8/31

ちょっと遅くなったけれど、そして明確な日付は忘れたけれど、この前の素敵な1日について簡単に記しておきたい。

学校が始まる前に丸一日暇な最後の日があったから、petit palaisに行って、そしてランチを食べて、いかにもという感じの古くクラシックなパリのcinémaで映画を見た。

petit palaisでは、美術に造詣は深くないけれど単純に「きれいだなあ」とか思いながら1つ1つの作品を味わった(詳しい人には憤慨されるかもしれない)。印象派の絵画が思ったよりもたくさんあって嬉しかった。

ランチはクロックマダムのみで20€近くするびっくりなレストランで、私は貧民なのでクロワッサンを食べた(笑)

そして映画なのだけれど、Nuovo Cinema Paradisoという古いイタリア映画を見た。映画館は本当に古風で、街の映画館という感じのクラシックな雰囲気がとてもよかったし、学生は6€だったのでサンドイッチを買うよりも安くで映画が見られた。そして、見た映画がすごくよかった。
イタリア語の音声にフランス語の字幕で見たので最初は理解できるのか半信半疑だったけれど、字幕がとても簡単だったのでしっかり理解できた。そしてめっちゃ泣いた。古きものが廃れてゆくということ、人は老いてゆくのだということが哀しくも温かく美しく描かれていて素敵だった。

映画が終わって外に出たら、かなり雨が降ったみたいでパリの街は濡れていた。友人たちと感想を言い合いながらセーヌ川のほとりを目的もなくぶらぶら歩く時間がとても楽しかった。イタリア出身の女の子に映画の舞台となった街のことやイタリア人のニックネームの法則について色々と聞いた。そしてふと空を見上げると、セーヌ川の上には虹がかかっていた。日が暮れていく風景の美しさも満喫しながら、しばらくおしゃべりしながら川沿いの道を歩いた。

振り返ってもまだうっとりするほど素敵な1日だったなぁと思う。

写真の雑さは置いておくとして、気に入った絵の写真をいくつか。
写真がその美しさを半分も捉えられていないことは言うまでもないのだけれど、
それでも綺麗な虹とセーヌ川。



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