学して大きな影響を受けているなと改めて認識することができた。
国立美術館の作品群も充実していて、レンブラントやマティスの絵画を鑑賞した。それから、Christen Købkeというデンマークの画家の風景画がとても気に入って、見ているだけで心が浄化される感じがした。バルビゾン学派もそうだけど、私は印象派よりちょっと前の画家たちの描く風景画が好みなのかもしれない。そのあたりをもう少し調べながら楽しんでいけたらなと思った。ターナーも好きなんじゃないかなと友達が提案してくれた。
最後に、デンマーク旅行でいちばん楽しかったし思い出に残ったのは友達の家でのプチホームパーティー。そもそもコペンハーゲンに行くことにしたのも奨学金のプログラムで出会った友達に会いに行くのが一部の目的で、その子のおうちでみんなで春巻きを作って食べた。みんなで具材刻んで炒めて巻き巻きするの楽しかったし、揚げたてパリパリの春巻きもデンマークビールも最高に美味しかった。
料理にドハマりしている友達の熱弁を聞いたりMBTIトークから急に深くなった自己(他己?)分析に花を咲かせたり、ソローという哲学者の本をみんなで読み出して教育学との関連について友達の先生の研究内容を聞いたりと、とにかくあまり詳しく覚えていないけれど深夜になるまで何時間も話し込んだ。フランスの人たちがテラスで夜中までワイン飲みながら語ってるのすごい不思議だよねおしゃべりだよねって言ってる自分たちもしっかりそうなってるのがおかしかった。友達がシメに作ってくれたパスタがあまりにも美味しすぎて衝撃だったな、レベルが違いすぎて私はやはり料理はほどほどにして食べ専の道を志そうと思った。
信じられないほどの物価高には白目を剥きそうだったけれど、デニッシュもたくさん食べられてパン屋さん巡りもできて幸せな3日間でしたとさ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?