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ピノ・ノワールとアルバリーニョの雨対策

新潟も連日の猛暑ですが、畑のぶどうは顆粒の肥大期を迎えております。

密着粒のピノ・ノワールとバラ房のアルバリーニョ

〈写真1〉はピノ・ファン(小)と呼ばれるディジョンクローン(115)のピノ・ノワール、〈写真2〉はアルバリーニョの現在の房の様子です。

〈写真1〉ピノ・ノワール

ご覧の通りピノ・ノワールは密着粒ですので、果粒と果粒の間に湿気が溜まったりすると灰色カビ病などを誘発しやすいです。

〈写真2〉アルバリーニョ

一方、アルバリーニョも比較的果粒は小粒ですが、(小)果梗が少し長くて果粒が密着せずにバラけています。

繊細な品種 ピノ・ノワール

また、今の段階ではわかりにくいのですが、ピノ・ノワールは特に果皮が薄く、アルバリーニョは果皮が厚いという特徴もあります。

ピノ・ノワールは、飲み手にとって魅惑のワインであり、造り手にとっても挑戦心をかきたてられる品種ですが、繊細で栽培が難しいと言われる所以です。

逆にアルバリーニョは湿気に起因して菌類が蔓延る病害には比較的強いとされてます。

ピノ・ノワールの雨よけ対策「レインガード」

フェルミエの畑では、ピノ・ノワールは雨よけ対策としてビニールのレインガードを施しました。レインガードを設置する時期も重要と考えます。結実後、極力早いタイミングで対処することが望ましいと思われます。今年であれば、6月24日から27日にかけての雨が降る前、つまり私(本多)が京都の試飲会に出かける前の23日までに設置を終えて梅雨入り後の本格的な雨をプロテクトしました。

〈写真3〉レインガードを設置したピノ・ノワールの畑

越前浜のアルバリーニョは自然体で

越前浜エリアの、湿気に対する耐性が比較的強い品種 アルバリーニョの雨/湿気対策は、雨水が浸透しやすい砂質土壌で、海からの風が吹き抜けるこの土地の特性に任せて自然体で臨んでおります。

ただし、枝の誘引や房周りの副梢の管理、草刈りなど湿気が篭らないように日々、細心の注意を払って栽培管理していることは言うまでもありません。過去に「アルバリーニョは雨に強いから大丈夫」と高を括って痛い思いも経験しておりますので…(笑)。


こうして栽培しているフェルミエのピノ・ノワールと(越前浜エリアの垣根栽培の)アルバリーニョのワインを是非、お試し下さい。

  • ピノ・ノワール2020 

  • エルマールアルバリーニョ2021

  • エルヴォルカン アルバリーニョ2021
    (亜硫酸無添加)

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