見出し画像

狩猟日記 2019.11.30

本日も晴天なり

今日は流し撃ちではなく、待ち撃ちをしてみる。

実は今期、はやりの空き家問題にかこつける形で一軒家を借りている。

庭で鳥撃ち出来たらいいなぁとは思っていたのだ。鳥がくるまでひたすら待つというスタイルの鳥撃ち。山の中にこもってなんてのもできるけど、できれば快適に待ちたいじゃないか。暖かく居心地よくと考えていくと結局、家の庭で撃てたらいいよねとなる。

猟区内にあり、開けた庭か畑が隣接、周りに民家がない。

そんな条件の一軒家があったらいいなと思っていたら期間限定のお試しで借りてみてみるかい?となった。

おじいちゃんが一人で暮らしていたけどなくなって、でもすぐに売らずにいたら買い手がつかなくなったという空き家。だが年数回掃除に来ているということですごくきれいにしてある。管理している方は掃除をするためだけに毎回泊まりに来ているそうだ。そのために最低限の家具は揃っているし、電気、水道を止めていないということですぐにでも使える状態。ガスは止まってるけど住みこむわけじゃないからいいやと。

居間には縁側があり庭と畑がつながっている。間に道路はないので部屋から撃てそう。畑の端からはちょっとした山になっており斜面となる。また畑が家より1段低いところにあるので、下に向けて打てるので良さげ。近くに林、畑には木が植えられていてそこにヒヨドリがつくのはここ数日観察していてわかった。近くに民家があるがそこは管理人さんの親戚なので発砲音がしたからといって問題ないとのこと。というかカラス捕れたら持ってきてだって。

昔ながらの灯油ストーブ持ち込んで暖まりながら部屋で過ごす。ラジオを聴き、ストーブの上でお湯を沸かしてコーヒーを飲む。鳥の声がしたら庭を確認。飽きたら車で流し撃ち。

何度かチャンスはあったが、じっとしていないヒヨドリなのでなかなか引き金を引くまで至らなかった。

今日、ついにチャンス到来。来たのはスズメだった。

大きく膨らんでいる。人がいるのはわかっているが、庭に出ていないからと警戒が薄い。大きく膨らませた体からすぐには飛ばないとゆっくり狙いをつける。

スコープにすっぽりと収める。狙いをつけたいがスズメとの距離10メートルととんでもなく近い。

空気銃の弾って発射されてからまっすぐ飛んでいくのではなくて放物線を描いていく。スコープのど真ん中を狙ってドンピシャに当たるのは50メートル先になるようスコープを調整しているので、50メートル以外で狙うならズレを考慮して撃つ。

スズメは10メートルの距離。まともに狙ったら上を通り過ぎちゃうので銃口を下げる。このくらいか?と狙い一発。スズメは羽ばたきもせずポーンと後方に飛ばされたように見えた。羽が散らなかったので体ではなく頭にそれもスレスレで当たったようだ。銃口下げたつもりだったがもう一息が足りなかったらしい。

とにかくスズメは飛び上がらなかったので撃てたはずと見に行くが……みつからない。

畑のすみにどら猫がちょこんと座っている。このどら猫、絶対人を近づかせないし、即逃げる。なのに人の持ち物にはちょっかいだす。この前、弁当荒された。そんなどら猫なのだが今日は逃げずにおとなしく座っている。いい日ですね…日向ぼっことか最高ですよねとでも言うかのように座ってる。スズメ探している間ずっと座っていた。お前スズメが落ちた場所知っるんじゃ……。

あちこち探しても見つからない。スズメの羽の色は保護色だし小さいし、暗くなってきたしで捜索は諦めた。飛んでいった可能性もあるし。残念。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?